見ると開運!?冬空で出会える、雲が虹色に染まる「彩雲」

Posted by: 今井明子

掲載日: Jan 9th, 2015

虹色をした美しい雲

今年のお正月、1月2日に空を見上げたら、色のついた雲を見つけました。
彩雲という気象現象のひとつです。

都内にも出現!見るといいことが起こりそうな、雲が虹色に染まる「彩雲」

彩雲は緑色や青、赤など鮮やかに色づいています。まるで、油膜のような色合いです。古来瑞祥といわれ、彩雲が現れたことが古文書にも記されています。

おめでたさにあやかって、改元したこともあるのだとか。お正月早々瑞祥が見られるとは、なんたる幸運!

時とともに雲の形も色もめまぐるしく変化していきます。ついつい飽きずに凝視してしまいそう。

彩雲を発見するコツは?

では、一体彩雲はどのようなときに現れるのでしょうか。

都内にも出現!見るといいことが起こりそうな、雲が虹色に染まる「彩雲」

彩雲は、実はそれほど珍しい現象ではなく、冬型の気圧配置で、晴れたときによく見られます。雲の粒が不揃いなときに、太陽の光が雲の粒にあたることで、雲に色がつくのです。

特に彩雲になりやすいのは、断片積雲(ちぎれ雲)、巻積雲(うろこ雲)、高積雲(ひつじ雲)、積雲(綿雲)の端です。太陽の近くの雲が色づきやすいので、太陽の近くを重点的に観察すると、発見できるかもしれません。ただし、太陽は直接目で見ないように気をつけて。手や建物などで隠しながら見るといいですね。

カラっとした冬晴れの風物詩。四つ葉のクローバーを探すような気分で、彩雲を探してみましょうか。

※こちらで紹介している彩雲の写真は2015年1月2日に撮影したものではありません。ご了承ください。

[あおぞらめいと]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

今井明子

Akiko Imai ライター・気象予報士

「団子より花」をモットーに、グルメよりは生き物や絶景を求めて旅するフリーライター。普段は医療系記事・育児&教育系記事・子ども向け科学本などを執筆する傍ら、気象予報士としてお天気教室の講師も務める。共著書に『気象の図鑑 (まなびのずかん)』(技術評論社)がある。

「団子より花」をモットーに、グルメよりは生き物や絶景を求めて旅するフリーライター。普段は医療系記事・育児&教育系記事・子ども向け科学本などを執筆する傍ら、気象予報士としてお天気教室の講師も務める。共著書に『気象の図鑑 (まなびのずかん)』(技術評論社)がある。

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