虹色をした美しい雲
今年のお正月、1月2日に空を見上げたら、色のついた雲を見つけました。
彩雲という気象現象のひとつです。
彩雲は緑色や青、赤など鮮やかに色づいています。まるで、油膜のような色合いです。古来瑞祥といわれ、彩雲が現れたことが古文書にも記されています。
おめでたさにあやかって、改元したこともあるのだとか。お正月早々瑞祥が見られるとは、なんたる幸運!
時とともに雲の形も色もめまぐるしく変化していきます。ついつい飽きずに凝視してしまいそう。
彩雲を発見するコツは?
では、一体彩雲はどのようなときに現れるのでしょうか。
彩雲は、実はそれほど珍しい現象ではなく、冬型の気圧配置で、晴れたときによく見られます。雲の粒が不揃いなときに、太陽の光が雲の粒にあたることで、雲に色がつくのです。
特に彩雲になりやすいのは、断片積雲(ちぎれ雲)、巻積雲(うろこ雲)、高積雲(ひつじ雲)、積雲(綿雲)の端です。太陽の近くの雲が色づきやすいので、太陽の近くを重点的に観察すると、発見できるかもしれません。ただし、太陽は直接目で見ないように気をつけて。手や建物などで隠しながら見るといいですね。
カラっとした冬晴れの風物詩。四つ葉のクローバーを探すような気分で、彩雲を探してみましょうか。
※こちらで紹介している彩雲の写真は2015年1月2日に撮影したものではありません。ご了承ください。
[あおぞらめいと]
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