【駅弁の雄】富山のますずし名店リスト!好みで選べる厳選10軒

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jun 7th, 2015

駅弁の雄として全国的な知名度を誇る「ますずし」。平安初期の文献にも登場するそうですが、富山藩3代藩主の前田利興が江戸への献上品としてアユの押しずしを作らせたところから本格的な歴史がスタートしたとか。

明治41年には、現在も全国的な販売網を抱える大手『源(みなもと)』が駅弁として販売をスタートし、その後全国的な知名度を獲得します。

ただこのますずし、本場の富山市には富山ます寿し協同組合に加盟する専門店(ブランド)が13もあり、それぞれ独自の味を守っているとご存じですか?

【駅弁の雄】ますずし名店リスト!富山のソウルフード食べ歩きお得情報
(C)坂本正敬

そこで今回は、一般家庭でも作られていた富山のソウルフード、ますずしを味や特徴ごとに分類して、紹介したいと思います。

天然のサクラマスを使っている老舗

【駅弁の雄】ますずし名店リスト!富山のソウルフード食べ歩きお得情報
(C)坂本正敬

そもそもますずしとは、熊笹を敷いた曲げわっぱにシャリとサクラマスを入れ、重石で押しを加えた食べ物になります。昔は天然のサクラマスをますずしにしていましたが、現在流通しているますずしの多くは、養殖のサクラマスが使われているとか。

ただ、そうした時代の流れの中でも、天然のサクラマスにこだわっている老舗が富山市内には数店舗存在します。

元祖関野屋・・・富山市諏訪川原町3丁目4-12
前留・・・富山市丸の内1丁目3
なみき・・・富山市南田町2丁目2-18(閉店)

「せっかくなら、天然ものを食べてみたい」という方は、一度足を運んでみてくださいね。

酸味が控えめのますずし屋さん

ますずしの特長は、酸味と甘みの絶妙なバランス感にあります。ただ、「ちょっと酸味が苦手」という人は、酸味控えめで自然な甘みが強いますずしを、以下のお店で選んでみてください。

高田屋・・・富山市丸の内1丁目1-13
小林鱒寿し店・・・富山市東町1丁目3-7(閉店)
なかの屋・・・富山市田中町5丁目1-12

肉厚ジューシーなますずし屋さん

サクラマスの切り身が分厚いからうまいという話ではありませんが、やはり肉厚だと得した気分になりますよね? 「肉厚のますずしを食べてみたい」と思ったら、

川上鱒寿し店・・・富山市丸の内1丁目2-6

をチェックしてみてください。

バランス重視の人にお勧めのますずし屋さん

【駅弁の雄】ますずし名店リスト!富山のソウルフード食べ歩きお得情報
(C)坂本正敬

甘みが強い、肉厚など特徴のあるますずしもおいしいですが、オーソドックスな味わいも捨てがたいものです。王道のますずしを食べてみたい方は、

高芳・・・富山市本町3番29号
青山総本舗・・・富山市富山市新富町1丁目4-6
吉田屋鱒寿し本舗・・・富山市安野屋町2丁目6-6

といった老舗店を選んでみてはいかがですか?

以上、富山ます寿し協同組合加盟店のお店を紹介しました。他にも元祖せきの屋、千歳、なみきなど、歴史ある名店もあります。

現在は『ぐるっとグルメぐりクーポン』というお得なチケットが1,000円で販売されており、市内の路面電車のフリー切符とますずしクーポン3枚がセットで手に入ります(クーポン1枚で、ホールではなく切り分けたますずしを食べられます)。

上述したお店の大半はクーポンで食べられるので、観光時は利用してみてくださいね。

[富山ます寿司協同組合協会]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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