限られた時間のなかで、目的地を効率よくまわるのに便利なヨーロッパのシティバイク(レンタサイクル)。各国の主要都市に設置されている市営(国営)のシティバイクを1日レンタルして、市内観光を楽しんでみませんか? シティバイクの使い方はこちらから。
さて、今回はシティバイクで、ピレネー山脈にほど近いフランス南西部の都市・トゥールーズをレンタサイクルで巡ってみましょう!
赤レンガ造りの街並が「バラ色の街」とも呼ばれる、TGVでパリから5時間の場所にあるトゥールーズ。フランス第4の都市として知られる当地は、歴史や文化の街でもあり、エアバスを始めとする航空宇宙産業の中心地でもあります。
町中を流れるガロンヌ川に架かる、トゥールーズで一番古い橋「ポン・ヌフ(Pont Neuf)」を渡って、中心部にあるキャピトル広場へ。歩いて橋を渡るとかなり疲れるけれど、自転車ならラクラク!
広場にあるひと際目を引くバロック様式の建物は、18世紀の中頃に建てられた「トゥールーズ市庁舎(Place del Capitole)」。市庁舎内では、コンサートやオペラなどが催される劇場を完備しています。
広場の周辺には、眺めのよいオープンテラスのカフェやレストランがいっぱい。近くにはバイクスタンドがあるので、自転車を止めて少し町歩きをしてみましょう。
広場からほど近い「アルザス・ロレーン通り(Rue d’Alsace Lorraine)」と、地下鉄エスキロース駅へとつながる「サン・ロム通り(Rue Saint-Rome)〜フィラティエ通り(Rue des Filatiers)」は、市内を代表する2大ショッピングストリート。お手頃価格のファッションから、お土産に最適なチョコレート専門店やワインショップ、エピスリー(スパイス・食材店)、カフェやレストラン、ワインバーなどのお店が軒を連ねます。週末はとりわけ賑やか!
広場からつながる路地のひとつ「タール通り(Rue du Taur)」は、フレンチスタイルのそば粉の食事クレープ「ガレット」やデザートクレープが食べられる「クレープリー」と呼ばれるカフェがたくさん。おすすめのお店は、紅茶の種類が豊富な「ル・プティ・シャーパ(Le Petit Sherpa)」。
クレープを食べて一息ついたら、タール通りの終わりまでシティバイクを走らせ、11世紀に建てられた歴史ある世界遺産の「サン・セルナン・バジリカ大聖堂(Basilique Saint-Sernin)」へ。教会は見た目も内観も厳かな雰囲気です。
市内からさらに走り進めて、文化遺産の「ミディ運河」へ。全長240kmに及ぶ運河は、19世紀に鉄道が普及するまでの間、船舶での貨物の輸送ルートとして重要な役割を果たしていたそうです。
緑溢れるミディ運河沿いは、サイクリングやウォーキングに最適です。近くには日本庭園「ジャルダン・ジャポネ」もあるので、ひと休みするのにぴったりです。
シティバイクで巡るトゥールーズの旅、満喫していただけましたか? 上記のルートなら、1日でまわりきることができますよ。
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