夏はキャンプやBBQで、川べりに出掛ける機会も増えると思います。あるいは旅先の河原でカヌーや遊泳を楽しむ場合もあるかもしれませんが、観光地として有名な川であっても、流れに巻き込まれて大きな事故に発展してしまう恐れが常にあります。
そこで今回は、河川財団の作成した水辺の安全ハンドブックを参考に、川遊びではなるべく近付きたくない場所の特徴をまとめました。
1:大きな岩や岸壁に流れが直接ぶつかっている場所
大きな岩に流れが直接ぶつかっている場所や、川のカーブが岸壁に直接ぶつかっている場所があります。そうした場所は、水面下で岩や壁がえぐれている場合があり、近付くと流れを受けて岩下に巻き込まれてしまう恐れがあるとか。
ライフジャケットを装着していても脱出が困難な場合もあるそうですので、旅先などで遊泳する機会があれば十分に注意したいですね。
2:川の流れが周りに比べて穏やかな場所
川の流れが一部だけ穏やかで、濃い緑色をした場所があります。水深があり遊泳には適しているのですが、そうした場所は渦を巻くなど複雑な流れをしている場合も少なくないそう。
実は水難事故の9割はこの流れの穏やかな深い場所で起こっているそうです。理想的には水深のある場所には、泳ぎに自信のある人でも近寄らないようにしたいですね。どうしても泳ぎたい場合は、面倒でもライフジャケットの着用が不可欠です。
3:人工物や木が川に倒れ込んでいる場所
川にはコンクリートブロックや橋脚、取水口、せき堤など、いろいろな人工物があります。そうした人工物の周辺では川の流れが変化していたり、釣り針、釣り糸などのごみがたまっていたりするので、近寄らないでください。
また、川に倒れている木や水中に沈んでいる木に足が引っ掛かると、川の流れで体が水中に沈み、その状態で身動きが取れなくなってしまう場合もあるそう。川にある障害物にもできるだけ近付かないようにしたいですね。
以上、川遊びで注意したい場所をまとめましたが、いかがでしたか?
ライフジャケットはもちろん、川底のごみを踏んだり、岩や鉄柱などを踏んで切ってしまったりする恐れもありますので、川遊び用の靴も身に付けたいですね。
川遊び用の靴を履いていれば滑りにくくもなります。どうしても持ち合わせがない場合は、履いてきた運動靴でそのまま川に入った方が安全みたいですよ。
[水辺のハンドブック – 河川財団]
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