中国人の訪日観光客による、いわゆる「爆買い」の話題を聞くようになって久しくなりました。ただこの「爆買い」、素朴な疑問として一体いくらくらい買い物をしているのでしょうか?
そこで今回は、観光庁がまとめた「訪日外国人消費動向調査」を参考に、中国人観光客による「爆買い」の平均購入者単価を調べてみたいと思います。
中国人観光客の買い物に費やす額は外国人観光客全体平均の2倍以上
「訪日外国人消費動向調査」の第4表には、国籍・地域別に見て外国人観光客がどのくらいの買い物をしているのかが一覧にされていますが、平成26年の年間集計結果を見ると、うわさ通り中国人観光客の「爆買い」ぶりが目立ちます。
1人の中国人観光客が1回の日本観光で買い物に費やす金額の平均は134,067円、平均して13万円ですから、もっと買い物をしている人もたくさん居ることになります。外国人観光客全体の平均金額58,517円と比較すると2倍以上となるので驚きです。
各国の外国人観光客のお買いもの金額を比べると、韓国人観光客は平均で22,413円、インド人は30,767円、イギリス人は34,408円、ドイツ人は26,680円、アメリカ人は29,281円になりますから、その差がはっきりと分かります。
ちなみに、中国人に次いで訪日観光で「爆買い」をしている外国人観光客はベトナム人で89,382円になります。それでも差はありますので、中国人の突出ぶりが目立ちます。
では、一体何を買っているのでしょうか?
中国人が「爆買い」している主なアイテムはカメラやビデオカメラ・時計
一体どういった物を買って帰っているのでしょうか? 金額平均が高い順から一覧にすると下記のようになります。
【第2位】電気製品…55,985円
【第3位】服(和服以外)・かばん・靴…55,397円
【第4位】化粧品・香水…37,315円
【第5位】医薬品・健康グッズ、トイレタリー…29,283円
カメラ・ビデオカメラ・時計、電気製品など高額なお土産をたくさん買っているから、一人あたりの購入単価が134,067円などと大きくなっているのですね。
ちなみに第5位に入っているトイレタリーはおむつなどを含みます。子ども用のおむつが中国人観光客による「爆買い」で品薄になっているというニュースを聞きますが、「爆買い」の影響はいろいろな分野に及んでいるのですね。
[訪日外国人消費動向調査 - 観光庁]
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