北陸はダイナミックな景観が多い場所です。陸地には中部山岳国立公園と白山国立公園があり、海には能登半島国定公園、越前加賀海岸国定公園、若狭湾国定公園があります。
特に福井の海には若狭蘇洞門、音海断崖など日本海側特有の荒々しい景観を楽しめるスポットが豊富にありますが、中でも有名なスポットが東尋坊(とうじんぼう)です。
そこで今回は福井県観光連盟の「ふくいドットコム」を参考に、東尋坊を紹介します。秋から冬にかけてはすぐ近くの三国漁港から有名な越前ガニも水揚げされます。グルメのお楽しみもありますよ。
高さ20mの絶壁が続く国の名勝・天然記念物
東尋坊とは海岸線に1kmほど柱状節理(ちゅうじょうせつり)が見られる国の名勝・天然記念物です。柱状節理とは聞き慣れない言葉ですが、マグマが冷えて固まる際に亀裂が走り、その割れ目が柱のように見える状態を言います。
高さ20m、ビルでいうと6階から7階に相当する岸壁が海にせり出す絶景スポットで、日本海の波が打ち寄せる岩肌は荒々しく削られています。
駐車場に自動車を停めて岸壁まで歩くルートには商店街があり、近隣の漁港で捕れた魚介類を食べさせてくれる本格レストランや浜焼きを売っている露店もあります。福井の海の幸も満喫できますので、併せて立ち寄ってみてください。
東尋坊は夕暮れどきがベスト
東尋坊は昼に眺めても美しいのですが、夕暮れどきの展望も格別です。日本海側は方角的に太陽が海に沈んでいきますが、その日本海に突き出すような形で東尋坊は岩肌をむき出していますので、絶壁越しに水平線へと沈んでいく夕日が一望できます。
岸壁の上からだけでなく、遊覧船から夕陽を眺めるサンセットクルーズも行われています。駐車場から東尋坊に向かって商店街を抜けていくと乗り場がありますので、ぜひとも乗船したいところ。
余談ですが絶壁の上からではなく、日本海に沈む夕日をビーチで眺めたい場合は、すぐ近くに三国サンセットビーチがあります。ビーチに隣接した海に突き出す三国港突堤を歩いて眺める夕日もまた格別ですよ。