街のあちこちから湯けむりが立ち上る別府は、言わずと知れた温泉の聖地。コバルトブルーが美しい海地獄や血の池地獄などの、「地獄めぐり」が有名ですよね。
ごぼごぼと音を立てて吹き上げる温泉は、場所によっては100度近くの高温に達します。別府に行ったらぜひ体験してほしいのが、この温泉熱を使った「地獄蒸し料理」です。
地獄蒸し工房 鉄輪
地獄蒸しは、「地獄蒸し工房 鉄輪」で体験することができます。
地獄蒸しは、江戸時代から利用されてきた、別府ならではの調理法。普通の蒸し器だと下から加熱されるだけですが、地獄蒸しは蒸気が勢いよく上下左右に対流するため、高温で一気に蒸し上げることができます。このため、うまみがぎゅっと閉じ込められ、とろけるような食感に変化するんですよ。
普通のナスやおいも、玉ねぎまでもが「実はこんなに美味しい食べ物だったの?!」とびっくりしてしまうほど、まるで生まれ変わったように美味しくなります。
おすすめ食材はやっぱりたまご。塩ではなく、大分名産のカボスポン酢をつけて食べると最高です!
地獄蒸しをお得に利用する方法
地獄蒸し工房には、大小2種類の蒸し釜が用意されており、予約なし&手ぶらで利用することができます。食材をざるに入れて、釜の中に落とせば、約15分ほどで蒸し料理が完成です。
食材は工房でも販売されていますが、持ち込みも可能です。事前に道の駅やスーパーなどで、地元食材を手に入れておくとお得に利用できますよ。さらに、買ってきた食材の下ごしらえは、お店の人がしてくれるという、なんとも親切設計。塩やポン酢など、調味料も無料で提供されています。
地獄蒸し工房は、観光客はもちろん、地元の人にも人気の場所なので、お昼時は混雑が必至です。特に連休や観光シーズンには、待ち時間も長くなるので、お昼のピーク時を外して、午前中か午後の時間帯を狙って利用してみてください。
[Photo by Shutterstock.com]