アルプス山脈に面したサヴォワ地方の冬は大変厳しいことで有名です。サヴォワ地方にはそんな寒い冬を乗り越えるための料理があります。
それはじゃがいものグラタン、タルティフレット。この地方のスキー場やレストランの定番料理にもなっていて、作り方も簡単です。サヴォワ地方出身のフランス人から教わったタルティフレットのレシピを紹介したいと思います。
タルティフレットには欠かせないチーズ・ルブロション
タルティフレットにはサヴォワ地方のチーズ、ルブロションを使います。この地方では冬が厳しいため、伝統的にチーズ作りが行なわれてきました。
ルブロションとはフランス語で「再び絞る」という意味で、サヴォア地方の地主が搾乳量を調べにきたあとに、絞った乳で作られたチーズだそうです。風味豊かなルブロションはほのかな甘みと塩気があって、比較的食べやすいチーズ。タルティフレットなどのグラタンのチーズとして使うと、グラタンそのものがより味わい深いものとなります。
じゃがいも 中6つ
玉ねぎ 1つ
ベーコン 2枚
生クリーム
ルブロション(直径9センチのものであれば1つ)
作り方
1 じゃがいもを蒸します。
2 玉ねぎとベーコンを炒め塩こしょうで味を整えます。
3 蒸したじゃがいもを輪切りにして耐熱皿に並べ、2を混ぜます。生クリームをかけてルブロションをのせます。
4 180度のオーブンで20分ほど焼き、黄金色に仕上がればできあがり。
ホクホクとしたこのグラタンを食べると身体が温まり、寒さで消耗した体力を回復させてくれます。日本ではなかなかルブロションは手に入り難いかもしれません。他のセミハードチーズで代用してみてもいいかもしれませんね。
[All photos by Nanako Kitagawa]
[雪印メグミルク]