両国にある江戸東京博物館は、まるで江戸や戦前の東京にタイムスリップしたかのような気分になれる体験型の博物館です。
再現された日本橋を渡ると、そこは江戸時代。江戸時代の暮らしぶりや商業、盛り場など江戸の生活を垣間みることができます。ただ江戸や明治時代を再現しただけでなく、江戸東京学や歴史も学べるようになってるんですよ。
あらゆる角度から江戸東京の街をのぞくことのできる江戸東京博物館、写真と共にご紹介します。
体験型ミュージアム
江戸東京博物館では日本橋、歌舞伎の中村座、絵草紙屋などの商店、朝野新聞社などを復元しています。これらの復元された建物はどれも完成度が高く、古きよき日本の面影に触れることのできる空間。とりわけ日本橋は実物大に復元されたもので、この橋からは江戸城を中心とした街の様子をみることができます。
江戸東京博物館では人形模型から当時の生活風景をみることができます。活気ある江戸の街をこのミニチュアの模型で見事に再現。ずっと浸っていたくなるような模型の世界です。また浮世絵や着物など当時のものが実物の資料として展示されています。
江戸東京学も学べる博物館
江戸東京博物館は単に建物を再現しただけでなく、当時の政治、文化、商業、地理、歴史や江戸東京学を学べるようになっています。江戸東京学とは江戸から東京へと連続するこの大都市を、総合的に考察する学問です。例えば、浮世絵は今日芸術作品として認識されていますが、江戸時代、現代のような広告の役割を果たしていました。江戸東京博物館では浮世絵の役割、制作方法など丁寧に説明をしています。
江戸から現代へ
江戸東京博物館は歴史の流れに沿って足をすすめていきます。江戸から東京への移り変わり、明治、大正、昭和、平成へと現代の東京までの歴史をパノラマ式に見ることができます。東京の街の移り変わりの速さには改めて驚かされるばかり。江戸東京のもつ他の都市にはない独特でダイナミックな活力をこの展示で感じとることができました。
江戸東京博物館は楽しみながら江戸から現代の歴史を学べる空間。週末にノスタルジックな旅をしたくなったら、江戸東京博物館はいかがですか。きっと歴史のレイヤーの狭間に迷い込んだように、昔の江戸東京を体験することができますよ。