【夢を持ち続けたい】NYのファッションショーで喝采を浴びた11歳の少女

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Mar 5th, 2016

夢は遠くで仰ぎ見るもの。でも、望めば叶うかもしれません。夢を求める気持ちさえあれば、願いが通じることはあるのです。

2016年2月のニューヨークは、氷点下18度にもなる厳しい寒さでした。厳寒に行われたファッションショーのステージでは、ひとりの少女が夢を叶えていたのです。

【夢を持ち続けたい】NYのファッションショーで喝采を浴びた11歳の少女
(C) Hideyuki Tatebayashi
※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。Do not use images without permission.

ファッションモデルになりたい

テキサスに住む11歳のトリニティ・モラン(Trinity Moran)ちゃんは、ファッションとアニメが大好きな女の子。昨年6月に病気の診断が下されてから、辛い治療に耐えてきたステージ3の癌患者です。彼女の夢は「ファッションモデルになりたい」ということでした。ドレスの裾をなびかせ、ランウェイを颯爽と行くファッションモデル。女の子なら誰でも憧れる職業です。

【夢を持ち続けたい】NYのファッションショーで喝采を浴びた11歳の少女
(C) Hideyuki Tatebayashi
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ファッション親善大使が縁を取り持つ

小児癌や心臓疾患、腎不全などの重い病気の子どもたちを支援するボランティア団体メイク・ア・ウィッシュ(Make-A-Wish Foundation)と、メアリー・アリス・スティーブンソン氏(Mary Alice Stephenson)のGlam4Goodのコラボレーションにより、トリニティちゃんの夢が実現しました。メアリー・アリス・スティーブンソン氏は、15年間メイク・ア・ウィッシュのファッション親善大使を務めています。Naeem Khan氏(ファーストレディ、ミシェル・オバマ夫人のドレスのデザイナー)のショーのスタイリストである彼女は、トリニティちゃんの望みを伝えました。Naeem Khan氏は、快く引き受けてくれたそうです。

夢が叶う日

2016年2月17日ランウェイには、トリニティちゃんが立っていました。彼女が望んでいたシースルーの短い袖、プリンセスのようなチェリーレッドのドレスは、デザイナー自身による彼女のためのデザインです。

【夢を持ち続けたい】NYのファッションショーで喝采を浴びた11歳の少女
(Screencap from Naeem Khan at New York Fashion Week 16-17 | FTV.com)

ショーのラストで、Naeem Khan氏と共にステージに登場した彼女。ドレスもメイクも似合って、とても美しいです。

【夢を持ち続けたい】NYのファッションショーで喝采を浴びた11歳の少女
(Screencap from Naeem Khan at New York Fashion Week 16-17 | FTV.com)


【Naeem Khan at New York Fashion Week 16-17 | FTV.com】

私はステージに戻ってくる

ランウェイを歩いた5週間後には、手術が彼女を待ち受けています。でも、力のこもった彼女の美しい目は語っていました。「私はまたステージに戻ってくる」と。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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