2014年に新しく世界遺産に登録されたトルコの古都・ブルサは、まさに街全体が博物館。オスマン帝国の最初の首都であったため、オスマン様式の歴史的建造物が多数残っているのです。
ウル山の斜面に位置し、「緑のブルサ」とも呼ばれる自然豊かな街でもあります。緑に囲まれ落ち着いた風情が漂う古都を、美しいモスクや歴史あるバザールが彩ります。
ただ街を歩くだけで楽しめるのがブルサ。大通りだけでなく、気持ちのおもむくまま、細い路地にも分け入って探検してみましょう。
ブルサの必見スポット
イェシル・テュルベ
鮮やかなブルーのタイルが印象的な霊廟で、ブルサのシンボル的存在です。
イェシル・ジャーミイ
丘の中腹にあるモスクで、小規模ながらも美しいグリーンのタイルからなる空間はまさに小宇宙。
ウル・ジャーミイ
内部にお清め用の大きな泉がある珍しいモスク。重厚な内装は見応え抜群で、迫力あるアラビア文字のカリグラフィーも必見です。
ブルサ城
砦からはブルサの街を見渡すことができ、「緑のブルサ」を実感できるスポットです。
ローカルバザールでショッピング
中心部、ウル・ジャーミイの隣に広がる大規模なバザール。布製品、衣類、雑貨、アクセサリーなどのお店が軒を連ね、活気にあふれています。
イスタンブールに比べ、お手頃価格でショッピングを楽しめるのがうれしいところ。名物の刺繍タオルや、トルコのレース編み「オヤ」をあしらったアイテムをゲットしてみては。
オヤのアクセサリーとスカーフ
(C) Haruna Akamatsu
バザールに隣接して食品のマーケットも賑わいを見せています。お茶やドライフルーツ、お菓子など、お土産にぴったりのアイテムも見つかりますよ。
セマー鑑賞はいかが
セマーとはイスラム神秘主義の一派・メヴラーナ教団が行う・・・目を閉じて回り続ける姿が印象的な祈りの儀式です。ブルサにあるメヴラーナ教団の道場で、毎晩無料でセマーの実演を見ることができます。
非現実感さえ覚える不思議な光景はきっと忘れられないものになるはず。開始時間は変動しますので、ウル・ジャーミイ近くの観光案内所等で確認するのがおすすめです。
オスマン帝国発祥の地・ジュマルクズク
近郊には「オスマン帝国発祥の地」とされ、1000年近くも前の家屋が残る小さな村・ジュマルクズクがあり、ブルサと併せて世界遺産に登録されています。
ブルサからジュマルクズクまでは市バスで45分ほど。
イスタンブールからバスまたはフェリーとバスで3時間ほどと、アクセスも良好なブルサ。きっと、新しいトルコの魅力に出会えるはずです。
[トルコ共和国大使館 文化広報参事官室]
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