全国に秘湯や名湯は数多くあります。TABIZINEでもいろいろと紹介していますが、そのリストの中にぜひとも入れてもらいたい温泉が富山県にあります。
その名も小川温泉元湯。開湯400年以上の歴史を誇る泉質に優れた名湯で、洞窟のような混浴の野天風呂も魅力です。
そこで今回は富山県在住の筆者が、以前に訪れた小川温泉元湯の魅力を紹介したいと思います。
“入っても飲んでも湯気を吸っても体にいい”越中四名湯の1つ
小川温泉元湯とは富山県東部、朝日町にある名湯です。開湯400年以上の歴史を持つと知られ、子宝の湯としても有名。
小川温泉元湯に宿を構える『ホテルおがわ』のホームページ情報によると、江戸時代の初めごろ、地元住人の枕元に薬師如来が立ち、小川(固有名詞)の上流に泉源を移すというお告げをしたとか。
実際に村人が出掛けてみると、岩間にお湯が・・・。その泉質は炭酸水素塩泉。
≪「浴用効果」としては、神経痛・リュウマチ・婦人病・冷え性・不妊症・痔疾によいとされています。「飲用効果」は胃腸病・便秘・糖尿病などで、「吸入効果」とし慢性気管支炎・咽喉炎もあげられます≫(ホテルおがわのホームページより引用)
とあるように、入っても、飲んでも、湯気を吸っても、体にいい温泉なのですね。
天然洞窟の野天風呂や露天の岩風呂が最大のポイント
小川温泉元湯の最大の魅力は、天然洞窟の野天風呂。完全に洞窟の中にお湯があるというわけではないのですが、湯の花が固まった、天然記念物にも指定されている半洞窟の中にお湯があります。写真のように外から見るよりも、中に入って外を眺めたときの雰囲気は野性味たっぷり。
ちなみに脱衣所は、温泉の目の前にあります。ホテルのフロントで入浴料を払った後、川沿いの遊歩道を10分ほど進みます。良くも悪くも目隠し効果が少ない更衣室ですので、ちょっと女性は気になるかも・・・。
少し歩くと女性専用の野天風呂もありますので、混浴を避けたい人はそちらを楽しむといいかもしれませんね。
お湯はぬるっとした肌触り。筆者が訪れた際には、見知らぬ年配の男性客たちが「肌がつるつるだ」とはしゃぐほどの「美肌効果」ぶり。女性にはなおさらうれしい秘湯ですね。
自動車で行く場合は、北陸自動車道の朝日I.C.から小川沿いをひたすら南下してください。長~いトンネルを抜けると、小川温泉元湯です。電車の場合は、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅からレンタカーですね。