飛行機をはじめ、さまざまな交通網の発達により、ひと昔では考えられないくらい簡単かつ迅速に世界中を移動できるようになった現代社会。またインターネットなど、情報通信技術の発達により行ったことがない遠い国の出来事や様子も、簡単に知ることができるようになりました。
ですが、便利さや豊さの一方で、かつて世界に溢れていた「まだ見ぬ地への憧れ」が薄れ、本当に「秘境」と呼べるような場所が少なくなりつつあります。
このように「インターネットや交通網の発達で世界が狭くなった」と呼ばれる現代社会に生きる私たち。「心からワクワクするような旅に出てみたい」「世界の果てを感じてみたい」と思ったことはありませんか?
そこで今回は「世界の果て」を感じさせてくれる、絶景を7つお伝えします。
海の中の滝、モーリシャス
かつて人々の想像をかきたて、さまざまな伝説を生み出してきた海。そんな想像の世界が現実となったような場所が、美しいモーリシャスの海に存在します。それは「海の中に落ちる滝」! まるで古代の伝説ででてきそうな摩訶不思議な光景。上空から見ると、本当に海の中に滝があるように見えます。ですがこれは、大自然が創り出した錯視現象。
透明度が非常に高いモーリシャスの海。このおかげで、上空のある位置から見下ろすと、海底の砂の流れが滝のように見えるのです。まさにモーリシャスの美しい海が生み出す奇跡の絶景ですね!
昔のままの聖地、チベット
今なお神秘に包まれるチベット。中国の奥地にある「天空の理想郷」を思う浮かべる方も多いのではないでしょうか。そんなチベットには、ポタラ宮をはじめ、然鳥湖、香格里拉など、まさに「秘境」と呼ぶにふさわしい土地が数多く点在します。
また「世界の屋根」で眺める星空は別格! まるで宇宙に吸い込まれるような、幻想的な夜を体験することができるそうですよ。
南インドの楽園、ムンナール
南インド、西ガーツ山脈の山間に位置するムンナール。豊かな自然と世界有数規模の紅茶農園が広がる風光明媚なこの土地は「南インドの楽園」とも称されています。小高い丘から周囲を見渡せば、どこまでも広がる緑の茶畑が視界いっぱいに広がります。
まだ日本人が知らない秘境、ムンナル。その名が広く知れ渡る前に、ぜひ一度訪れてみたいものです。
地上に現れた「地獄の門」、ダルヴァザ
トルクメニスタンのダルヴァザには、まるで地獄への入口が地上に現れたかのような光景が広がる場所が存在します。それは「地獄の門」として知られる灼熱の大穴。
40年以上前の事故が原因で生まれてしまった「地獄の門」は、今も絶えることなく燃え続けています。特に観光地として整備されていないダルヴァザは、あまり気軽に行ける場所ではありませんが、だからこそ一層冒険心が掻き立てられますね。
自然の神秘が生み出した絶景、アンテロープ・キャニオン
大自然と時の流れが生み出した、アメリカにある美しい渓谷「アンテロープ・キャニオン」。そこに差し込む太陽の光の加減により、岩肌は様々にその色を変化させます。
まるで異世界に迷い込んだと錯覚を起こしてしまいそうな絶景ですね。
世界一過酷で美しい、ダナキル砂漠
「世界一過酷で美しい砂漠」と称されるエチオピアのダナキル砂漠。私たちがイメージする茶色い砂が大地を覆う「砂漠」とは似ても似つかない極彩色の大地が広がります。大地を鮮やかな黄色や緑色に染める正体は、地表から噴出する硫黄やアンモニア。まるで別の惑星に迷い込んだような気分になれそうです。
まるで異世界、アッベ湖
エチオピアとジブチの間にある塩湖「アッベ湖」。「チムニー」と呼ばれる煙突のような形をした、石灰堆積物からできた柱が立ち並ぶ不思議な光景が広がります。
地球上のものとは思えない不思議な光景が広がるアッベ湖は、映画「猿の惑星」の撮影が行われた場所として知られています。
以上いかがでしたか?
「世界が狭くなった」と言われる現代ですが、やはり広い広い世界! ここでお伝えした7つの場所以外にも、あまり広く知られていない「秘境」はまだまだたくさん存在するはず。現代という恵まれた時代に生きるからこそ、少しでも多くの秘境、世界の神秘をこの目で見てみたいですね。
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小坂井 真美 ライター
クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。
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