
ビッグ・アルマトイ湖とは?

ビッグ・アルマトイ湖(Big Almaty Lake)は、標高約2,500mに広がる中央アジア屈指の絶景スポットです。カザフスタン南東部の都市・アルマトイ近郊に位置する高山湖で、現地では、雪解け水や氷河の水によって形成された天然湖として知られています。
湖の最大の特徴は、見る時間や季節によって変化する神秘的な湖面の色。晴れた日には鮮やかなターコイズブルーに輝き、曇りの日には深いエメラルドグリーンへと表情を変えます。その幻想的な景色から、“中央アジアの秘境”とも称されています。

また、湖を囲むようにそびえるのが、雄大なテンシャン山脈。標高4,000m級の山々が連なり、春から初夏にかけては雪を頂いた山々とのコントラストが特に美しく、多くの旅行者や写真愛好家を魅了します。
観光地として人気が高い一方で、アルマトイ市民にとって重要な水源でもある、ビッグ・アルマトイ湖。そのため湖周辺では自然保護が徹底されており、遊泳やキャンプは禁止。場所によっては立ち入り制限が設けられていることもあります。
こうした厳格な保護体制のおかげで、現在でも手つかずに近い大自然が残されているのです。近年では、SNSやYouTubeを通じてその絶景が世界中に広まり、「カザフスタンに行くなら絶対に訪れたい場所」として注目度が急上昇しています。アルマトイ市内から日帰りでアクセスできるため、短期旅行で気軽に訪問できるのも人気の理由のひとつです。
行き方・アクセス情報

ビッグ・アルマトイ湖は、市内中心部から南へ約30kmの距離にあります。自力で行く場合、アクセス方法はいくつかあります。最も一般的なのは、カザフスタンで普及している配車アプリ・Yandex Goを使ってアクセスする方法。
アルマトイ中心部からおおよそ40分ほどで到着し、料金は片道1,500円ほどです。途中からは山道となり、カーブの多い坂を登っていくため、車酔いが心配な方は酔い止めを持参すると安心です。路線バスで行くことも可能ですが、バスで行くと1時間半ほどかかる上、バス停から徒歩で登山口まで行かないといけず、辛い人はバス停から登山口までヒッチハイクをする人もいるそうです。

ちなみに登山口の入り口はここに設定してください。Yandex Goだと登山口は出てこないので、Tourbaza_Edelweissという登山口横にあるカフェのようなものを目印に設定すると検索に引っ掛かります。Google Mapでも、登山口と書いておらず、筆者は観光案内とあるカフェ(ヴィジト=ツェントル・アユサイ)で降りてしまいました。
カフェにはトイレがあるので便利ではあるのですが、そのカフェから正しい登山口は4kmあるそうで、聞いて呆然。仕方なく、歩いていたら登山口方向に行く車が乗せてくれました。このようにヒッチハイクすることも想定して動きましょう。カザフスタン、とても大きい国です。
ちなみにこの観光案内のところでは電動自転車のレンタルがあります。希望の方はヴィジト=ツェントル・アユサイに向かいましょう。
Tourbaza_Edelweiss
所在地 3XMC+MV, Almaty, カザフスタン
登山口からは往復8kmのトレッキング

往復8kmの道なりを進んでいきます。言われたのは、標高は山の中なので日没は実際の日没より早いと思ってというアドバイス。そのため実際の日没の90分前にはトレッキングを終わらせていないと周りが暗くなって危ない。
途中で舗装された道と水道パイプが引かれた道の二手に分かれます。水道パイプに沿って歩く方が、ショートカットですが、坂道であることと、舗装されていないので歩きづらいという声も。筆者は絶対に道に迷わない水道パイプを選択。中には水道パイプの上を歩くと楽という声もあり、実際一部区間で歩いてみましたが楽でした(しかし落ちないように注意)。

筆者は9月に訪れましたが、雪化粧したテンシャン山脈の山々がとても美しく気持ちいい。途中、歩くのを止めながら写真を撮るのがおすすめです。なぜなら、夕方になると気持ちいいほどの青空は消えてしまうから。午前中の間に山々の写真を撮っておきましょう。
また意外にびっくりなのは電波が入ること。道に迷うかなと不安でしたが、Google Mapを見ながらひたすら一直線。一人登山は退屈な場合もあるので、途中音楽のストリーミングを聞きながら歩けたのもよかったです。そして2時間後、無事にビッグ・アルマトイ湖に到着!

ダムのようになっているところよりさらに1kmほど奥に進むと、「きれいな眺望スポットがあるよ」と警備の軍人さんに教えてもらい、さらに奥へ行くと青の世界だけが広がる場所へ到着しました。
ビッグ・アルマトイ湖の見どころ
エメラルドブルーの湖面

この湖の最大の魅力は、なんといっても神秘的な青い水面。湖は雪解け水や氷河の水が集まってできており、季節や天候によって色が微妙に変化します。晴れた日の午前中には、湖面が最も鮮やかに輝き、背後の山々とのコントラストが圧巻です。
背景にそびえるテンシャン山脈

湖の背後には、中央アジアの名峰「テンシャン山脈」が広がります。標高4,000m級の山々が連なるその景観はまさに圧倒的。晴天時には、雪を頂いた山々が湖面に映り込み、フォトジェニックな1枚が撮影できます。
撮影スポット
おすすめの撮影ポイントは、少し上にある展望台エリア。少し高台に登るだけで、湖全体とテンシャン山脈を一望できます。筆者が訪れた際は雪が積もっており、普通のスニーカーで訪れたために滑りまくりで泥まみれに。
展望エリアに行くのは挫折しましたが、地元の青年たちに写真を見せてもらったら、また違った角度で俯瞰で見られるので、体力と地面のコンディションで大丈夫な方にはおすすめです。
所在地 3X4H+HJC, Almaty, カザフスタン
注意点と準備しておきたい持ち物

防寒着
夏でも標高2,500mでは気温が10~15℃前後まで下がることがあります。薄手のダウンやウィンドブレーカーの用意は必須! 筆者が訪れた9月下旬は山登りで暑くダウンは不要でしたが、ゆっくり遊びすぎて日が落ちてきた夕方は寒くダウンがあったほうがおすすめです。
日焼け止め&サングラス
意外と忘れがちですが、ここは2,500mの高地。高地ゆえに紫外線が強いため、日焼け止めとサングラスは必須アイテムです。ちなみにビッグ・アルマトイ湖に着いた際にいた警備の軍人さんが日焼け止めを塗り忘れたようで筆者の持っていた日焼け止めを「売ってくれ」と言われるほど! 確かに皮が剥けていました。一方の筆者は肌には日焼け止めを塗っていたものの、唇に日焼け止めを塗っていなかったせいで、翌日唇がボロボロになりました。盲点でした。唇までしっかり塗りましょう。
トレッキングシューズ&動きやすいボトム
足場が不安定な箇所があるため、トレッキングシューズ推奨です。筆者は街歩き用のスニーカーで行ったため、途中あった雪道で滑りまくり。雪がないときは大丈夫ですが、トレッキングシューズで来ればよかったと反省しています。また靴だけでなく、ボトムも重要です。水道管ではない道を選んだ場合は舗装された道路ですが距離は長く、水道管の道を選ぶと急こう配な道。途中、水道管の道で、ジーンズを履いて登る強者も見かけましたが、絶対に膝周りにストレッチが利く、動きやすいボトムで行くのがおすすめです。筆者はヨガで使用するレギンスを履いて登山しました。
飲み水と軽食

湖周辺には売店やレストランがありません。出発前に市内で準備しておきましょう。水は湖の新鮮な水を数カ所で汲むことができるので水筒や空ボトルは必須アイテム。ちなみにトイレはないので、ナチュラルトイレになる可能性大です。
パスポート(または身分証)
湖周辺は国境が近いので、パスポートの携帯が必須。登山口で提示を求められます。
帰り道の注意点

前述したように、山の中なので日没に対して90分ほど前には登山口に着いていないと真っ暗になってしまうので逆算して下山しましょう。来た道を基本戻るのがおすすめですが、下山で水道管の道は急こう配なので、不安を感じました。不安な方は、帰りは舗装された道を進むのがおすすめです。
登山口に着いたら、配車アプリでタクシーを呼びます。なかなか捕まらないこともありますが意外と来ます。またタクシーが待ち構えていることもあるので、同じタイミングで下山した観光客と市内まで相乗りするのも手です。
帰りも同じく1,500円ほど。ツアーで行った場合、1万円もするビッグ・アルマトイ湖を、自力で行けば3,000円で行くことができました。プライベート・ツアーの場合は、湖まで車で行くこともできるようですが、ビッグ・アルマトイ湖までの登山という行程がとても美しい景色だったので、体力的に不安がなければこの方法がおすすめです。

筆者にとってカザフスタンを訪れて、一番よかったと思った経験がこのビッグ・アルマトイ湖でした。1日費やしてしまうイベントになってしまいますが、そのために行く価値は大いにあります。この絶景を観にあなたもカザフスタンへ行ってみませんか?
所在地 3X2M+JJF Bol’shoye Almatinskoye, Almaty, カザフスタン
©Keiko Morota


