バニラ、いちご、チョコレート・・・。日本のソフトクリームはなめらかで美味しく、味のバリエーションが豊富。外国人観光客にも大人気です。
しかし中には、オリジナリティを追求しすぎたためか、ちょっと変わったご当地ソフトも存在します。全国の風変わりなソフトクリームを10種類まとめてみました。
イカスミソフト(北海道、函館)
(C) きらめく函館
外国人観光客にとっては、イカのスミを食す行為すら仰天もの。それをソフトクリームに使うなんて! 食べると口の中が真っ黒になってしまうので、食後は鏡をしっかりチェックしましょう。
カニ味噌ソフト(三重、津)
(C) 北山水産
カニ味噌も外国人が敬遠しがちな食材ですが、ソフトクリームにすれば抵抗感のない味に大変身。「調合に苦労を重ね、完成した」という、高品質のカニ味噌が使われたこだわりソフトです。期間限定商品のため、来店前にお店に確認してみてください。
うにソフト(山口、下関)
(C) カモンワーフ
下関市は、瓶詰うに発祥の地。明治20年頃、外国人との酒宴の席で出されていた「塩うに」に偶然リキュールをこぼしてしまったことをきっかけに開発されたそうです。そんな下関ならではのソフトクリームは、クセがないのでうに嫌いの人でも食べられるのだとか。
月島もんじゃアイス(神奈川、横浜)
(C) 横浜八景島シーパラダイス
「マイナス10度の大理石の上で作る」が売りのもんじゃアイスですが、ポイントはそこではない気がします。てんかすや桜えび、紅しょうがなど、もんじゃ焼きそのままのトッピングが豪勢にふりかけられています。
横浜八景島シーパラダイスの無料スペースにある店舗、「リトルダーリン」で食すことができます。
黒飴ソフト(和歌山、那智)
和歌山県の南部は、紀州備長炭の産地として知られています。その備長炭を模した銘菓である「黒飴」が、ふんだんにソフトクリームに使われています。甘すぎず、懐かしい味わいです。
金箔ソフト(石川、金沢)
(C) はくいちショップのブログ
金沢市は、日本一の金箔生産地。日本の金箔の、実に99.9%がここで生産されているといいます。そんなこの地ならではの金箔ソフト、見た目も立派ですがお値段も立派(900円前後)。キラキラ煌びやかな見た目から、特にアジアからの観光客に受けているようです。
味噌ソフト(長野、長野)
(C) すや亀
ヘルシーな発酵食品として、misoは今や世界中で認知されています。そんな味噌を使ったソフトクリームはコクのある甘辛フレーバーが絶品で、味噌の可能性に目を開かれます。私たちはつい「味噌=食事」という先入観に縛られて「味噌ソフト?」と驚いてしまいますが、外国人観光客は抵抗なく美味しそうに食べています。
しょうゆソフト(岡山、備前)
味噌があれば、しょうゆもあります。soy sauceとして世界の定番調味料になっているしょうゆは、ソフトクリームの調味までしてしまうのです。「しょうゆってほんと何にでも合うよなぁ」と、しみじみ実感させてくれる味です。
しょうゆ豆ソフト(香川、丸亀)
しょうゆがあれば、しょうゆ豆もあります。しょうゆ豆とは、煎ったそら豆をしょうゆや砂糖などで作ったタレに漬け込んだ、香川県の郷土料理。濃い味付けが白いご飯にとても合うのですが、驚くことにソフトクリームにもぴったりのようです。
ク・ソフト(山梨、清里)
(C) キッチンぺるーしぇ
美味しいソフトクリームの宝庫である清里で、異彩を放っている珍品。一瞬、紹介するのをためらいましたが、味はきちんと甘いチョコレートですのでご安心ください。実店舗はなく、キッチンカーで販売されています。
以上、一風変わったご当地ソフト10選でした。
全国には、ここには載せきれないほど珍妙なソフトクリームがごろごろあります。皆さんもぜひ珍味を求めて、旅に出かけてみてください。