外国人観光客から不思議がられる日本の飲食店事情5選~コレ魔法のボタン?~

Posted by: トゥルーテル美紗子

掲載日: Jun 16th, 2016

私たち日本人にとっては普通でも、外国人の目には奇妙に映るさまざまな事柄。なかでも北米の人たちが不思議がる、飲食店にまつわる疑問を5つご紹介します。

セットメニューが多い

外国人観光客が不思議がる日本のレストラン事情~酒場のご飯が美味しいなんて!~

人によって様々とはいえ、北米人の多くの人は自分であれこれメニューをカスタマイズするのが好きです。「デザートはいらないけどスープは欲しい」とか、「卵はちょいと固めの半熟で」とか。ファストフード店に行っても、「ナゲットにハニーマスタードのソースをつけて。バーガーのバンズは全粒粉で!」などと好みを細かくオーダーします。

対して日本人は「あれこれ注文するのは面倒くさい。とにかくおまかせを持ってきてよ!」という人が多いように感じます。そのため「ランチセット」や「レディースセット」などが重宝されているのでしょう。単品で注文するよりお得になることが多いですしね。そんなセットメニューを見て、観光客は「人と同じ組み合わせでいいの?」と疑問に思うようです。

お冷やのコップが小さい

外国人観光客が不思議がる日本のレストラン事情~酒場のご飯が美味しいなんて!~

カフェやレストランでまず出てくる、可愛いサイズのグラス。手のひらにしっくり収まる大きさでとっても握りやすい・・・しかしながら、中の水はすぐになくなってしまいます。そのため逐一「お冷やくださーい!」と店員さんに頼まなければならず、「もっと大きいグラスで出してくれればいいのに」と思う観光客が多いそうです。

というのも、特に北米のレストランでお冷やを頼むと、ビールの中ジョッキくらいのグラスでどーんと出てくることが多いのです。

ドリンクメニューのひとつとして提供されるので、日本のお冷やと比べてはいけないかもしれません。また日本のお冷やは、あえて小さめサイズにして何度も注ぎ足すことで各テーブルに店員さんが目を配るという目的もあるのでしょう。

それにしても、小ぶりなグラスは異文化体験のひとつのようです。

「すみませーん!」と大声で店員さんを呼ばなければならない

外国人観光客が不思議がる日本のレストラン事情~酒場のご飯が美味しいなんて!~

チップ文化だからでしょうか、北米では各テーブルに専任のウェイターが付くことが多いものです。そのためちょっと目配せすれば、ウェイターが駆けつけてくれます。

対して日本では、追加注文をするときもお会計のときも、大抵「すみませーん!」と店員さんを呼ばなければなりません。忙しい時間帯で人が出払っているときなど、かなりの大声を出さなければ店員さんに届かないこともありますよね。日本はサービス大国のはずなのに、と不思議に思う人が多いようです。

押すと店員さんがやってくる魔法のボタンがある

外国人観光客から不思議がられる日本の飲食店事情5選~コレ魔法のボタン?~

ところが、その煩わしさを解消するサービスがあります。テーブルに備え付けられている呼び出しボタンがそれです。

押せばたちどころに店員さんが現れるこのボタン、「さすが日本ならではの画期的サービス」「これなら各テーブルにスタッフが張り付かなくてもいいもんな」と驚く観光客が多いそうです。

居酒屋で美味しい料理がたらふく食べられる

外国人観光客が不思議がる日本のレストラン事情~酒場のご飯が美味しいなんて!~

北米のパブやバーは、基本的にはお酒を楽しむ場所です。食べ物はフライドポテトやホットドッグなどの軽食が主で、しかもそのお味は・・・好んで食べに行くようなものではありません。もちろん、絶品グルメを出すお店もあるとは思いますが。

一方日本の居酒屋では、美味しいお酒とご飯がたっぷり楽しめます。ご飯目当てにお店を決めることも多いですよね。「酒場で食事をとるなんて」と初めは違和感を覚えていた外国人観光客も、美味しい食事にすっかり魅了されてしまうようです。

日本と外国、どちらが優れているという訳ではありませんが、とにかく様々に違いがあるレストラン。食事と一緒にその違いも楽しめたらいいですよね。

[Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

トゥルーテル美紗子

Misako Treutel ライター/翻訳業

1986年生まれ。大学では英米文学・英語学を専攻していたが、授業そっちのけで留学、国際インターンシップ、旅に明け暮れる。大学卒業後は出版社に入社し、約80点書籍を制作。2015年に退社し、現在は米国シアトル在住。

1986年生まれ。大学では英米文学・英語学を専攻していたが、授業そっちのけで留学、国際インターンシップ、旅に明け暮れる。大学卒業後は出版社に入社し、約80点書籍を制作。2015年に退社し、現在は米国シアトル在住。

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