日本でもそろそろ、学校の夏休みが始まりますね。アメリカのオクラホマ州ロートン(Lawton)という街にある小学校は、一足早く5月末に夏休みを迎えました。日本と異なり、夏休み明けの9月に新学期を迎えるアメリカは、夏休み前が学年末のお別れの季節。
そんな中、1年間生徒たちと共に過ごした担任の先生が、子供たちに制作をお願いした「思い出の品」が話題を呼んでいます。
1年生25人が作り上げた愛らしい傑作
こちらが、その「依頼者」であるシャーリー・キャッスルベリー(Sha-Ree’ Castlebury)先生。5月まで小学校一年生を受け持っていました。実はこの先生が着ているワンピース・ドレス、生徒たちが作り上げた思い出の作品なんです。
このドレス、なんと模様はすべて子供たちの手描き! クラスの25人の生徒たちが1年間の楽しかった思い出や、猫や飛行機など自分たちの好きな物、はたまた先生のお気に入りのサルの人形など、思い思いの絵を描きこんでくれたのだそう。
もちろん、後ろにだってびっしり描きこまれています。襟の虹模様もアクセントになっていますね!
続けていきたい思い出のドレス
この素敵なドレスの製作費は、布用ペンの購入費と白い無地の洋服代のみ。合計でも35ドル(2016年7月現在3500円強)以下だとシャーリーさんは語っています。
二週間ほどかけて子供たちが描き上げたこの世界に一つのドレスを、夏休み前の最後の登校日に着たシャーリー先生。クラスの生徒と先生の共同制作である素敵なドレスは学校中の注目を集め、この日はシャーリー先生が歩く先々で人だかりができ、他の先生たちや保護者にもさかんに話しかけられたといいます。25人の小さな芸術家たちも、鼻が高かったでしょうね!
そしてシャーリー先生は、今後の学校見学会や新学期初日に新しい生徒と出会うタイミングでまたこのドレスを着ようと考えているそう。確かに、前の生徒たちがどれだけ学校生活を楽しんでいたかよく伝わってきますから、新しい生徒たちもこれからの1年間が楽しみになりそうですね!
このドレスに感動したシャーリー先生は、この思い出のドレスを大切に保管するとともに、新しいクラスでもまた続けていきたいと考えているそう。白い靴に絵を描いてもらうアイデアもあるそうなので、また来年の今頃はシャーリー先生の素敵なファッションが楽しめそうですね!
そして何よりも、こんなに素敵な先生のもとで愛されて学校に通える生徒たちは幸せだなと思います。子どもたちにとっても、シャーリー先生のクラスで過ごした1年はかけがえのない思い出になるのではないでしょうか。
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[Before the goodbyes, teacher captures memories of beloved students on a dress]