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一人旅初心者にもおすすめの行き先をご紹介する連載第10弾。今回おすすめする旅先はヨーロッパ最古という長い歴史をもつ王国・スコットランドです。
スコットランドが海外一人旅におすすめなワケ
比較的治安が良く、日本人にも留学などのロングステイに人気のスコットランド。1707年にイングランドと合邦するまで独立した王国で、タータンやバクパイプといった独自の文化を育んできました。
そんなスコットランドでは、ユニークな文化や歴史的な街並みに触れながら一人でゆったりと過ごすのがぴったりです。
世界遺産エディンバラ
スコットランドで絶対に見逃せないのが「ヨーロッパでもっともエレガントな街」ともいわれる首都エディンバラ。大きく旧市街と新市街とに分かれており、両方合わせて「エディンバラの旧市街と新市街」として世界遺産に登録されています。中世の面影を色濃く残す旧市街と、「新」とはいっても18世紀からの歴史をもつ新市街との融合が他にはないドラマティックな景観をつくりあげています。
特に旧市街は街全体が博物館のような重厚感があり、まるで映画のワンシーンのなかにいるかのような光景に感激してしまうはず。街の古さとは対照的に、大学街でもあるエディンバラは若いエネルギーにも満ちていて、まさに新旧が絶妙なバランスで融合する魅惑的な街なのです。
エディンバラ城
エディンバラのシンボルは、高さ130メートルの岩山にそびえるエディンバラ城。城が立つ岩山「キャッスル・ロック」は氷河が形成したもので、城ができる前から天然の要塞として使われていました。城に現存するもっとも古い建物は1110年に築かれたセント・マーガレット礼拝堂です。
魔法使いが棲んでいそうな重厚な石造りの城は迫力満点。最大の見どころはスコットランドの3種の神器(王冠、御剣、王笏)で、スコットランドのシンボルともいえる「宿命の石」とともにクラウンルームに保管されています。
ホリールードハウス宮殿
エディンバラ城からのびるロイヤル・マイルの東端にある宮殿で、イギリスのエリザベス女王がスコットランド滞在中に使用する公式の御用邸。
12世紀に寺院付属の迎賓館として建てられ、16世紀以降に宮殿として再建されました。かつてのスコットランド女王メアリーがこの宮殿を好んで住んだことから、彼女にまつわる数多くのエピソードが残されています。
ロイヤル・マイル
エディンバラ城からホリールードハウス宮殿までを結ぶ目抜き通り。中世の面影を残す石畳の道の両側に歴史的建造物が並び、タイムスリップしたかのような気分が味わえます。
聖ジャイルズ大聖堂
ロイヤル・マイルの中ほどに位置する堂々としたたたずまいの大聖堂。1120年に建てられたという古い歴史をもち、スコットランド有数の美しさを誇るステンドグラスと「バクパイプを吹く天使」の彫刻で有名です。
カールトン・ヒル
エディンバラの街を一望するなら小高い丘の上にある公園、カールトン・ヒルがおすすめ。ナポレオン戦争の戦没者を記念してここにつくられたパルテノン神殿風の「ナショナル・モニュメント」は予算不足のため建設が中止され、いまだ未完成のままとなっています。ここから眺めるエディンバラの新旧の街並みは胸にせまる美しさです。
アーバンな魅力がつまったグラスゴー
エディンバラから足を延ばしたい街のひとつがスコットランド最大の人口を抱える都市グラスゴー。エディンバラからバスや電車で一位置時間強とアクセスも便利です。
工業都市としてスコットランドの発展を支えてきたグラスゴーですが、近年ではアーバンな文化・芸術の街へと変貌を遂げつつあります。古きよきスコットランドの姿と先進的な文化が共存するイギリス屈指の居心地の良さを誇る街として知られています。
質の高い博物館やギャラリーが多く芸術めぐりに最適なほか、イギリスではロンドンに次いでファッションの店が多い街でもあり、ショッピングにもおすすめ。スコットランドのいまを知るにはうってつけの街です。
かつての王都スターリング
大都市よりも小さな街に行ってみたい方におすすめなのがスコットランドでもっとも小さい都市であるスターリング。
小さな街とはいえ、かつてのスコットランド王国の首都であり、スコットランド随一の名城、スターリング城を擁する旧市街の風景は見ごたえ十分。スターリング城は切り立った崖の上に立っていて、街からは美しい山々の風景が望めます。歴史的建造物と自然が調和した風景はスコットランドらしい魅力に溢れています。
スターリングへはエディンバラやグラスゴーから一時間程度でアクセスでき、日帰りも十分可能です。
長い歴史に育まれた独自の文化と美しい風景に出会えるスコットランド。ずっと心に刻んでおきたくなるワンシーンを見つけに出かけませんか。
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