【日本三大花火の1つ!】長岡まつり大花火大会は涙が出るほどすごい

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jul 26th, 2016

日本三大花火の1つ!長岡まつり大花火大会は涙が出るほどすごい
鎮魂の三尺玉 (C)公益社団法人 新潟県観光協会

ふらっと出かける近場の花火もいいですが、旅行を兼ねて遠くの花火大会を見に行くという楽しみ方もありますよね。そこで今回は北陸に住む筆者が、同じ日本海側の新潟県で開かれる長岡まつり大花火大会の魅力を紹介したいと思います。

日本三大花火の1つに数えられる見ごたえたっぷりの花火大会。画像を見るだけでも心がふるえるほどです!

長岡まつり大花火大会は日本三大花火の1つ

日本三大花火の1つ!長岡まつり大花火大会は涙が出るほどすごい
(C)facebook/長岡まつり大花火大会(長岡花火)

長岡まつり大花火大会は冒頭でも触れた通り、日本三大花火大会の1つ。秋田県大仙市、茨城県土浦市で行われる花火大会と併せて、歴史と伝統を誇る有名なイベントでとして知られています。

長岡まつり大花火大会の開催日は8月1日から3日。前夜祭である1日の夜10:30に打ちあがる3発の慰霊の花火を含めると、3日間にかけて行われるまさに一大イベント。

ワイドスターマインや新潟県中越地震の復興を祈願するフェニックス、ナイアガラ、ミラクルスターマイン、正三尺玉3連発など、けた違いの迫力の花火を求めて、前夜祭を除く2日間で100万人以上が訪れます。

筆者は花火そのもの以上にそれを見上げる人の顔が好きで、打ちあがる最中に周りの観客を眺めるのですが、この花火大会では単に「奇麗」と夜空を見上げるだけでなく、静かに涙を流す人の姿もいっぱい・・・。

どうして多くの方が花火を眺めながら感動の涙を流すのか、その理由をぜひとも確かめに行ってみてくださいね。

1945年8月1日の空襲で亡くなった市民の慰霊のための花火大会

日本三大花火の1つ!長岡まつり大花火大会は涙が出るほどすごい
(C)公益社団法人 新潟県観光協会

前夜祭である1日の夜10:30に慰霊の花火が3発打ち上がると言いましたが、その理由は1945年8月1日に発生した大空襲の慰霊の意味が込められているから。

筆者の暮らす富山と東京の八王子、茨城県の水戸は長岡と同日に大空襲を受け、4都市で合計6400万トンを上回る、それまでの世界史上で最大の爆弾を投下されました。

長岡の場合は夜に始まった空襲が日付の変わるまで続き、16万発近くの焼夷弾子弾で焼け野原になったと言います。死者は1,400人以上。死体を焼く作業が3日続いたとか。

その慰霊と復興の願いを込めて、空襲がスタートした夜10:30(正確な時刻は10時26分)に慰霊の花火が毎年上がるのですね。

翌日からスタートする大花火大会も、必ず慰霊の意味を込めた花火(白菊)からプログラムが始まりますが、時間があれば8月1日に長岡に入って、慰霊の3発の花火を見上げながら、空襲のあった1945年に思いをはせたいですね。

大渋滞を避ける長岡まつり大花火大会のアクセス方法は?

日本三大花火の1つ!長岡まつり大花火大会は涙が出るほどすごい
(C)公益社団法人 新潟県観光協会

地方の花火大会に出かけるとなると、やはり車での移動を真っ先に考えると思います。現地での行動が自由になりますし、不慣れな浴衣姿で歩き疲れたときなども、車の中でほっと息をつけます。

ただ、同じような考えで車で訪れる人はいっぱい・・・。先ほども触れましたが、前夜祭を除く2日間の来場者は100万人超。

最寄りの高速道路のインターチェンジ周辺では大渋滞が起こり、なんと会場のある河川敷周辺から最寄りの長岡I.Cまで3時間の渋滞が発生するほど・・・。

帰りの混雑を避けて花火の途中で帰る人も居ますが、そこまでするくらいなら東京方面から上越新幹線で最寄りの長岡駅に行くと便利かもしれません。

東京駅からは乗り換えなしで1時間40分ほど。片道の運賃が9,000円ほどです。長岡駅からは徒歩で会場に向かってください。

基本的に長岡まつり大花火大会のメイン会場は、町を流れる信濃川の左右の河川敷に用意されています。駅は右岸側。移動を考えると右岸で場所を探すといいですね。

もちろん自由席もありますが、壮絶な場所取り合戦になります。落ち着いてみたい場合はあらかじめ全国のセブン-イレブン、ローソンチケットでチケットを買い、右岸のフェニックス席などを押さえてください。

一方で、一緒に出かける人数やお住いによっては自動車が最適の場合もあるかと思います。その場合は公式ホームページに掲載されている会場マップを眺めながら、どこの駐車場に車を停めて、右岸・左岸のどこで見るか十分に戦略を練ってくださいね。

以上、長岡大花火大会の情報をまとめましたが、いかがでしたか? 事前のインターネットによるチケット販売は終わっていますが、電話で問い合わせてみたところ、執筆時点でコンビニでの購入はまだ可能。急いでチケットを入手してくださいね。

日本三大花火の1つ!長岡まつり大花火大会は涙が出るほどすごい

[長岡花火 – 長岡まつり協議会事務局]
[長岡市における戦災の状況(新潟県) – 総務省]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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