いよいよ始まった夏の甲子園! 清々しいプレーに胸が熱くなったり、球児の涙にもらい泣きしてしまった人も多いのではないでしょうか? 今年は超高校級の好投手が揃い、野球漫画のような感動のドラマが見られるかもしれませんね。
高校野球の聖地・甲子園での観戦はアルプス席からの大声援、観客のどよめき、選手たちのかけ声に包まれ、テレビでは味わえない迫力や臨場感がたっぷり!
今回は、大会1〜2日目を観戦した筆者による観戦のときおさえておきたいポイントを現地ルポでご紹介したいと思います。
大会初日は開門前から長蛇の列
初日の8月7日。開会式は9時開始。東京在住の筆者は前日から大阪入り。チケット発売開始&開門予定の6時半をめがけて到着したのですが、すでに駅近くまで長蛇の列!
3塁内野自由席チケットを狙って列に並んでみたものの直前で完売。急遽アルプス席で観戦することに。(大人600円)
熱い声援とブラバンを間近で体感! 応援を一緒に楽しめるアルプス席
第1試合は「佐久長聖―鳴門」。1塁アルプス席は佐久長聖。学校関係や選手のご家族、地元の方々が応援に来られていて、熱い声援に感動してしまいました。間近で聴くブラバンも大迫力!
第2試合は「出雲-智弁学園」。1塁アルプス席は出雲。惜しくも負けてしまった出雲ですが、今春の選抜優勝校、智弁学園相手に大健闘! アルプスが一体となった大声援に思わず胸が熱くなりました。
アルプスの内野側に近い席からの眺め。バッテリーからやや遠いものの、試合全体がよく見渡せます。
熱中症対策に! 甲子園名物「かちわり氷」
熱い応援を間近で感じられるアルプス席ですが、屋根がなく直射日光に晒さられるのですさまじい暑さ! 座っているだけで汗が噴き出し、まるでサウナのよう。
重宝したのが甲子園名物でもあるこの「かちわり氷」。頭や首にくっつけて冷やしたり、氷を舐めたり、溶けた冷たい水をストローで飲んだりと最高のクールダウン。この日の西宮市は35℃もあったそうで、1試合で2袋も購入してしまいました。
内野に比べて、アルプス席売店は店数が少ない
こちらはアルプス席スタンド裏にある売店。名物のカレーや焼きそば、カキ氷など一通りあるものの、内野席売店よりは規模も小さくお店も少ないように感じました。
大会2日目は始発電車に乗って、甲子園へ
大会2日目。ホテル最寄駅の始発に乗って甲子園を目指すことに。梅田駅からは阪神電車に乗車。
甲子園駅の出口は2つありますが、神戸寄りの出口から降りるのがオススメ。梅田寄りの出口で降りてしまうと、横断歩道を渡ることになり信号待ちになってしまうことも。良席に座るためには、少しでも時間を短縮させたいところです。
平日、1回戦の混雑状況は?
6時前には到着。チケット売り場前から20番目くらいでした。第3試合が大阪の強豪校、注目投手を擁する履正社なので、朝から多くのお客さんが詰めかけると想像していたのですが、まだ平日の1回戦なのかそれほど混雑していませんでした。
ちなみに昨年の清宮君フィーバーで早稲田実業の試合がある日には、6時40分に満員通知が出されたこともあったのだそう。対戦カードや注目選手によっても混雑状況は変わってくるようです。
午前7時にチケット発売開始。3塁自由席チケットを入手できました。(大人1500円)
試合も選手もよく見える、3塁ダグアウト裏
3塁側の一番前の席を確保。バッテリーが近く、選手達にも近いので臨場感が楽しめます。内野席には屋根があるものの前方の席は直射日光が降り注ぐので、昨日に引き続きすさまじい暑さ! この日は4試合全て観戦したのですが、さすがに後半から暑さが厳しくなってきたので上段の日陰がある席に移動しました。
勝利校の校歌を聞く選手達。涙を流す球児に思わずもらい泣き・・・。
甲子園球場の座席種類は6つ
甲子園の座席は「中央特別自由席(2000円)」「1塁・3塁特別自由席(1500円)」「1塁・3塁アルプス自由席(600円)」「外野自由席(無料)」の6つに分類。
中央特別自由席は正面から観戦できて臨場感抜群。1塁・3塁特別自由席はバッテリーが近いうえ、選手を間近で見られるのが特徴。アルプス席はバッテリーからやや遠いものの、熱い声援やブラバンを近くで聞くことができ、一緒に応援したい人にはオススメです。当日券は全て自由席なので、席は早い者勝ち。
ちなみに準決勝・決勝以外の前売り券は既に完売。今から甲子園で観戦するためには当日売り場にてチケットを購入するしかないのです。
内野席の日陰を検証
内野席は銀傘と呼ばれる大屋根に覆われていますが、時間帯によっては日陰にならない席もあります。こちらは午前9時頃。1塁内野席のほとんどが直射日光を受けています。
12時を過ぎると上段のほとんどが日陰に。
3塁内野席。開会式が始まった9時頃はアルプス席寄りの下段を除きほとんどが日陰に。
午後2時を過ぎると下段のほとんどに直射日光が差し込んでいました。日陰優先で選ぶのならば午前中は3塁側、午後は1塁側がいいでしょう。しかし筆者自身が2日間過ごしてみたところ、「暑さ」も観戦を盛り上げてくれる甲子園の醍醐味のようにも感じました。
観戦がもっと楽しくなる甲子園グルメ
アルプス席売店に比べて規模が大きく、店数も多い内野席売店。
甲子園に行ったら一度は食べたい「甲子園カレー」。トッピングも充実。
コクがあるのにしつこくないカレー。朝ごはんにもピッタリ。
ケンタッキーも入店。ほんのりピリ辛なタレが絶妙なケンタ丼もオススメ。
こってりメニューが多い中、さっぱりしたものを食べたい時にうれしい「冷やしうどん」。半熟卵がまろやかでおいしかったです。
甲子園に持っていくべきアイテム
帽子
日陰以外はとにかく日差しが強烈なので、帽子は必需品。日頃帽子をかぶる習慣がない人でも絶対に持って行きましょう。
日焼け止め
シミ・ソバカス対策というよりも、もはや火傷防止のために必要な日焼け止め。筆者は腕に塗るのをうっかり忘れてしまったのですが、真っ赤になってしまい眠れないほどの痛さを味わうことに・・・。
タオル
汗を拭うだけでなく、直射日光に照らされた座席の上に置いたりと何かと便利。腕や首が隠れるくらいの長めのものがよいでしょう。
うちわ
とにかく暑いのでうちわも必須アイテム。
ペットボトル
球場内でペットボトルを買うと1本250円。長時間観戦するとかなりの出費に。ペットボトルの持ち込みは可能なので、保冷バッグなどに入れて持参すると経済的です。
お菓子
売店は充実しているもののお菓子類の種類は少なめ。好みのお菓子は事前に買っておきましょう。とにかく暑いので熱中症対策の塩飴や梅干しなどもオススメ!
携帯ラジオ
ラジオの実況を聞きながら観戦すると、ゲームの展開がよりわかりやすくなります。イヤホンを片耳につけてラジオから流れる実況と解説を聞き、もう片方の耳で球場全体でわき上がる声援を聞くと完璧です!
お得な新幹線プランを利用しよう
JR東海ツアーズではお得な新幹線プランを用意。出発時刻は限定されますが、東京・新大阪間が往復で20700円〜。さらに新幹線と指定の東海キヨスクで使える3000円分のお買い物券付き。通常運賃が29300円と考えるとかなりお得。日帰りで観戦される方はぜひチェックしてみてくださいね!
熱い大声援と大迫力のプレーを味わえる甲子園球場。今年の夏こそ、臨場感ある観戦を楽しんでみませんか?
[Photos by Nao]