海外移住【6】在住者が語る、イタリア・フィレンツェに住んで良かった点、悪かった点

Posted by: 藤原亮子

掲載日: Aug 13th, 2016

イタリア在住、TABIZINEライターの藤原亮子です。海外移住に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。しかし、旅行で行くのと、実際に住むのとでは、その国に対する印象がだいぶ変わります。そこで実際に海外に住む日本人が感じる、その国に住んで良かった点、悪かった点を生の声でご紹介。リレー形式で、さまざまな国を巡っていきます!

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リレー連載【6】在住者が語る、イタリア・フィレンツェに住んで良かった点、悪かった点

イタリア在住12年のAtsukoさん(42)にインタビューしました。イタリア、フィレンツェのアカデミアで美術を学び、今は現地で結婚し、かわいらしい女の子のお母さん。愛情と幸せいっぱいの子育てに奮闘する毎日です。

リレー連載【6】在住者が語る、イタリア・フィレンツェに住んで良かった点、悪かった点

Q:イタリアに住むことになったきっかけは?
A:街並や自然もそうですし、絵画や彫刻など歴史深い芸術にあふれ、とにかく美しいものがたくさんあるところに魅惑され、住んでみたいと思いました。

Q:イタリアに住んで良かった点は?
A:自分で考え判断するよりも、他の人と同じようにする事を良しとしがちな、日本人にありがちな価値観から離れて、自分の考えや価値観に従い、自分らしくいられる点が良いなと思います。

Q:イタリアに住んで大変だった点、日本の方がよいと思う点は?
A:んー、イタリア人の計画性のないところですかね。例えば、どこかに行くなど予定があるなら、日本の人はそれに間に合うように準備をしますが、イタリアの人は準備をしてみて出来た時に行く、というような感じ。それで時間に間に合わなくてもたいして気にしていなくて、むしろ間に合わなかったけど、その後どうにかなったことを自慢するみたいな(笑)。

また、日本の方がいいと思うのもこの点ですかね。だって、最初から計画して準備しておいた方が効率的ですし、ずっと簡単ですから。日本の「先に準備しておく」計画性は素晴らしいと思います。

リレー連載【6】在住者が語る、イタリア・フィレンツェに住んで良かった点、悪かった点
ボーボリ公園

Q:おすすめ観光スポットを教えてください。
A:ひとつは、フィレンツェにある「バルジェッロ博物館」です。とにかく所蔵品の豊富さがすばらしい。フィレンツェに古くからある裕福な家族が個人で集めた美術品も数多くここへ寄贈されており、そのせいか、所蔵品の幅の広さと数の多さがすごく、とても見応えがあります。

もうひとつはフィレンツェのピッティ宮殿にある「ボーボリ公園」。広大な敷地と豊かな緑は憩いの場所です。

Q:イタリアの現地出身者と恋愛、結婚することのメリットとデメリットは?
A:メリットとしては、結婚してイタリア人の家族と暮らすと、そこの地域の人として仲間に入れてもらえるところでしょうか。家族や地域の友達から、イタリアのコアな情報やおすすめスポットを教えてもらえるので、生活がさらに楽しくなります。

デメリットはやっぱり言語や文化の違い。こちらに長く住んでいても、やはりいつでもその壁は感じます。

Q:イタリア人に言うと喜ばれる言葉を教えてください。
A:「Bravo(ブラーボ)」=すごいね、やるね、優秀だね、など意味で、人に対する賛辞の言葉。普段からよく会話に使います。ちなみに、Bravoは男性単数、女性単数はBrava(ブラーバ)、男性複数はBravi(ブラービ)、女性複数はBrave(ブラーベ)です。

「Amore(アモーレ)」ある有名人の発言からちょっと日本でも注目されたこの言葉、「愛」という意味ですが、概ね恋人を呼ぶ時にそう呼びかけたりします。またイタリアでは恋人だけでなく、愛する家族、かわいい子供、大好きな友人などにも「アモーレ」と呼びかけます。なんといってもイタリアは“アモーレの国”ですから、みんな愛情を込めて、普段からそう呼び合います。

[All Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

藤原亮子

Ryoko Fujihara フォトグラファー&ライター

イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。

イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。

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