バナナの葉の上にご飯やおかずをのせて、カレーをかけていただく南インド発祥の「バナナリーフ・ライス」。とっても安いのに、ご飯やカレーはおかわり自由という、金欠気味の旅人にとっては夢のようなメニューです。
好きなだけ食べてOK! バナナリーフ・ライス
バナナリーフ・ライスは、南インドではもちろん、南インドからの移民が多く暮らすマレーシアやシンガポールなどの東南アジアの国々で、広く親しまれている料理です。ご飯、チキン、フィッシュ、ダール豆など数種類のカレー、真っ赤なゴーヤのフライ、パリパリッとした円盤形のパパダム、キュウリのヨーグルトマリネ「ライタ」、ピクルス「アチャール」、煮込み野菜などがバナナの葉(バナナリーフ)で供されます。
ご飯とカレーはおかわり自由! そう、好きなだけ食べられるんです。おかわりしたいときには、レストラン内にいるカレーの容器を持ったお店の店員さんに声をかけてみましょう。
写真はどこの店でも似たようなバナナリーフのセットメニューで7.5リンギッド(約190円)。別料金になりますが、このデフォルトメニューにフライドチキンやマトン、魚のフライにシーフードや卵料理などを付けることもできます。
インド系マレーシア人に訊く! 食べ方とマナー
クアラルンプール市内にある「Devi’s Corner」のバナナリーフ・ライス。おかわり自由な蟹カレーのおいしさにビックリ!
ルーツは南インドという、インド系マレーシア人の友人に食べ方のコツを教えてもらいました。ご飯とカレーはバナナリーフの手前にサーブされるため、付け合わせのマリネやピクルス、煮込み野菜などは奥側に並べます。
カレーとご飯、付け合わせを混ぜ合わせながら、右手で食べるのが本場流。ただし、慣れないとなかなか難しいので、スプーンとフォークを使っても大丈夫です。食べ終わったら「ごちそうさま」の意味を込めてバナナリーフを奥側から手前側に横半分にたたんでおきましょう。手前側から奥に向かってたたむのは、主に葬儀のときだそうなので、お気をつけください。
クアラルンプール市内でおすすめの店
マレーシア政府観光局の公式ブログには、バナナリーフ・ライスに定評のあるクアラルンプール市内のレストランが記載されています。バンサー・ヴィレッジという外国人にも人気の華やかなエリアにある「Devi’s Corner」は、インド系マレーシア人の友人たちもお気に入りのレストランのひとつです。
食べ終わったらそのまま廃棄できるところが、とってもエコ。東南アジアの旅行中、バナナリーフのレストランを見つけたら、立ち寄ってみてはいかがでしょう? 思い出に残る、素敵な体験になるはずです。
[blog.tourism.gov.my]
[Photo by Shutterstock.com]