ありえない!日本人がドイツで驚いたこと8選〜温かい食事は一日一回!?〜

Posted by: 春奈

掲載日: Sep 1st, 2016

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

「日本に似ている」と言われることも多いドイツですが、実際に生活してみると日本との違いが目立ってくるものです。ドイツ在住の著者の経験を踏まえ、日本人がドイツで驚いた8つのことをご紹介しましょう。

ドイツ人は外が大好き

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

自然を愛するドイツ人は外に出るのが大好き。スーパーも含めほとんどのお店が休業になる日曜日の過ごし方の定番は散歩やサイクリングですし、老若男女問わずハイキングを好む人も多いです。

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

春夏のレストランやカフェはまず屋外のテラス席から埋まっていきますし、自宅の庭やベランダで読書や食事、お茶などを楽しんでいる光景もたびたび目にします。女性であっても紫外線を気にして日差しを避けることはあまりなく、積極的に太陽の光を浴びたがる人が多数派。ドイツ人の自宅を訪ねる時には日焼け止めを塗っていかないと後悔することになります。

日本人にとって驚きなのが、気候のいい春や夏だけでなく、寒さの厳しい冬でもハイキングに出かけたり、屋外で長時間過ごしたりする人が少なくないこと。ドイツ人の屋外好きは筋金入りです。

ドイツ人は食にこだわらない

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

一般にドイツ人は日々の食事にあまりこだわりません。「温かい(調理された)食事は高カロリーで健康的でない」と考える人もいるくらいで、温かい食事は一日一回しかとらないのがドイツの伝統といえます。

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

昼食に温かい料理を食べたら、夕食はパンにハムやチーズをはさんだだけの簡単なサンドイッチなどで済ませるのが普通です。料理をする場合でも、手間のかからない簡単なメニューが多いよう。スーパーで人々が買う商品を見ても加工食品が中心で、新鮮な食材をたくさん買っている人をほとんど見たことがありません。

日々の食事に人生の喜びを見出す日本人とは対照的で、普段の食事に対するドイツ人の感覚は「必要だから摂る」。極端にいえばシャワーを浴びるのと大差ないように見受けられます。

ドイツ人はファッションにもこだわらない

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ドイツ人は合理的で無駄なお金を遣わない倹約家が多いので、ファッションにもあまりこだわりません。もちろん個人差はありますし、街にもよりますが、一般的にいってドイツ人はファッション性より機能性を重視します。

足が痛いのを我慢してハイヒールを履く、寒いのを我慢してスカートを履くといった、「おしゃれのために頑張る」姿勢はあまり見られません。男女ともにTシャツやニットといったシンプルなトップスにパンツを合わせ、足元はスニーカーなどのヒールの低い靴という服装の人が多く、男女の服装にそれほど大きな差がありません。

ドイツ人の住まいへの執念

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

食やファッションへのこだわりのなさとは裏腹に、住環境には妥協しないのがドイツ人。冬が長く寒さが厳しいこと、そしてプライベートの時間をとても大切にするためでしょうか、住まいを心地よく保つことには余念がありません。

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

整理整頓され掃除が行き届いているのは当たり前。それに加えて家の周囲や部屋の中を植物やインテリア用品で飾るため、ドイツにはインテリア雑誌から抜け出してきたかのような家がたくさんあります。

筆者から見ると、日本人が食とファッションに注いでいるエネルギーを、ドイツ人の場合はすべて住まいに注いでいるのではないかと思うほどです。

犬が賢い

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

ドイツで暮らしていて感心するのが犬が賢く大人しいこと。特に大型犬にその傾向が顕著で、飼い主が一見怖そうな大型犬を連れてカフェやレストランのテラス席に座っている光景をよく目にします。

飼い主が仲間との食事を楽しんでいるあいだも、犬は吠えることもウロウロすることもなく、ひたすら静かに、大人しく待っているのです。ドイツでは犬を連れて電車に乗るのもわりと一般的ですが、そんなときも騒がずにじっとしています。

ドイツで犬を飼う場合はペットショップではなくブリーダーや保護施設から譲り受けることになるため、一頭一頭へのしつけが行き届きやすいのかもしれません。

速度制限なしのアウトバーン

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

車社会のドイツは国土の隅々まで「アウトバーン」と呼ばれる自動車専用道路が発達しています。日本と大きく違うのが、完全無料であること、そして速度制限がないことです。

筆者自身は車は運転せず助手席専門ですが、今では時速140キロくらいなら普通に感じられるようになりました。それ以上のスピードになると怖いと感じますが、なかには時速200キロ以上で飛ばすドライバーもいます。

なにかにつけルールを決めるのが好きなドイツがなぜアウトバーンには速度制限を設けていないのか不思議でなりません。

地方都市も移民だらけ

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

2015年からの難民問題でも注目を浴びましたが、ドイツは移民大国。驚くべきは大都市だけでなく、小さな田舎町でも移民の姿が多いということ。

筆者が暮らしているのはドイツ南西部の小さな街ですが、一歩家の外に出ると中東系、東欧系を中心に移民の姿を見ない日はありません。ローカル電車の乗客の半分以上が中東系ということさえあります。

2011年の国勢調査によると、ドイツにおける移民の割合は約1530万人で、総人口の19.2%にものぼります。現在はさらに増えているはずで、どこに行っても外国人の姿があるのはドイツでは当たり前の光景となっています。

オーガニックコスメが激安

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選

ドイツは健康志向、自然志向が強いオーガニック大国。とりわけ日本人から見て驚きなのがオーガニックコスメの値段の安さです。日本で売っているオーガニックコスメは国産品・輸入品を問わず値段が高く、誰もが気軽に手を出せる商品とはいえません。

しかしドイツでは、オーガニックコスメは庶民的なスーパーやドラッグストアでも手に入る身近な存在。たとえば、ドイツを代表するオーガニックコスメブランド「lavera(ラヴェーラ)」や、日本でも人気の高いスイスブランド「WELEDA(ヴェレダ)」のフェイスクリームは10ユーロ(約1130円)前後。

実は日本とけっこう違う!日本人がドイツで驚いたこと8選
(C) Haruna Akamatsu

ドイツのオーガニックコスメブランドとしてはかなり高級な部類に入るANNEMARIE BORLIND(アンネマリー・ボーリンド)の美容液ですら50ユーロ(約5650円)程度で買えてしまいます。筆者自身、高品質なのに低価格なドイツのオーガニックコスメの魅力にすっかりはまっています。

ありえない!日本人がドイツで驚いたこと8選

日本から遠く離れたヨーロッパの国であるドイツ。いくら「日本と似ている」と言われていても、実態を知れば知るほど違いが浮き彫りになってきます。こういった違いを楽しむことこそが異文化体験の醍醐味ですね。

[Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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