アメリカのユタ州ソルトレイクには「ボンネビルソルトフラッツ」という、ウユニ塩湖にそっくりな場所が存在します。というのも、一面が塩の平原になっておりその距離はなんと16km。雨がふればウユニ塩湖同然、鏡張りの光景が目の前に広がります。ただソルトフラッツをおすすめする理由はこれだけではありません。その5つの理由をご紹介いたします。
1.観光地化されていない
(C) Wanaka Yokoo
いま最も人気のある観光地のひとつとして大人気のウユニ塩湖は、あの鏡張りを見ようとたくさんの人たちが密集しています。行ってまず何よりびっくりするのは日本観光客の多さです。ハイシーズン時は観光客の半数以上が日本人で埋め尽くされていることもしばしば。「せっかくの海外旅行で絶景を見るために遠くまできたのに・・・」と肩を落とす人も少なくはありません。そんなウユニ塩湖と対照的に、このボンネビルソルトフラッツはまだそこまで観光化されている訳ではないので、ゆっくりと落ち着いて見たい方には完璧なロケーション。美しい景色を一人占めすることだってできるんです!
2.高山病にならない!
ボンネビルソルトフラッツの標高は約1282mと、ウユニ塩湖の標高(3700m)に比べると低地にあります。ウユニの場合は「せっかくボリビアまで行ったのに、高山病になってしまって楽しめなかった」という辛い思いをした人も少なくはありません。旅行は極力不安要素を持たずにスムーズにいきたいもの。その点ボンネビルソルトフラッツなら高山病の心配をすることなく、市内からも約1時間半ほどのドライブで移動も楽々です。安心して絶景を堪能できるのは嬉しいポイントですね。
3.パイレーツ・オブ・カリビアンのロケ地
(C) Wanaka Yokoo
何を隠そう、ここボンネビルフラッツは映画「パイレーツ・オブ・カリビアン3」のロケ地! 映画内では20分ほどここを使ったシーンが使われているんです。あのジャック・スパロウが足を踏み入れた世界だと思うと、その光景も一層ドラマティックで神秘的に見えるかもしれません。パイレーツ・オブ・カリビアン、ジョニー・デップファンにはたまらない隠れスポットですね。
4.カーレースなどのアトラクションが見られる
実はこのボンネビルソルトフラットは、車やバイクのレースの場所としてレーサーたちに有名な場所のひとつ。レースはただただ一直線に走りタイムを競うというものですが、毎年8月になると世界中からたくさんの人がレースのためにやってきます。このレースはマシンや改造度、排気量などでクラス分けされ、一週間かけて世界最速を競い合うといういわば「スピード第一」のレーサーたちの大舞台。レースだけではなく、それぞれ自慢のマシンに磨きをかけた個性が光るマシンも見どころのひとつです。
5.アクセスが比較的楽!
(C) Wanaka Yokoo
最寄空港のソルトレイクシティまでは成田空港からの直行便が出ているので、乗り換えの必要がなく行けてしまうのもオススメするポイントです。2002年にはオリンピックが開催されたこの場所は、歴史ある教会や鍾乳洞が美しいグレートベースン国立公園など観光地がたくさん。治安の面でも安心できるので、ボンネビルソルトフラッツの他にも市内観光だって十分に堪能できてしまいます。
いかがでしたか? もちろんウユニ塩湖も素晴らしいですが、ボンネビルソルトフラッツだって負けてはいません。どちらも自然の作り出したロケーションであり美しいことに変わりはないのですが、ボンネビルソルトフラッツは今後注目されること間違いなしの絶景スポット。観光地化される前に訪れておくと良いかもしれませんね。
[Utah.com]
[KSL.com]
[Photos by Shutterstock.com]
Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。
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