５位はアメリカ人！日本を訪れる外国人観光客の国別ランキングと満足度は？

日本に来る観光客がとても増えているというニュースを、ここ数年ずっと聞きますよね？　実際に暮らしている町で、外国人観光客を見かけるようになったという人も少なくないと思います。

とはいえ外国人観光客と言っても、出身国はいろいろ。実際にはどこの国から多くの人が遊びに来てくれているのでしょうか？

そこで今回は日本政府観光局の資料などもとに、日本を訪れる外国人観光客を国ごとにランキング形式にまとめてみました。

第５位：アメリカ（８１７，６００人）

最初はアメリカ人。数字は2016年の1月から8月までに訪れた観光客の総数になります。2015年の同時期には約682万人ですから、大きく伸びていますね。

ちなみに観光庁の資料（2016年の1～3月期）によると、アメリカ人観光客の76.5％の人が日本旅行に大満足をして、71.1％の人が“必ず”また来たいと感じてくれたのだとか。うれしいですね。

政府観光局によれば、アメリカでは今アジアの渡航者が増えてきていると言います。特に世界各国でテロ事件が起きる中、比較的安全と考えられている日本への旅行が好まれているみたいですね。

第4位：香港（１，２１２，１００人）

第4位は香港の人たち。外務省の情報を見ると、香港の人口は729万人（2015年7月）ほど。その中で121万人の人が日本を訪れていると考えると、ちょっと驚きますよね。

香港からの観光客の場合、大いに満足してくれた人の割合は42.8％。必ずまた来たいと答えてくれた人は67.5％でした。

ちなみに香港へは、鹿児島空港や新千歳空港から相次いで新規に国際便が就航したと言います。人気の九州や北海道にも、多くの方が新たに来てくれたようですね。

第３位：台湾（２，８８６，０００人）

次は台湾。今年の8月までに日本に来てくれた人は288万人。昨年の同時期は246万人ですから、台湾の人も増えていると分かります。

台湾人の満足度は、大満足が47.1％。必ず再訪したいが73.9％。香港の人よりも高い満足を得ていると分かります。

日本人の旅先としても大人気の台湾。相互にもっと交流を増やしたいですね。

第２位：韓国（３，２８８，０００人）

第2位はお隣の国、韓国。今年の8月までに328万人近くの人が訪れてくれていると分かります。やはり日韓は隣同士の国で行き来しやすいですから、お互いに格好の海外旅行先になっているのですね。

残念ながら日本旅行で「大満足」と感じた人は25.7％と少なかったようですが、「満足した」という60.3％を含めると、8割以上の人が日本旅行を楽しんでくれた様子。「必ず再訪したい」、「再訪したい」の割合を見ると、それぞれ33.6％と56.6％でこちらも約9割。

第１位：中国（４，４８４，９００人）

第1位は中国。距離的にも近い日本に、多くの人が訪れてくれていると分かります。前年の1月から8月に訪れた中国人は334万人ですから、さらに伸びていますね。その伸び率も1位、2位を争うレベルです。

ちなみに日本に来てくれた中国人の満足度ですが、「大満足」は46.3％。「必ずまた来たい」は62.0％。それぞれに「満足」、「来たい」を含めるとどちらも9割以上。日本の旅行を楽しんでもらっていると分かります。

これだけの人が遊びに来てくれているのですから、皆さんの地域でも中国人観光客を見かけるようになったのでは？ 筆者も先日家の近くをランニングしていると、中国人観光客に道を聞かれました。ちょっとした道案内でしたが、やはり「Thank you」、「謝謝」と言われると、満ち足りた気持ちになれます。困っている旅行者が居たら、積極的に助けてあげたいですね。

以上、日本に遊びに来ている外国人観光客の国籍・地域ランキングでした。

ちなみに東南アジアで最も日本に来てくれている国民はタイの人々。ヨーロッパから最も遊びに来てくれている国民はイギリス人。次いでフランス人になります。満足度を見ると、欧米の観光客は7割～8割が例外なく、日本の旅行に大満足をしてくれていると分かります。この満足度を、どんどん高めていきたいですね。

[訪日外客数（2016年8月推計値） – 日本政府観光局]
[訪日外国人の消費動向　訪日外国人消費動向調査結果及び分析　平成28年1-3月期報告書 – 観光庁]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家／ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書（TABIZINEライターとの共著）に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸３県のWebマガジン〈HOKUROKU〉（https://hokuroku.media/）創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書（TABIZINEライターとの共著）に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸３県のWebマガジン〈HOKUROKU〉（https://hokuroku.media/）創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。