パリのルーヴル美術館は毎年1,000万人が訪れる世界でも最大規模の美術館。パリに旅行で来たのなら、ぜひ一度は訪れてみたいと思うものです。しかし、主要作品を見るだけでも、1日では見て回れない。実際訪れてみたけれど、あまりに作品が多過ぎてしっかり見ることができず、ただ美術館内を歩き回って疲れただけという話もよく聞きます。そんなルーヴル美術館で充実した鑑賞をするにはどうしたらいいの? その攻略法をお教えします。
オープン時に着くようにしましょう
ルーヴル美術館はパリの観光客が必ずといっていいほど一度は訪れる美術館。美術館に入るだけで、30分待ちは当たり前。あまりに長い時間待つと、それだけで疲れてしまいますよね。特に現在パリではセキュリティが厳しく、手荷物検査を待つ列が毎日のようにずらりとできています。しかし、オープンの9時頃に行けばそんなに並ばなくてもスムーズに美術館に入れることができるのです。ルーヴル美術館の手荷物制限は55x35x20cm。あまりに大きい荷物だと入ることができないので、気をつけましょう。小さい手荷物で来たほうが、スムーズに美術館に入ることができますよ。
切符は事前に買う?それとも現地で?
ルーヴル美術館の入場切符はインターネットのこちらのサイトのオンラインチケット予約からも購入できます。実際ルーヴル美術館の入場者はこのオンラインチケットを利用している人も少なくはないようです。時間帯によっては現地でチケットを購入してもそんなに並ばなくてもチケットは購入できます。現在はカード専用の機械もあるので、そちらだと比較的スムーズにチケットを購入できるようです。
日本語パンフレットとオーディオガイド
ルーヴル美術館には日本語のパンフレットも置いてあります。こちらは必ず取るようにしましょう。簡単な地図ですが、広いルーブル美術館で迷った時には重宝します。また有料ですが、日本語のオーディオガイドもあります。こちらはルーヴル学芸員の作品解説だけでなく、インタラクティブマップで現在地も表示されるそうです。こちらのオーディオガイドはデポジットにパスポート等の身分証明書が必要なので、お忘れなく。またスマートフォンのアプリで日本語のAudioguide Louvreというのもあるので、現地でスマートフォンが使える方にはこちらもおススメです。
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3つのセクションの入り口
ルーヴル美術館にはリシュリュー翼(Richelieu)、シュリー翼(Sully)、ドゥノン翼(Denon)の3つのセクションがあります。ガラスピラミッドの下にあるナポレオンホールに、この3つのセクションの各入り口があります。例えば、 ドゥノン翼には、モナ・リザがあり、 シュリー翼にはミロのヴィーナスがあります。より具体的なコレクションとセクションについてはこちらからご覧下さい。
ルーヴル美術館のコレクション
ルーヴル美術館では古代文明からイスラム美術、1848年頃までの中世西洋美術のコレクションまでを網羅しています。所蔵作品は30万点以上。ルーブル美術館の有名なコレクションと言えば、モナ・リザ、ミロのヴィーナス、フェルメールのレースを編む女などがあります。あまり知られてはいませんが、ルーヴル美術館では絵画だけでなく、中世、ルネッサンス、17・19世紀の工芸品なども展示されています。かのマリー・アントワネットが使用していた食器や化粧品、香水などの瓶の展示などもされていますよ。
ルーヴル美術館を効率よく見て回るために
この膨大なコレクションのあるルーヴル美術館を見て回るおススメの方法は2つ。1つ目は美術とかにはあまり興味はないけれど、せっかくパリに来たのだから有名な作品だけを見てみたいという方向けの方法。実際にルーヴルを訪れる人の大半が、有名な作品を見て回るだけという人のよう。例えばモナ・リザまで案内してくれる表示もありますので、そうした表示を利用するとよいでしょう。しかし、ルーヴル美術館は広いので、有名作品といえども各階にあり、かなり歩かなければなりません。
2つ目はコレクションを絞って鑑賞する方法。1つ目の方法だと実際鑑賞している時間よりも館内を歩いている時間の方が長かったりもします。しかし、17〜19世紀のフランス絵画や、ギリシャ・エトルリア・ローマ美術など、テーマに絞って鑑賞をすれば、一つ一つの作品を堪能することができます。ルーブル美術館の一部ではあるけれど、しっかり鑑賞できたと心にも焼き付くことができるのではないでしょうか
。
世界最大級のルーヴル美術館をしっかり見るのには、これらのことを頭に入れてから訪れましょう。ただ疲れたということにならないように、しっかり計画を立ててくださいね。【24時間あったらパリで何する?】在住者おすすめのパリの過ごし方も要チェックです!
[ルーヴル美術館]
[地球の歩き方2016〜17 パリ&近郊の町]
[All photos by Nanako Kitagawa]