【TABIZINE 現地特派員による寄稿】
雪の中で優しく灯るLuminaria(ルミナリア)
ニューメキシコ州の伝統的なクリスマスのイルミネーションといえば、Luminaria(ルミナリア)。紙で出来たランタンのようなもので、別名 Farolito(ファロリト)とも呼ばれています。
茶色い紙袋の中に砂を敷き、その上に小さなロウソクを立てただけのシンプルな作りで、これを屋根や塀の上、玄関先の道沿いに並べます。これがサウスウエスト特有のアドビ建築と絶妙にマッチして、なんとも素朴で魅力的な光景を作り上げるのです。
サンタフェでは毎年クリスマスイブの日、Canyon Road Farolito Walk というのが Canyon Road(キャニオンロード)で開催されます。キャニオンロードはアートギャラリーが集まったストリートで、それぞれのギャラリーがクリスマスデコレーションに加えてルミナリアを点灯。ストリートではミュージックを演奏したり、ホリデードリンクを売る屋台も出て沢山の人々で賑わいます。
キャニオンロードの小さいパーキングエリアに並べられたルミナリア。ずっと見ていても飽きない素朴な美しさ。
こんな風に十字架のような形に並べてありました。
雪に埋もれるルミナリア。
アートギャラリーの庭に並べられたルミナリア。
クリスマスイブの夜、途中で30分程ものすごい吹雪に見舞われたのですが、人々はそれさえも楽しんでいたようです。
サンタフェから北に40分程ドライブするとチマヨという小さい町があります。チマヨの教会のクリスマスデコレーションも素敵。
アドビ建築に施されたクリスマスライトが優しく輝きます。
サンタフェは標高が高く冬はとっても寒いのですが、そんな寒さも吹き飛んでしまうほどの心温まる光景です。
[All photos by http://spmoon.com/]