遅くまでやってる!老舗で食べる2016年【年越しそば】都内の名店5選

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Dec 27th, 2016

あなたは大みそかに街に繰り出して、ふと重大な儀式を忘れていると気づきました。そうです。年越しそばです。時間は夜7時過ぎ・・・。「今からでもやっているおいしいそば屋は?」と慌ててスマホで探してみても、意外に苦戦しますよね?

遅くまでやってる!老舗で食べる2016年【年越しそば】都内の名店5選

そこで今回は東京観光の公式サイト『GO TOKYO』や千代田区観光協会など都内自治体の観光協会の情報、さらには筆者や知人のグルメライターの情報などを織り交ぜながら、大みそかの夜、あるいは深夜でもやっているそばの名店・人気店を5つまとめたいと思います。

1:かんだやぶそば(神田)

最初は名店『かんだやぶそば』。神田明神の徒歩圏内にありますので、年越しそばから初詣でと流れて移動できるからいいですよね。どちらも大変な混雑をしますが・・・。

同店は2013年に火災に遭うというショッキングなニュースがありました。名前だけでピンとこない人でも、お店の写真や映像を見れば「あ、なんか知ってる」と思うかも。営業を再開した2014年には日本経済新聞に、

<建物が変わって味が変わったと言われないよう、以前と同じ味で皆さまをおもてなししたい>(日本経済新聞のホームページより引用)

という社長のコメントが紹介されていました。その明治13年創業以来の変わらぬ味を求めて、大みそかも大行列ができる老舗ですね。

なんとこの店は23:30までに並べば、そばを食べさせてもらえます。神田かいわいには他にも名店が多いですので、とりあえず迷ったら神田に足を運んでみてもいいのかも!?

かんだやぶそば
住所:千代田区神田淡路町2-10
営業時間:31日は23:30に到着した人まで
電話:03-3251-0287

2:神田まつや(神田)

同じ神田にある名店『神田まつや』も遅くまでやっています。このお店は美食家としても知られる作家・池波正太郎も通ったというそば屋ですね。

創業明治16年。手打ちでそばを食べさせてくれる人気店としても知られています。普段の営業は夜20:00ですが、大みそかに関しては21:30までに列に並んだ人であれば、きちんと食べさせてくれるといいます。

千代田区観光協会によれば他にも、神田小川町の『やぶ仙』が21:30あるいは22:00まで、神田須田町の『神田尾張屋本店』が22:30まで、内神田の『浅野屋本店』が22:00まで、神田神保町の『神保町 満留賀』が22:00までと遅くまでやっています。あわせて参考にしてみてくださいね。

神田まつや
住所:千代田区神田須田町1-13
営業:31日は21:30に到着した人まで
電話:03-3251-1556

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3:日本ばし やぶ久(日本橋)

次は日本橋のそば屋。遅くまでやっている名店・人気店と言えば『日本ばし やぶ久』ですね。こちらは明治35年の創業当時と同じ場所で同じようにお店を構える老舗です。建物自体は昭和時代に建て替えられているそうですが、雰囲気のあるお店ですよね。

同店は通常営業が平日は23:00まで。ラストオーダーは22:30となっています。土曜日は21:30でラストオーダーが21:00。2016年の大みそかは土曜ですが、お店の方に電話で確かめると23:00までやっているそう。

ちなみにお昼の方が空いているそうですが、夜でも20分ほどの待ち時間で“今年は”食べられそうだと教えてくれました。なにやら昨年はテレビに出た関係で、昼からずっと大行列だったのだとか・・・。

立地的にも東京駅の八重洲北口(百貨店『大丸東京店』のある辺り)から徒歩3分の距離。東京駅かいわいにいる場合は真っ先に向かいたいですね。ちなみに読み方は「やぶきゅう」になります。

やぶ久
住所:中央区日本橋2-1-19
営業時間:31日は23:00まで
電話:03-3271-0829

4:利久庵(日本橋)

次も同じ日本橋。創業が昭和27年と他の老舗と比べると比較的“若い”お店になりますが、人気のお店ですね。

筆者も大みそかに並んだ経験がありますが、確か午後3時ごろで20人くらいの行列ができていました。持ち帰りでも年越しそばが販売されており、ばんばん売れていた記憶があります。日本橋三越本店のすぐ近くですので、立地的にもいいですよね。

ちなみに本来の営業は平日が20:30ラストオーダーで、土曜が16:00ラストオーダー。2016年12月31日は土曜日ですが、営業時間をお店の方に聞いてみると、21:00がラストオーダーと特別営業をしてくれる様子。

「混みますか?」と聞いたら、ラストオーダー近くになるとそれほど混雑しないとのお話。ぎりぎりが狙い目かもしれませんね。

利久庵
住所:中央区日本橋室町1-12-16
営業:31日は21:00がラストオーダー
電話:03-3241-4006

5:湧水(調布)

遅くまでやってる!老舗で食べる2016年【年越しそば】都内の名店5選
(C)TABIZINE編集部

最後は郊外の老舗『湧水』ですね。読み方は「ゆうすい」。調布の深大寺周辺、特に深大寺通り沿いにはそば屋がたくさんありますよね。深大寺そばの本拠地ですが、その中でも人気のお店が『湧水』になります。

調布市観光協会によると、深大寺そばとは米の生産に向かなかったお寺周辺の土地を、そば作りに生かしたところから歴史が始まるのだとか。その後、さまざまな時代の流れを経て全国区の知名度を獲得して今に至ると言います。

『湧水』の公式ホームページを見ると、2015年12月31日は22:00まで営業したと“昨年の実績”を掲載しています。その意味では2016年の大みそかも同じくらいの時間までやってくれそうですね。

「行列してでも食べたい、深大寺のおいしい蕎麦屋はココ!」でもお伝えしたように、深大寺には他にも蕎麦屋がたくさんあるので、東京の郊外で「そうだ、年越しそばを忘れた!」と思ったら、とりあえず深大寺周辺に向かってみてもいいかもしれませんね。

湧水
住所:調布市深大寺元町5-9-1
営業:31日は22:00まで
電話:0424-98-1323

以上が夜遅くに年越しそばを食べられる都内の名店・人気店5選になります。実際に訪れる際には念のため電話を入れて、開店状況や混雑具合を確かめてみてくださいね。

遅くまでやってる!老舗で食べる2016年【年越しそば】都内の名店5選

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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