世界各国から学生や研究者が集まる国際都市でありながら、落ち着きがあり、治安がよいイギリスのケンブリッジ。ロンドンまで電車で一時間足らずなので通勤圏内でもあります。今やロンドンと同じくらい物価が高い、リッチな人々の暮らす町なのです。
緑豊かで建物が美しい町ケンブリッジ
ケンブリッジは、緑と古い建物が調和する、イギリスの中でも群を抜いて美しい町。中でも目をひくのは、ケンブリッジ大学の建物です。
ケンブリッジ大学には31のカレッジがあります。観光名所にもなっていますが、カレッジというのは学寮のこと。たいていの学生がいずれかに所属しています。名門、リベラル、それぞれ特徴があります。
ケンブリッジ大学生の日常
世界トップとも言われるケンブリッジの学生の生活は、8週授業、6週休み、8週授業、6週休み、8週授業のあと、6月から試験期間が始まり、その後学年が変わる10月半ばまで休みというシステム。
授業の期間は宿題が山ほど出るので毎晩遅くまで勉強、スポーツに精を出し、社交にも顔を出すというフルフルの状態です。こんな風にして、時間のやりくりを覚えていくのでしょう。ちなみにバイトは禁止です。
休みの間は実家に戻ります。その間もたんまり宿題が出て、休みを満喫しながらも、やることはやるというのがケンブリッジだそう。
オックスブリッジと並び評されていますが、ケンブリッジが理系、オックスフォードが文系に強いとされています。ちなみに男性はオックスフォードにイケメンが多く、ケンブリッジには美女が多いと言われているそうですが、果たして?
ケンブリッジ大学には日本語を学ぶ学生は各学年10人前後いますが、上達ぶりはすさまじく、一年生はたった3か月で、ある程度会話ができ、漢字も書けるようになります。
ケム川のある光景
ケンブリッジの地名の由来はケム川と橋から。朝ケム川沿いを歩くと、レガッタの練習をする学生たちをみかけます。オックスフォードとの対戦が盛り上がるとか。
地元民はこの緑豊かな川沿いを散歩したり、ランニングしたりする日々を愛しています。
舟遊び、パンティング
観光客には、ケム川を、パントという平たいボートに乗って、川底に竿を刺しながら進んでいく舟遊びが人気です。
このパンティングでは、カレッジを裏側からみることができるうえ、川からでないと見ることができない橋もあります。写真はその名も麗しい「ため息橋」。
9月の終わりと2月の頭の2回、乗ってみました。9月は、暑くて、日光がぎらぎらしていて、お客さんもいっぱい。ボード同士がたまにぶつかるくらいの混み様ですが、緑の美しい季節でした。
冬場に乗るのは狂気の沙汰だと思っていましたが、おやつをもらえると思っているのかカモが追いかけてきたり、白鳥が突いてきたりという、ボートが溢れかえる夏場にはないオプションがありました。
自分でも漕げますが至難の業。一人17ポンドくらいですがのんびり乗船するのがおすすめ。客引きによって値段が変わるようです。
ちなみにこの客引きバイトは学生とか、地元っ子がやるのですが、夏場一日£500稼ぐひともいるとか!
総合的には最も美しい夏に来られることをお勧めいたします。
[Photos by Shio Narumi]