初めて海外に旅行する数日前は、楽しみで眠れないくらいだと思います。しかし、言葉の通じない外国に行く前には、一方で不安もいっぱいありますよね?
そこで今回は世界最大のオンライン宿泊予約サイト『ブッキングドットコム』の行った「初めての旅行に関する調査」から、初めての海外旅行で失敗しないためのアドバイス15選を紹介したいと思います。
1:自分が本当に行きたい国を選ぶ
上述の調査は、日本を含んだ世界20か国に暮らす15,077人を対象にアンケート調査を行っています。その結果、出てきた旅のアドバイスから15個を厳選しています。
その1つが、「自分の本当に行きたい国を選ぶ」。例えば仲のいい友達同士で旅行をするとなると、行先は無難な観光地になってしまいがち。
仮に自分がネパールのチトワン国立公園でベンガルトラを見たいと心の底から思っているのなら、貴重な予算と時間を、その旅に費やすべきなのかもしれませんね。
2:町はずれのレストランで、地元民が好む料理を食べてみる
筆者がオランダを旅しているとき、生粋のアムステルダムっ子に「おいしいパンケーキ屋を紹介してほしい」とお願いしました。
すると彼は当惑したような顔で、「教えてあげたいんだけど、パンケーキなんて観光客しか食べてないから・・・」と言われた経験があります。
王道の観光スポットやグルメは一応抑えておきたいですが、地元民のリアルな暮らしに触れたいと思ったら、町外れのローカルなレストランで、地元の人が好む料理をオーダーするといいみたいですね。
3:渡航前にビザの有無、パスポートの残存期間をチェックしておく
ビザとは各国が越境してくる外国人を管理・把握するための仕組みですね。
日本人に人気の海外旅行先は、ビザなしでも行ける場合が少なくありませんが、ブラジルやロシアなど、観光前にビザを取得する必要がある国もあります。
また、入国時点でパスポートの有効期限が一定の期間残っていないと、受け入れてくれない国もあります。こちらも要チェックですね。
4:パスポート、ビザ、旅行保険証の写真を、自分のメールに送っておく
旅行保険証とは、旅行中の傷病、盗難被害などを補償してくれる保険商品の証明書。
筆者も取材旅行の際には、旅行保険証、飛行機の電子チケットなどをPDF化して、旅のスケジュールなどと一緒にiBooksに入れておきます。Wi-Fiが使えない環境でもチェックできますので便利ですよ。
5:2~3万円の現金を財布とは別に持っておく
中学生のころ埼玉県民だった筆者は、東京の池袋や新宿、渋谷に遊びに行く際に、お小遣いの一部を靴下の中などに忍ばせていました。“怖い人”たちに絡まれても、被害を最小限に食い止めるためにです。
海外旅行でもこの過剰なまでの用心深さは大切かも・・・。あれこれ用心してみてください。
6:翻訳アプリを使いこなす
今は高性能の翻訳アプリを、無料で自由に使いこなせるようになりました。特に英語圏以外の国に行く場合は、忘れずに用意しておきたいですね。
7:荷物はとにかく少なく
TABIZINEでも「【旅の荷造りが劇的に変わる】100均便利グッズ5選」「超身軽にトラベル! 手荷物用バッグに100アイテム入れる方法」などで、荷造りグッズ、荷造りの方法を紹介してきました。併せて参考にしてみてくださいね。
8:荷物の重量制限を確認する
全日本空輸(ANA)の場合は公式ホームページ情報によると、国際線のファーストクラスの場合、1個32kgまでの荷物を3個まで預かってもらえるそう。
ビジネスクラスであれば1個32kgを2個まで。しかしエコノミークラスやプレミアムエコノミークラスの場合は1個23kgの荷物を2個までとなっています。
上限を超えると、予期せぬ追加料金を払わされますので、忘れずにチェックしたいですね。
9:家族旅行では各人の荷物を分散させる
家族旅行では現金を家族それぞれのスーツケースに分散させれば、誰か一人の荷物が盗難に遭っても、被害が最小限に食いとどめられます。
現地を歩く際も一緒。例えばお父さんが全員分のパスポートや旅行保険証を自分のバッグに入れるのではなく、各人が持つなど分散させた方が、万が一のとき被害を少なくできますよね。
10:治安情報は必ず調べておく
外務省の「2015年(平成27年)海外邦人援護統計」によれば、海外で最も犯罪に遭っている被害者は意外にも男性の方が多く、さらに20代が最多となっています。
「自分は大丈夫だろう」と過信してしまいがちな人ほど、安全情報リサーチを入念に行いたいですね。
11:旅先で出会う人に話しかけてみる
旅先では飛行機の座席、レストランのシート、路面電車のホームのベンチなど、さまざまな場所で出会いのチャンスがやってきます。
筆者も旅先で出会った人と帰国後も連絡を取り合って、あらためてまた別の国で再会するといったケースは少なくありません。
人生の貴重な財産の1つになってくれます。言葉など知らなくても、どんどん話しかけたいですね。
12:自分の感性を信じる
必ずしも有名な観光地が旅人を満足させてくれとは限りません。
自分の感性を信じて、「あ、これなんかいい」と思う路地があったら、予定を変更してでも、その方向に足を踏み出した方が、一生忘れられないユニークな旅の思い出が残せるのかもしれません。
入念な旅の準備をしつつ、最後は自分の感性を信じて動きたいですね。
13:スケジュールを詰め込みすぎない
スケジュールに空きを作れば、食事をゆっくりと味わえますし、ちょっとした散歩などにも出られます。そうしたゆとりが思わぬ出会いを引き寄せて、ユニークな旅を演出してくれるはず。
14:風景を目に焼き付ける
大学時代に教わった東洋美術の教授は、自分の心と目に旅先の風景や芸術作品を焼き付けろと教えてくれました。
海外に行くと、SNS映えするフォトジェニックなアングルを探して、四六時中スマホや写真を風景に向けてしまいがち・・・。
せっかく旅先に来ているのですから、スマホは一度手放して、自分の五感をフル稼働して旅を満喫したいですね。
15:金融機関に事前連絡しておく
海外旅行の前には、自分の利用する銀行やクレジットカードの会社に連絡を入れておくといいそう。万が一、盗難や詐欺に遭った際に、スムーズに対応してもらえるからだとか。
いざというときの連絡先を、一覧にしておいても安心かもしれませんね。
以上、初めての海外旅行で失敗しないためのアドバイス15選の後編を紹介しましたが、いかがでしたか? 次に海外旅行に出かける前には改めてチェックしてみてくださいね。
[世界20ヶ国を対象に調査した、「初めての旅行」で 失敗しない為のアドバイス15選を発表! -ブッキング・ドットコム・ジャパン]
[2015年(平成27年)海外邦人援護統計 – 外務省]
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