あなたの旅にテーマはありますか? テーマがあると旅の目的がはっきりし、自分の好きなことを思いっきり楽しむことができます。
旅をさらにカラフルにするヒント、旅のテーマ10選をご紹介します。
街歩き
好奇心旺盛で、歩くのが好きな方におすすめのテーマが街歩き。街歩きをテーマにしたなら、メジャーな観光スポットだけでなく、小さな路地や地元の人が訪れる市場など、団体ツアーの観光客が絶対に行かないような、マイナーな場所やローカルな場所にも足を踏み入れてみましょう。
訪れた街を徹底的に歩き尽くすと、普段着の街の姿が見えてきて、あなたならではの視点でその街の魅力が発見できるはずです。「ヨーロッパの中世の街並み」、「アジアの活気みなぎる街並み」など、ぜひ自分好みの街を見つけてください。
世界遺産
「人類が共通で守るべき遺産」というだけあって、世界遺産のなかには圧倒的なスケールや美しさをもつものが少なくなく、しばしば旅行のハイライトになります。
「いくつ攻略した!」と、旅の成果を数値化することに楽しさを覚えるなら、世界遺産をいくつ訪れることができるか挑戦してみてもいいですね。
世界遺産をテーマにするなら、「世界遺産検定」を受検するなど、世界遺産にまつわる基本的な知識を学んでおくことをおすすめします。そうすることで、新たな世界遺産への訪問がもっと楽しく、充実したものになります。
自然
街から離れてフレッシュな空気を感じたい、自然の神秘やパワーに触れたい、そんなあなたは自然をテーマにした旅を。壮大な大自然を前にすれば、ちっぽけな悩みなんて吹き飛んでしまいます。
ハイキング、ダイビング、クルーズ、気球など、自然をさらに楽しむためのアクティビティをプラスすれば、より思い出深い旅になるはずです。
グルメ
美食家が多い日本人。海外旅行の楽しみのひとつがグルメという人も少なくないことでしょう。日本とは違う、その土地ならではの食べ物を現地の環境で味わう。なんとも贅沢ですね。
グルメといっても、必ずしもお金をかける必要はありません。筆者がパリで出会った日本人女性のテーマは「パンの食べ歩き」で、さまざまなベーカリーのパンの食べ比べを楽しんでいました。旅行中だからこそ、日ごろ好きなものや、その国のおいしいものを思いっきり味わい尽くしましょう。
ショッピング
これも、特に女性にとっては旅に欠かせない楽しみのひとつ。「ショッピング」と一口に言っても、イタリアで高級ブランドのバッグを買ったり、タイのナイトマーケットで雑貨を買ったりと、そのスタイルはさまざま。
プチプラアイテムのショッピングから、高級品のショッピングまで、旅する国や気分によって買い物のスタイルを変えてみるのもいいですね。
その国らしさを存分に味わうなら、市場(マーケット)がおすすめ。現地の文化やローカルな空気に触れながらのショッピングは、きっとクセになります。売り手との値段交渉もイベント感覚で楽しんでみては。
アート
世界に名だたる美術館での名画鑑賞から、道端のストリートアートまで、幅広い楽しみ方ができるアート。世界の有名美術館制覇の旅や、好きな芸術家の作品を展示する美術館をめぐる旅、ロンドンやマレーシアのジョージタウといった、ストリートアートで有名な街を訪ねる旅など、可能性は無限です。
一般的には「アート」と認知されていなくても、自分がそう思えばなんだってアートになってしまうのがこのテーマの楽しいところ。食べ物やショップのディスプレイなど、あなたにとっての「アートな風景」を探してみるのも粋ではないでしょうか。
写真
写真をテーマにすると、旅のあらゆる一コマがイベントになります。写真は、目の前の風景をどのように切り取るかが自分らしさの発揮のしどころ。どこをどのように切り取るか、思案するのもまた楽しいものです。
一人なら好きなだけ撮影に没頭できるので、一人旅との相性もばっちり。一人旅をする方や、これから一人旅をしてみたいという方には特におすすめです。
ほかのテーマとの組み合わせもしやすいので、特別写真好きでなくても、「写真を撮るのが楽しい」という気持ちが少しでもあるなら、ミラーレス一眼など、ちょっといいカメラを手に入れてみてはいかがでしょうか。良き相棒に恵まれたなら、たちまち写真のとりこになりますよ。
美容
韓国エステやタイマッサージ、死海の泥パックなど、世界にはその国や地域ならではの美容法や美容アイテムが盛りだくさん。現地の美容施術を受けてみるのもよし、コスメを買い集めるのもよし。
集中的に美を磨きたいときは、スパリゾートに滞在して、エステやマッサージ三昧の旅行もいいかもしれません。
人とのふれあい
旅の醍醐味といえば、人との出会い。地元の人や、ほかの旅行者など、旅にはたくさんの新たな出会がつきものです。筆者にとっても、いつまでも記憶に残る旅には、必ず印象に残る出会いがありました。場合によっては、旅の出会いが人生を変えることすらあります。
人とのふれあいをテーマにするなら、宿泊場所はホテルよりもゲスト同士の交流がさかんなゲストハウスやホステルがおすすめ。宿によってはイベントや現地ツアーなどを主催していることもあり、他の旅行者と仲良くなるチャンスです。
宿で意気投合した相手と、一緒に食事や観光に出かけたり、また別の場所で再会したり・・・その場限りではなく、長期的な友情に発展することもあります。
地元の人々との出会いを求めるなら、観光客があまり行かないローカルな市場や食堂などに行ってみましょう。笑顔で挨拶して、「これはどんな食べ物?」など、なんでもいいので、自分から話しかけることがカギですよ。
レッスン・文化体験
ロンドンで英会話、インドでヨガ、ハワイでフラダンスなど、本場でのレッスンや文化体験はいかがでしょうか。日本でできることであっても、現地の空気のなかで、本場の講師に教わると、日本で受けるレッスンとはまったく違う体験になります。また、レッスンや文化体験はその国をより深く知るきっかけにもなります。
興味があるレッスン・文化体験から旅先を選んでもいいですし、行ってみたい国でどんなことができるか探すのもあり。単なる観光旅行とは違う、オリジナルの楽しみが広がります。
テーマのある旅のメリット
旅にテーマをもたせるメリットは、自分の興味の対象や、旅の目的(その旅でもっとも楽しみたいこと)が明確になることです。テーマを設定したからといって、それに縛られる必要はありませんが、漠然と観光するよりも、満足度が高く、実りの多い旅になるはずです。
「自分の旅のテーマはコレ!」と決めて、同じテーマに基づいて旅を重ねてもいいですし、「今回の旅のテーマはコレ!」と、行き先や気分に合わせてテーマを変えてもいいでしょう。
複数のテーマを組み合わせるのもおすすめです。筆者の旅のテーマは、街歩きと写真と世界遺産。街を歩けばたくさんのシャッターチャンスに出会いますし、世界遺産の知識があることで街歩きがもっと楽しくなるなど、3つのテーマが互いに相乗効果を発揮していると感じています。
旅をもっと楽しむために、今度の旅のテーマは何にしますか?