旅にまつわるさまざまな費用や価格料金をとりあげるTABIZINE【リアルなお金の話】特集。夏のヨーロッパを2か月間一人で周り、5年経った今でもあれは美味しかった~! と思い出す絶品メニューをお値段(レートも当時のもの)とともにご紹介します。
シチリア・トラーパニ(イタリア)
シチリアでは、たいてい、魚介の前菜をオーダーしていました。これはマグロの街の一皿。
魚介の前菜+茹で野菜 €19(約1,861円)
上から時計回りに。
1)生えび。ミント、にんにく、オレガノ、オリーブオイルで味付け
2)黒米のサラダ
3)タコの野菜煮込み(トマト無し)
4)魚のメンチ
5)カジキの燻製とミニトマト
この中であまりの美味しさに思わず笑ってしまったのが、魚の風味がふんわりとした、2)黒米のサラダ。そのせいか写真がぼけていてすみません!
バルサミコの酸味と甘みがしっかり染み込んだ黒米に、鯵のような魚のフレークが風味とマイルドさを、そしてにんじんとパフリカが色味と歯触りを添えています。茹で野菜もオーダーして、€19(約1,861円)。
タリン(エストニア)
8月中旬にイタリアから飛んだ先のバルト三国は、既に秋のたたずまい。
サーモンの一皿+ビール €13.8(約1,378円)
サーモンは、皮はパリッパリで中がミディアムレア、そしてディル風味のソースという完璧な仕上がり。サーモンの下にあるのは、カリフラワーとチーズの入ったホワイトソースがたっぷりかかったサクサクパイです。
アスパラガス、ラディッシュ、焼いたミニトマトの色合いも、食欲アップにおおいに貢献。素朴ながら美しい! ビールものんで、€13.8(約1,378円)。
[Porgu]
ヘルシンキ・フィンランド
安くて美味ゆえ、すっかり気に入ったバルト三国から船でフィンランドに渡ると寂しい気分に。来てよかった!! と思えたのは次の日この魚のアソートを食べてから。
魚のアソート+白ワイン €23.2(約2,310円)
この中で美味しかったのは、右上のピンクのスモークサーモン、その下の黄色、ディルと酢のドレッシングがかかったスクランブルエッグ。そして手前の骨まで柔らかな燻製のにしん。これが食べたくてオーダーしたのでした。期待は裏切られず。
最高だったのは、左上の白っぽいもの。これがスモークサーモンムース。火を通したスモークサーモンを荒めに刻み、バターとスメタナというサワークリームみたいなもので和えたものだそう。一生食べていられると思ったほど!
このアソートが€16、白ワインが€7.5。お会計は€23.2(約2,310円)
マルメ・スウェーデン
ストックホルムからコペンハーゲンへの経由地として、新幹線のような特急で向かった街。
仔牛のステーキ+ビール 307クローナ(約3,700円)
どうでしょう? このナチュラルかつアーティスティックな佇まい!
仔牛のステーキなのに、上にはにんじん、ねぎ、えんどう豆、フレッシュタラゴンが配置され、すっかりヘルシーなルックスに。お肉の柔らかさに加え、感激したのはソース。こってりとした旨味・酸味・甘み・塩加減のバランスが取れています。
聞いてみると、グレイビーソースにフレッシュなチェリーを入れて軽く煮込んだものとのこと。下の方に見える生の紫のチェリーは、ステーキにさらにフレッシュな風味をプラスするためのものだそう。
量の多さにうれしい悲鳴をあげながら、ステーキの下に隠れたマッシュポテトでソースを味わい尽くしました。
ビールも飲んで、307クローナ(約3,700円)。