子連れ旅行やお出かけ、家族や子どもにまつわる世界の話題を特集する夏休み特別企画【TABIZINE with Kids】。今回は、アメリカのサマーキャンプについてお伝えしましょう。
みなさんが小・中学生の頃、どんな夏休みを過ごしたか覚えていますか?
家族で旅行に行ったり、田舎に里帰りしたり、海やプールに行って真っ黒に日焼けしたり、様々な夏の楽しい思い出が蘇ってくると思います。日本の学校の夏休みは1か月程度ですが、アメリカの夏休みは学校の新年度を跨ぐ時期に、早いところで5月下旬から8月中旬頃まで、数か月間の間が夏休み期間となります。この長期の休みを有効に使おうと、子どもたちのためのサマーキャンプが数多く開催されているのです。
サマーキャンプってどんなことをするの?
ひとえにサマーキャンプといっても、その種類も期間も様々です。中には数日のものから数週間規模のものまで、また家の近くの施設に通いながら参加できるものや、親元を離れて同世代の子どもたちと一定期間を過ごすものまでたくさんの種類があります。またキャンプといっても海や山に行って自然の中で過ごすものに限らず、多くのテーマのもとに子ども達の「好き」を伸ばすようなアクティビティが満載なのがサマーキャンプの最大の魅力です。
大人でも楽しめそう!ユニークなキャンプ色々
まずご紹介するのは子どものためのクッキングキャンプ。Culinary Kidsが主催するこのキャンプでは、5歳から12歳までの子ども達を対象に、1回のセッション毎にメインディッシュ、サイドディッシュ、デザートの3品を作っていくという内容です。できあがった料理はもちろん自分たちで美味しく食べて楽しむことができます。食材の説明から、調理、片付けを自ら行うことで、食べることの大切さ、料理をすることの面白さを味わうことのできる内容になっています。
次に紹介するのは、恐竜が大好きな子供達にぴったりの化石発掘体験キャンプ。コロラド州にあるDinosaur Ridgeが主催するこのキャンプでは、その土地の地形や生物の歴史について学んだ後、実際に自分で地形を観察したり、本物の恐竜の骨や化石に触れたりしながら古代生物の歴史を学ぶことができます。実際に自分で手を動かすことで、テレビや本だけでは得られない体験をすることができるのです。
サマーキャンプで学べることはこれだけではありません。ニューヨーク州のKids N Comedy が主催するのはコメディアン養成キャンプ。こちらは10歳から18歳までの参加が可能で、2週間のプログラムの中でコメディアンに欠かせないスマートな言葉の言い回し、ステージでの立ち居振る舞い、演技力を学ぶことができます。卒業セッションでは実際に舞台に立って自分のショーを発表するという、ユニークな内容のキャンプです。
最後にご紹介するのは、体を動かすことが好きな子ども達にオススメのスパイ養成キャンプ。ニュージャージー州にあるCamp Lohikanでは、自分がスパイとなりミッションをクリアするためのトレーニングとして、様々な課題が与えられます。ペイントボールでターゲットをマークしたり、開かずの扉の暗号を解いたり、ジェットスキーで華麗に脱出したりしながら、一流のスパイとなるため心身ともに鍛え上げられます。
サマーキャンプを通して見えてくる、「好き」を見つける大切さ
ご紹介した以外にも、子ども達の個性に合わせて楽しい時間を過ごせるように、アメリカではたくさんのサマーキャンプを見つけることができます。一見まとまりのない個性豊かなサマーキャンプですが、その根底にあるのは子どもたちの「好き」を育てるということ。時間がある夏休みだからこそ、子ども達の興味のある分野で人として一回り成長してほしいという願いが込められているのです。
大人になった今、サマーキャンプには参加できなくても自分の「好き」なことを見つけるのは可能です。子どもがいる方もそうでない方も、この夏は童心にかえって、自分が本当に「好き」なことを見つけ、時間を費やしてみるのはいかがでしょうか。
[culinarykids.biz]
[dinoridge.org]
[kidsncomedy.com]
[lohikan.com]
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