【世界が真似する日本のいいところ】トレンドとも言えるマインドフルネスとは?

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Aug 18th, 2017

いまさらですが、マインドフルネスってなに?

日本人でよかった!世界が真似したい日本のいいところはこれだ。マインドフルネス。

いま世界中でトレンドの一つになっているマインドフルネス。簡単に言えば、瞑想のようなものです。英国のメディアBBCトラベルは、日本ではこれが伝統から生まれて今でも生活に根差していて、世界中が取り入れたいものだと伝えています。マインドフルネスとはあらためて何か? そして、日本文化の何が世界から注目されているのか? それを探っていきましょう。

マインドフルネスとは、“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること”(日本マインドフルネス学会)といわれています。

欧米でも学術的研究の対象になり、最近ではビジネスにも応用されています。それに、世界的企業の経営陣の中にも、定期的に瞑想を行っている人も多いと聞きます。世界的なビジネスの権威である、ハーバード・ビジネス・レビューでも、「毎日10分間のマインドフルネスが、物事への対応の気の持ち方を変えてくれる」といった記事などで、瞑想の効果について紹介しています。

実は日本には昔からあった、マインドフルネス!

日本人でよかった!世界が真似したい日本のいいところはこれだ。マインドフルネス。

というわけで、特に海外で注目されているマインドフルネスですが、その基本にあるのは仏教、特に禅の教えです。BBCトラベルは「世界が真似る日本人のスキル」という記事の中で、日本人の日常生活の中に自然に息づくマインドフルネスについて書いています。

伝統的なものでは、茶道の一期一会のおもてなし。そして花見(宴会ではなくて花をめでるという行為)、月見などの自然との関係は、「はかない一瞬に存在する美」を感じするものとして、ほかの国では見られないものだそうです。

さらに、新幹線の車掌が出発前に行う指差し確認についても、事故を防ぐための実践的なマインドフルネスだといいます。誰もいないのに、声に出して確認を行うといったことは、少なくとも欧米では見られないものだそうですよ。そのほかにも、工事現場で作業をする人が行う毎朝の体操、仕事場で同僚に「おつかれさま」と言葉をかけること、名刺を大切に扱うことも海外にはない習慣で、禅の精神から生まれたマインドフルネスだと伝えています。

日本人にとってみればあまりにも当たり前なことですが、日本人の生活には世界が注目するマインドフルネスが根付いているんですね。

なんで日本の禅文化が魅力的なのか。

日本人でよかった!世界が真似したい日本のいいところはこれだ。マインドフルネス。

特に禅の文化はかなり魅力的なようです。マインドフルネスの実践において「瞑想」を行うことや、枯山水に代表されるそぎ落とされたシンプルな美しさを感じることがマインドフルネス、つまり「今、この一瞬を意識すること」に有効であると受け取られています。

長く外資系企業のビジネスマンとして働いた個人の体験ではありますが、90年代ごろまでアメリカ人のビジネスマンの間では「無言ということは意見がないということだ」という乱暴な解釈が一般的でした。しかし最近は会話の間でのちょっとした「沈思黙考」について、理解する人も増えてきたように思います。これももしかしたら、禅の精神やマインドフルネスの流行の良い影響かもしれません。

せっかくなので、気軽にマインドフルネス。

日本人でよかった!世界が真似したい日本のいいところはこれだ。マインドフルネス。

というわけで、日本人には身近なマインドフルネス。気軽に実践してみませんか。とはいっても、ほぼいつも通りかもしれません。

• おはようございます、おつかれさまですといった挨拶
• いただきます、ごちそうさまといった、自然に対する感謝
• 日本の美しい四季を感じて静かに楽しむこと
• ゆっくりお風呂につかって瞑想する

 

今まで以上に、心が豊かになりますよ。日本人に生まれてよかった!

[Mindfulness has become trendy around the world in recent years – but in Japan, it’s been ingrained into the culture for centuries.]
[Spending 10 Minutes a Day on Mindfulness Subtly Changes the Way You React to Everything]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

SHARE

  • Facebook