レンブラント広場が目前に広がるブッキング・ドットコム本社
オランダの首都アムステルダムに拠点を置く、世界最大の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム」。様々なバックグラウンドをもつ世界100か国・約5000人が働く同社の本社に潜入、社食(カフェテリア)を覗かせてもらうことにしました!
ライフスタイルに配慮したメニュー作り
前述のとおり、ブッキング・ドットコムで働いているのは、宗教や文化、体質やライフスタイルも異なる人たちです。このため、同社の社食では、個人のニーズに配慮したメニュー作りを心がけているそうです。イスラム法に従って加工処理された「ハラルミート」、グルテンフリーメニューなどはその一例。
それでは早速、シェフが腕によりをかけたラインナップを見てみることにしましょう。
昼食が待ち遠しくなる、レストランのような社食
11:30〜14:00まで供されるランチは、好きなものを好きなだけいただけるビュッフェ形式。内容、雰囲気ともに、オシャレなビュッフェレストランのような印象です。
どの国の人たちにも大人気のサラダコーナーは、生野菜にフルーツ、彩りの良いサラダやディップがずらり。
パンと一緒にいただく、ハムやチーズは種類が豊富。
オランダ人の昼食の定番「サンドイッチ」のコーナー。自分で具をチョイス、ホットサンドも作れます。
サバの燻製とズッキーニのピクルスをのせたブルスケッタ。
訪れた日は「トマト・デー」ということで、トマトを使った新鮮なサラダがたくさんありました。
ジューススタンドもあります。
筆者もランチをいただきました。種類が多くてかなり迷ったものの(なんて贅沢な悩み!)、選んだのはこちら:本日のスープ(ナスのカレー風味)、海の幸のブルスケッタ、ポテトサラダ、ローストパプリカ、仏オーベルニュ地方の青カビチーズ、パン、ディップ2種、トロピカルジュース。
食後はコーヒーで一息。
こんなところでいただきます
社食よりも、カフェテリアと呼びたくなるスペース。休憩時間に自由に閲覧できる本や雑誌もあります。ちなみにこちらのスペースは、ワーキングスペースやミーティングの場所としての利用もOK。
市内を眺望できる、カフェテリアからの眺め。とても素敵な空間です。
私たちは、社食のココが好き!
社員のみなさんに、社食の好きなところをたずねてみました。
「サラダやサンドイッチなどになりがちなベジタリアン料理も、社食にはさまざまなベジ料理が揃うのがうれしいですね。当社の社食ではさまざまなフェアを行っていて、私は色々なラビオリが並ぶ『ラビオリ・デー』が好き!」(アメリカ&オランダ/ベジタリアン女性)
「私もベジタリアンです。以前働いていた会社では自分でランチを用意しなくてはいけなかったのですが、当社はその心配がないこと、そしてベジ料理も豊富なのが本当にうれしいです。」(ノルウェー/ベジタリアン女性)
「社食大好きです! アムステルダムには本社を入れて8か所のオフィスがあって、どこの食堂を利用してもいいことになっています。社食のメニューがオフィスごとに違うので、それも楽しみのひとつです。オランダのなかでも、ここまで社食が充実している企業は珍しいですよ。」(オランダ/女性)
「ハロウィンには全部がハロウィンにちなんだメニューに、旧正月の時期には中華系のフードに、また国別のフェア(アメリカ、アフリカ、日本、中国、ブラジル、アルゼンチン、ギリシャなど)が開催されるなど、当社の社食はイベント好き。
そうそう。バレンタインには、女性社員用にバラが並ぶんですよ! 気になる女性社員のデスクの上に、男性社員がそのバラをこっそり置いたりすることも。日本にはない習慣ですよね。」(日本/女性)
「毎日ランチに頭を悩ませることがないので、非常に助かっています。そしてなんと言っても、当社の社食は料理の種類が豊富! 日替わりのコーナーもありますし、世界各地のメニューが並びます。ラーメンとさまざまなスープを自分で組み合わせる『ラーメン・デー』が好き。食堂を訪れるだけでも、旅気分が味わますよ!」(アメリカ/男性)
「素晴らしい福利厚生」との声が高かったブッキング・ドットコムの社員食堂。アレルギーを持った人も、宗教などで口にできないものがある人も、みんな同じように食事を楽しめるようにとの配慮からは、私たちも学ぶべき点がありそうです。
[取材協力]ブッキング・ドットコム
[All Photos by sweetsholic]
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