旅行の楽しみの一つ、海外の鉄道。国境を越えたり、移り変わる車窓を眺めるのは旅の醍醐味ですよね。
しかし最先端の技術が導入され、乗客のマナーもよい日本の鉄道とは違って、海外では常識が覆されるような場面も多いもの。今回は47か国旅した筆者が出くわした、海外鉄道旅でのありえない体験をご紹介したいと思います。
車内での居眠りが禁止(ドバイ)
中東初の鉄道として開業した「ドバイメトロ」。最先端の技術が取り入れられ、駅や電車はピカピカ。清掃もきっちりされていてゴミ一つ落ちていないことでも話題となりましたが、なんと「居眠り」をしたら罰金AED300(約9,300円)! さらに車内での飲食も禁止されておりガムやキャンディーはおろか、水を一滴でも飲んだら罰金AED100(約3,000円)。
日本の車内では日常の光景もドバイでは見つかれば即罰金。利用される方はくれぐれも気をつけてくださいね。
車内の床にゴミが散乱&カップラーメンの食べ残しを窓から投げ捨てる(中国)
(画像はイメージです)
学生時代、新疆ウイグル自治区へ向かう長距離列車を利用した時のこと。節約のために一番安い「硬座」というクラスに乗車。発車後、時間が経つにつれて中国人とみられる乗客がお弁当やお菓子のゴミ、みかんの皮やペットボトルなどをためらいなく床に捨て続け、気がついたらいたるところにゴミが散乱。
カップラーメンの食べ残しを窓からそのまま捨てる人もいて、車窓にラーメンが舞うという衝撃的な光景も!
また床に唾を吐く人がいるわ、通路で寝る人がいるわ、ゴミ箱におしっこする子供がいるわで、まさにカオス状態。節約のためとはいえど、限りなく体力と気力を消耗する鉄道旅となったのでした・・・。
次は驚きのロシアネタ2連発!
電車の揺れで割れたグラスを弁償させられそうになった(ロシア)
モスクワからサンクトペテルブルクへの夜行列車「赤い矢号」に乗車した時のこと。電車の揺れで個室のテーブルにあったグラスが割れてしまったのですが、ロシア人の乗員にその旨を告げると、なんと「弁償しろ」とのこと。
原因が揺れであることを伝えるも、弁償しろの一点張り。こちらも納得できなくてしつこく交渉したところ、さすがに諦めてくれましたが、やはり社会主義の名残なのかサービス業という概念がロシアにはないのかと思わざるを得ませんでした。
非公式の物売り達が車内販売を行っていた(ロシア)
またまたロシアネタ。モスクワ郊外を走る電車に乗った時のこと。明らかに非公式とみられる物売りが乗ってきて、連結部のドア前にて車内販売を開始。大きな声で商品の説明が行われ、まるで通販番組のような迫力。
商品は日用品ばかりで、洗剤を売る物売りがやってきたかと思いきや、次はメガネ、キーホルダー、文房具と様々な商品を扱う物売りが代わる代わる営業をしていたのでした。
筆者にとっては奇妙な光景だったのですが、他の乗客は意外と真剣に聞いている様子で、実際に買う人もいたほど。なかなか不思議な体験でした。
トイレが垂れ流し式で、線路に敷かれている石が見えた(フィンランド)
(画像はイメージです)
汚いエピソードですみません! ヘルシンキから北東部へ向かう電車に乗っていた時のこと。衝撃だったのがトイレ。
いわゆる開放式(垂れ流し)のトイレで、なんと便器から線路の石が見えたのです! 発展途上国では現在でも開放式のトイレがある電車が少なくないようですが、先進国のフィンランドでもいまだに使われていることがかなり衝撃的でした。たとえフィンランドに住むことになったとしても、線路沿いにはあまり住みたくないものです・・・。
以上、筆者が出くわした海外鉄道旅での驚きの場面でした。
しかし常識を覆されるようなありえない場面も、旅が終わってしまえばかけがえのない思い出に。どんな経験も人生の引き出しが増えると受け止めて、前向きに楽しみたいものです。
[Photos by Nao & shutterstock.com]
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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