(C)BEING YOGA
明かりを極限まで落とした暗闇のスタジオで、リラックスミュージックとともに行う「暗闇ヨガ」。たった1時間のヨガを行うだけで、自然な流れで“体” と “脳” を深い眠りへ導いてくれると今、注目を集めています。
(C)BEING YOGA
昨今話題となっている睡眠負債に着目し、専門家監修のもと科学的アプローチに基づいて構成されたヨガプログラムが体験できるイベント「Bloom. ~SLEEP&AWAKE~」が12月15日に開催されました。筆者も参加してきましたのでその様子をご紹介したいと思います。
イベントの冒頭では、暗闇ヨガフィットネススタジオ「BEING YOGA」代表の中川さんから眠りについてのお話。日本人は世界の中でも一番寝ていないという調査結果があるなか、暗闇ヨガに参加したお客さんから「とてもぐっすりできた」「寝つきが良くなった」という声が多かったことから着想し、最高の眠りへと誘う「Bloom. ~SLEEP&AWAKE~」を開催することとなったのだそう。
そしていよいよヨガプログラムのはじまり。500インチの巨大モニターには、満点の星空が映し出され幻想的な空間に。筆者はこれまで何度か一般的なヨガクラスに参加したことがあるのですが、暗闇の中で行われることで“呼吸”や“体の末端”へ意識が向かいやすく、集中力もいつもより倍増。ポーズが上手に取れなくても人目が気にならないのでリラックスしながら楽しめました。
プログラムは「BREATH(呼吸)→ACTIVE(活性)→CHILL(鎮静)→SLEEP&AWAKE(眠りそして目覚め)という流れ。スクリーンの映像も変化し、非日常の雰囲気に包まれます。ヨガマットにはロウソクのオブジェが置かれ、ほのかな明かりが癒し効果たっぷり。
最後のパートでは、15分ほどの眠り。これは呼吸法とともに「脳疲労」を回復させる方法として注目されている仮眠で、NASAの研究でも効果が明らかになっているのだとか。筆者はぐっすりと眠ってしまい、頭から心までリフレッシュできました。さらにこの日の夜はベッドに入るとあっさりと入眠し、翌朝の目覚めもいつもよりスッキリ。驚くほど暗闇ヨガの効果を実感しました。
プログラム終了後には、睡眠に関する多くの書籍を執筆し、“睡眠ドクター”と呼ばれる古賀良彦杏林大学名誉教授が登壇。現代人が抱える「睡眠負債」とヨガにまつわるお話しを伺えました。
暗闇ヨガではゆったりとした呼吸法によって筋肉の緊張がほぐれ、自律神経が安定され入眠しやすくなるだそう。またスクリーンに投影されるオレンジの光によって、メラトニンの分泌を促進し、良い睡眠に誘う効果が期待できるとのことでした。
暗闇で行われることで、五感がシャープに研ぎ澄まされ瞑想効果を高める「暗闇ヨガ」。このヨガは暗闇ヨガフィットネススタジオ「BEING YOGA」でも体験可能だそうです。1年間がんばってきた自分へのご褒美に、ぜひ脳と体を癒してみてはいかがでしょうか?
[BEING YOGA]
[Photos by Nao]