
(c) mu2008.exblog.jp
日本に郵便ポストができたのは1871年のこと。当時は木製で、1908年に鉄製の赤いポストが正式に使われだしました。目立つように赤く塗られましたが、最近では景観をみださないよう、紺やグレーなどのものもでてきています。
今回はちょっと驚く個性的なデザインのものをご紹介します。
東京・目白「まことちゃんポスト」

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たまたま目白を歩いているときに遭遇したのがこちら。ポストに顔が!いったん通り過ぎたものの、気になって戻ってきました。場所は「切手の博物館」前です。楳図かずおの漫画「まことちゃん」のもので、「グワシ」と呼ばれるこの手のポーズは一世を風靡したようです。
正面の他、左右の側面にもグワシが入っています。博物館の20周年を記念し、公益財団法人日本郵趣協会から日本郵便株式会社に寄贈されたとのことで、ポストが贈られることがあるという事実も興味深いですね。
東京・品川「クモユニ74(東海道線)ポスト」

(c)Shio Narumi
これは目にしたことがある方も多いかもしれません。JR品川駅の中央改札を入って少し左にいったところにあります。昭和の時代に活躍した東海道線車両に模したポストで、鉄製の車輪まで芸が細かいですね。オレンジとモスグリーンの特徴的な配色は、沿線住民としてはぐっとくるものがあります。エキナカ商業施設のエキュート品川のオープン記念に設置されたそうですが、駅にあるせいかかなり周りに溶け込んでいて筆者は最近気づいたくらいです。
宮城・大崎「こけし丸ポスト」
調べてみると、全国にはポストの概念を超えた個性派があります。

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こちらは鳴子温泉郷、鳴子郵便局前にあるこけしのポストです。地元の名産品「鳴子こけし」が模られ、通常のポストに頭部分がプラスされている形です。菊の模様が鮮やかでフォトジェニックですが、しみじみとかわいさとポストをうまいこと加工できたなという面白さがこみあげてきます。この街には、公衆電話ボックスやマンホールもにもこけしを発見できるようです。
横須賀・芦名「前島密翁ポスト」
こちらも大きく想像を超えてきました。銅像型のポストです。

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近代の郵便制度をつくりあげ、「日本郵便の父」と称えられた前島密の没後 95 年を記念し、2014年に設置されました。郵政事業のみならず、教育、鉄道、新聞などの分野において活躍し、「日本文明の一大恩人」とも言われるこの政治家の名前は耳にしていると思います。晩年は海沿いの町に隠居し、今も眠る浄楽寺の前にポストがあります。
宮崎・宮崎市「幸せの黄色いポスト」
どうやら日本には、いくつもの黄色いポストが存在するようです。高千穂や千葉の習志野など各地にあります。

その中で特に気になったのが、こちら、宮崎県の青島のポストです。この地には、青島神社という縁結びで知られるパワースポットがあります。古事記で「真珠のように貴いあなた」「永遠に忘れられないお前よ」といった恋文のやりとりが伝えられているなんともロマンティックなスポットなのです。神社からほど近い「幸せの黄色いポスト」からラブレターを出すと恋が成就するといったジンクスも。こんな風光明媚なところでつむぐ言葉は純度が高くなりそうです。
[郵政博物館]
[切手の博物館]
[宮城県大崎市]
[日本郵便]
[宮崎県宮崎市観光協会]

Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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