今年もホタルイカの季節がやってきました。ゴールデンウィークまで富山でホタルイカ漁を見学できるのをご存知でしたか?筆者は8年前、ホタルイカが好きすぎて、とびきり新鮮な刺身を食べまくろうと現地に赴きました。
ホタルイカの刺身、現地のお値段は?
ホタルイカの町「滑川」は、富山駅から電車で15分ほど行ったところにあります。
夕方ふらっとスーパーへ。ホタルイカをチェック。みてください、この刺身パックのお値段を!
しかも半額で、100円ちょっとだなんて。さすがはホームです。
ちょっと気になるのが、「刺身は内臓をおとり下さい」という記述。内臓があるからこそ美味しいのに。
そして知った衝撃の事実
小奇麗な居酒屋さんで夕食をいただくことにしました。まずオーダーしたのは、勿論ホタルイカの刺身が入った盛り合わせ。でも少々様子がおかしいです。よくみるとワタがなく空っぽ。
お店の人に聞いてみたところ。ホタルイカには虫がいることがあるので、内臓を取っているとのこと。
でも、東京でいただく刺身にはワタが入っていますけれど?と言ったら、あれは冷凍処理をして、虫を殺しているからだと。業務用の冷凍庫で数日冷凍しないと旋尾線虫感染症というものにかかり、腸閉塞になる場合もある。こっちでは丸ごと生で食べる人、いませんよ、と。
なんと!獲れたてのホタルイカ(ワタつき)をたらふく食べにきたのに、何のためにここまで…。茫然としながら、食事をいただいたのでした。
ホタルイカ漁見学へ
気を取り直して、ホタルイカ漁見学へ。朝2時半に現地集合です。ホテルから歩いて向かいます。暗闇に光るネオンが、なんだか沁みます。
誰も見かけず、もしや今日は欠航なのではと心配しましたが、無事参加者を発見。説明を聞いて客船に向かいます。
沖に停泊し、定置網を操る漁船。
その後一斉に灯りが落とされます。
青い光を探しましたが、この日は、その光がささやかだったように思います。網にかかった様子。
そして、発光したホタルイカ。目や腕が光っています!
腕が光るのは、刺激を受けたときだそうです。驚いたときとか。漁師さんたちが光るように気遣ってくれたような記憶があります。きれいだけど、身を護るためというのがちょっとかわいそうです。目はどんなタイミングで光るのか分かっていないそうですが、皮膚にも発光器があり、その数は1000個とのこと。
発光もせずバケツに入れられた姿は、なんだかメダカみたいな儚さ。
青い光もいいですが、夜明け前に船に乗って、港の灯りが離れていく様を眺めるなど、なんだか感傷的な気分に浸れるところも魅力でした。
おみやげのホタルイカ
獲れたホタルイカをおみやげにいただきました。スタッフからは、必ず宿泊先のホテルで調理してもらってくださいと何度も言われました。
とは言っても、筆者が泊まったのはビジネスホテルです。こんな新鮮なのに悔しいと悶々としながら、意を決してボイルすることに。器具がないのでポットの熱湯を注いで加熱。
生とボイルの写真を見比べていて、ふと気づいたのですがホタルイカの数が合いません。危険を覚悟で生で食べ、こんなものかと思ったような記憶が上がってきましたが、妄想だったのか…。真実は闇の中です。
ホタルイカの発光を海上で観られるのは、世界中で滑川だけとのこと。ぜひ生でご覧あれ。
開催日 平成30年3月21日(水)~5月6日(日)
定員 ①80名[4月29日(日)まで]
②40名[4月30日(月)~5月6日(日)]
料金 大人:5,000円
小人:3,000円(幼児は乗船不可)
※現金払い
時間 集合時間:午前2時30分
乗船時間:午前3時00分~午前4時30分(目安)
集合場所 ほたるいかミュージアム売店
駐車場 道の駅ウェーブパークなめりかわ
電話での予約
http://hotaruikamuseum.com/tour/guide
[魚津たびナビ]
[富山県・ホタルイカの生食による旋尾線虫感染症]
[ほたるいか海上観光]
[All photos by Shio Narumi]