山梨県にはフルーツを使ったおいしい食べ物がいっぱいあります。最近では甲府駅北口の甲州夢小路や河口湖町の富士大石ハナテラスにある『葡萄屋kofuレーズンサンド』も人気ですよね。

こちらは山梨県産のブドウだけを使用したレーズンサンドで、葡萄屋kofuを運営する株式会社プロヴィンチアの担当の方によれば、単にレーズンサンドではなく、「おいしいブドウを食べた」と感じてもらえるような商品作りを意識しているのだとか。

さらにレーズンサンドを通じて、山梨のブドウのファンを増やし、旬の収穫期には「山梨のブドウが食べたい！」「やっぱり山梨のブドウはおいしい！」と一人でも多くの人に思ってもらいたいと志を高く持っていると言います。

甲府市からも甲府市認定のお土産として甲府之証を与えられているほどのレーズンサンド、味は6種類ありますが、一体どれが一番おいしいのでしょうか？

そこで今回は筆者が全種類を食べ比べて、勝手に（一応、事後承諾はいただきました）ランキングを作成してみました。レーズンサンド選びの際に役立ててみてください。

第６位・・・大吟醸レーズンサンド

『葡萄屋kofuレーズンサンド』は全部で6種類。そのうちの6位というと、まるで最下位のような響きがありますが、基本的にどの味も人気商品だけあって、おいしいです。そのおいしいレーズンサンドの中で、あえて優劣をつけるならばというランキングになります。

大吟醸レーズンサンドは、名前の通り日本酒の風味がする味わいになります。30代後半にしてまだまだ味覚が成熟していない筆者。甘いレーズンサンドに香る酒かすの風味をちょっと楽しめない自分が居たため、6位の結果になりました・・・。

第５位・・・ラムレーズンサンド

お店の方に聞くと、ラムレーズンサンドは大変人気な商品だといいます。サンドの中に大粒のレーズンが3つ入っており、ホワイトチョコのクリームが挟み込まれています。口に含むと、サンドの食感の後にレーズンの甘酸っぱさ、クリームのまろやかさ、そしてラム酒の風味が口の中に広がります。

とてもおいしいのですが・・・。ラム酒を使ったスイーツを幼いころに体験し、ネガティブな印象を抱いて、その幼少期の記憶にいまだに引きずられている筆者としては、勝手ながら心から楽しめない自分がいました。

しかし繰り返しますが、お店の方いわく男性にも人気の味だと言います。知人の男性ではこの味が一番という人も居ました。男性に贈るお土産としても、いいかもしれませんね。

第４位・・・紅茶サンド

とてもバランスのとれた、クリーミーな―サンドになります。クリームに紅茶の茶葉が入った商品らしく、食べてみると紅茶の風味が口の中に立ちあがってくる感覚があります。

ただ、立て続けに試食して味覚がおかしくなっていたのかもしれませんが、ネーミングからもう少し紅茶の風味を期待している自分も居ました。

繰り返しますが、とてもおいしいレーズンサンドです。喜んで何個も食べたいです。しかしあえてランキングを付けるなら、4位という結果になりました。

第３位・・・こうふのまちレーズンサンド

こちらもバランスのとれた、とてもクリーミーなレーズンサンドになります。「こうふのまち」というネーミングからも分かるように、甲府で収穫されたレーズンを使っており、甲府駅の北口にある老舗ワイナリーのサドヤの赤ワインでクリームに香りづけを行っています。白いパッケージもなんだかおしゃれで、個人的には大好きな味でした。

第２位・・・レーズンサンド

次はクリームなしのレーズンサンドになります。シンプルに黒ブドウの甘くてほのかに酸っぱいおいしさを楽しめる一品になっています。

レーズンサンドというシンプルなネームだけあって、ブドウの風味がしっかりと楽しめる定番といった感じに仕上がっています。ちなみに筆者の身の回りでは、年配の女性がこの味を好んでいた印象があります。

第１位・・・レーズンバターサンド

レーズンサンドというのですから、シンプルにレーズンのフレッシュで甘酸っぱい味を楽しみたいと考える人も少なくないはず。その意味では、レーズンの味わいをストレートに感じられた商品でした。

また、上述したレーズンサンドよりも、バタークリームのまろやかさが加わっていて、全体でとても上質な仕上がりになっているように感じられます。

ちなみに筆者が買い物をしたお店の方は、個人的にこの味が一番好きだと、まぶしい笑顔で教えてくれました。その方の素敵な笑顔の魅力を大きく加点して、No.1に挙げました。

以上、人気のお土産『葡萄屋kofuレーズンサンド』を勝手に食べ比べたランキングになりますが、いかがでしたか？

すべての味を1種類ずつ買えるセットも売っていますので、みなさんも自分でランキングを作成するつもりで食べてみると、味覚が鋭くなり、普段以上に味わえるかもしれませんよ。

[Photos by 葡萄屋Kofu and Masayoshi Sakamoto]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家／ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書（TABIZINEライターとの共著）に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸３県のWebマガジン〈HOKUROKU〉（https://hokuroku.media/）創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。