野菜やフルーツが量り売り
以前、日本にフランスの大型スーパー、カルフールが誕生したとき、野菜やフルーツの量り売りが話題になりました。フランスではコンビニぐらい小さなスーパーでも導入されています。
量り売りに慣れてない日本人は皆最初どのようにしたらいいのか戸惑ってしまう人がほとんど。スーパーによっては、測りの機械に乗せて、チケットを出して、ビニール袋に貼って、レジに持っていかなければならないところもあるのです。筆者はフランスに住み始めた当初、レジでチケットを貼ってないことを指摘され、また長い列に並ばなければならなかったという失敗をしたことがあります。
フルーツ売り場の割合が、野菜売り場の半分を占める
フランスは、野菜の種類が少なく、その分フルーツが野菜売り場の半分を占めるほど、とにかくその大きさが特徴です。食後のデザートには、必ずフルーツを食べるフランス人が多く、フルーツを常備している家庭がほとんど。「フルーツを食べることは健康に大切なこと」とフランスでは考えられていて、あまりフルーツを食べない人を不健康とみなすところがあります。よく見かける広告でも、1日5種類の野菜かフルーツを食べましょうと言われています。フランスで、フルーツは野菜と同等のように考えられているようです。
お会計のとき、妊婦や赤ちゃん連れ、老人を優先してくれる人が多い
筆者が妊娠していたときのことです。スーパーのレジに並んでいると、おばさま方が、「あなたは妊婦なんだから、列に並ばないで、早くレジを済ませないさい」と、他の方にも話して、筆者を優先的にお会計するように取り計らってくれたことが何度もありました。また、赤ちゃん連れでレジに並んでいると、筆者の前の人が、「お先にどうぞ」と言ってくれることが多々あります。フランスのスーパーでは、妊婦や赤ちゃん連れ、そして老人に親切な人が多いように思います。
一方で、フランスのスーパーでは店員のこのような行為に驚くことも。
店員が割り込んできてレジが先に済まされる
フランスでは、店員が買い物をするときに、基本的に優先されるように思います。パンや水など少量の買い物がほとんどですが、制服姿の店員がレジにやってきて、「これを買いたいんだけど」と話し、どんなにお客が並んでいても、お会計が先に済まされます。そこで「すみません」というような一言もありません。お客のように列に並ぶならまだしも、店員が割り込んでくるという行為が、日本人からすると考えられません。それでも、文句をいっている人を見たことがないので、フランス人からすると、気にならないことなのかもしれません。
パンがスーパーで焼かれて販売されること
フランスでは、日本のようにお惣菜やお弁当がスーパーで作られるということはありませんが、お国柄、パンはスーパーで作られて販売されているところが多くあります。スーパーのものだからといって、美味しくないわけではありません。中には意外にいける味のものもあるのです。また、最近はフランスではオーガニック志向が高いので、スーパーのパンコーナーでも、オーガニックのパンまで作られ、販売されています。
フランス人の一回の買い物の量が半端じゃないほど多い
週末になると、巨大なカートに、一体何人家族?というぐらい量を詰め込んで、買い物をするフランス人をよく見ます。フランス人は共働きが多く、週末しか買い物ができないという家族も多いようです。
ワインと乳製品の売り場の面積がやたらと大きい
フランスの名産といえば、ワインと乳製品ですね。もちろんワイン売り場は、ビール売り場よりも大きいのです。スーパーであっても、どの産地のワインもフランス全土で購入することができます。
またフランス人の食生活に欠かせないのが乳製品。チーズ、バター、ヨーグルト売り場の面積がやたらと大きいのには驚いてしまいます。特にチーズの種類の豊富さは、フランスならではですね。
以上、フランスのスーパーで驚いたことでした。フランスのスーパーでは、フランス人の食生活を垣間見ることができます。日本との違いもまた、興味深いものです。
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Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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