森のはじまり
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第二次世界大戦の頃の話です。カナダを経由するアラスカ州とアメリカ本土をつなぐ道路「アラスカ・ハイウェイ」の建設工事がありました。これに携わっていたアメリカ軍の兵士カール・リンドリ―は怪我をし、軍事航空基地と空港のあるワトソン・レイクで静養していました。
アメリカ陸軍公平隊には、もともと、自身のキャンプ地に、周辺の施設の指示標識を設置する習慣がありました。
ある日指揮官が、1つの指示標識を修理し、立て直すよう彼に指示しました。作業を終わらせたカールは、ホームシックのあまり、はるか彼方にある自身の故郷イリノイ州段ヴィルまでの方向と距離の標識まで追加してしまいました。その後他の人々がこれに倣って標識をつけていったのがこの森のはじまりです。
世界中から集まってきた人々による「標識」の山
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その後は世界中から、道路標識や車のナンバープレートをつけにやってくる人々が増え、あるとき7万7千を記録したそうです!今でも増え続けています。標識は持参してもいいし、ビジター・インフォメーション・センターでつくることもできるそうですよ。
道路建設から50年が経ち・・・
ところで、カールの設置した看板ですが、もはやオリジナルは現存していません。しかし道路建設50周年である1992年に式典が行われ、招待されたカールと彼の妻エリノールが代わりにレプリカを設置したそうです。
この式典では、記念碑が設置あれ、タイムカプセルが埋められました。タイムカプセルには、アラスカ・ハイウェイの建設に使った道具などが入っているそうで、50年後に当たる2042年に開かれるそうです。
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参考
[ユーコン準州観光局]
[yukoninfo]
[Watson Lake]
[Photos by shutterstock.com]