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江戸時代のカロリーメイト!?昔の旅人が食べた【ほしいい】を作ってみた

ライター: 坂本正敬
掲載日: Jul 20th, 2018.

「糒(ほしいい)」あるいは「干し飯」ってご存知ですか?江戸時代の旅行者が旅の食料として携帯して食べていたものです。そこで今回は、平成の現在、糒とはどのような食べ物なのか、レシピに沿って実際に作ってみましたので、紹介したいと思います。

古い資料を調べていると、江戸時代の旅行者が旅の食料として、糒(ほしいい)、あるいは干し飯を携帯して食べていたという記述がありました。

見慣れない漢字なので漢字辞典を調べてみると、「ほしいい」という読みの漢字は5つ。対応の字の語源の解説には、見た通り「米を備えてとっておく」という意味から来ている言葉だと書かれていました。

そこで今は平成の現代ですが、糒とはどのような食べ物なのか、レシピに沿って実際に作ってみましたので、紹介したいと思います。

 


糒(ほしいい)作りはカビの発生に注意

江戸時代のカロリーメイト!?昔の旅人が食べた【ほしいい】を作ってみた
漢字辞典に書かれた糒(ほしいい)の意味は、

<飯を干して保存できるようにしたもの。旅行や軍隊で食料にしたもの。乾糧>(小学館『漢字源』より引用)

とあります。『広辞苑』には、

<乾燥して貯えておく飯。水に浸せば、すぐに食べられる>(岩波書店『広辞苑』より引用)

とあります。この説明から分かるように、糒は干したご飯で、レシピは極めてシンプル。


1. 米を炊く、あるいは蒸す

2. 天日で干す

3. (場合によっては砕いてから)水、またはお湯を注ぎ、食べる


米を炊くのか、蒸すのか、砕いて食べるのか、そのまま食べるのかは必ずしも一定という話ではないようですが、米を炊いてから作ってみた筆者の感想としては、乾燥だけを考えると蒸した方が早いです。

酒米も炊くのではなく蒸さないと、水分量が多くなりすぎていい日本酒が造れないと酒蔵の人から聞いた覚えがありますが、たっぷりの水に浸してから炊くと、ご飯を天日干しで乾燥させるまでに2~3日かかりました。

しかも筆者は梅雨の時期に作ったせいか、玉になったお米の内部の乾燥に時間がかかってしまい、その部分にカビが生える始末・・・。お米は干す前に軽く水で洗い、さらさらにして平らに広げてから干した方が、早く乾燥ができます。

 

天日で干すときは竹ざるなどを利用してみる

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干すときのポイントですが、陶器の器よりも、ざるなど通気性のいい道具に移した方が、自然乾燥が進みます。金物のざるよりも竹ざるの方が余計に早く感じましたが、竹がお米の水分を吸ってくれるからでしょうか。いずれにせよ通気性のいい道具で乾かしたいです。

ちなみに筆者は天日干しするとき、「虫がつくんじゃないのか」などとハラハラしてしまいました。江戸時代の人は構わずに天日干ししていたみたいですが、気になる場合は、何かハエ帳(ハエ入らず)のようなネットを用意して、乾燥中の米に虫が付着しないように工夫したいですね。

 

 

お湯を入れると、歯ごたえのあるおかゆのような食べ物になる

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乾燥した糒(ほしいい)は、わが家の炊飯器の周りに落ちている乾燥したお米と味わい、食感に大差がありませんでした。口に入れて何も考えずにそしゃくすると、硬くて歯が欠けそうになります。

もちろん、しばらく口に入れて唾液で戻していると、お米の甘みが感じられてきますが、量を食べられるかと言えば疑問で、旅先では急いでご飯をかき込み、旅路を急ぐ場合もあるはずです。一部の記述には、砕いて粉状にすると書かれていましたが、乾燥したお米はすりこ木とすり鉢では容易に砕けません。その意味では器に入れ、お湯を注いで戻して食べた方が、少し硬い食感は残りますが、スピーディーに量を食べられます。

さらに、何とかおいしく食べられないかといろいろ試してみたところ、パーフェクトにマッチする相棒として、塩昆布との組み合わせを発見しました。塩昆布も保存性、携帯性が高い食べ物です。塩昆布の塩味と昆布のうまみが糒に豊かな風味をプラスしてくれて、とてもおいしく食べられました。

もちろん現代の旅で糒を持参するとは考えにくいですが、例えば登山の際の非常食として、震災の備えとして糒と塩昆布を用意しておくと、何かあったときに、お湯さえあれば食べられますから、便利ですね。

 

以上、江戸時代の旅人が携帯した糒の作り方と、糒の味わいを高める塩昆布との組み合わせを紹介しましたが、いかがでしたか? 食べきれないで余ったご飯を、糒にしてしまうといった方法が現実的かもしれませんね。

江戸時代のカロリーメイト!?昔の旅人が食べた【ほしいい】を作ってみた
[All photos by Masayoshi Sakamoto]

 

 

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。大手出版社のコラムや雑誌記事、日本政府観光局の米国向けサイトなどの執筆を手掛ける。All Aboutの黒部・立山、富山の観光ガイド。通訳案内士の勉強中。


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