国内の某空港でグランドスタッフとして働いていた経験のある蒼井空(あおい そら:仮名)さんに聞いた、「今だから話せる驚きの実話」。さまざまな国の人々が行き交う空港では、文化ギャップを感じる興味深い出来事が日々繰り広げられているのです。第3回目は、チェックインカウンターに来た人と、搭乗口に来た人が全くの別人だったという、驚愕の「すり替わり事件」のお話。
空港での手続き、覚えていますか?
みなさんは、空港での手続きの流れが頭に入っているでしょうか?まずは簡単におさらいしてみましょう。
チェックイン
チェックインカウンターや自動チェックイン機で、搭乗手続きをします。
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手荷物カウンター
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機内に持ち込まない荷物がある人は、手荷物カウンターで荷物を預けます。
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保安検査場
機内に持ち込む手荷物と、身につけているもののセキュリティチェックを受けます。
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出国審査
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搭乗口へ
一連の手続きは、おおよそ1時間程度。混んでいるともっと時間がかかることもあります。最近は、オンラインチェックインを利用して、時間を大幅に短縮する人も多いかもしれませんね。
搭乗口に日本人パスポートを持った外国人が登場した驚愕の「すり替わり事件」
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「あの事件が起きたのは、カナダへ向かう便でした。チェックインカウンターに現れたのは、ごく普通の日本人の方。怪しいところもなく、通常のチェックインを済ませました。
しかし、搭乗口にそのパスポートを持って現れたのは、どう見ても外国人という全く別の人物だったんです。搭乗口でもパスポートチェックはしますので、そのときに写真と本人が明らかに別人だということで、スタッフが気づいたようです。どこですり替わったのかはわかりません。
その人はもちろん、自国へ送還されました。まるでドラマや映画のような話ですが、本当に起きたことなんです」(蒼井さん談)
こうしたケースの中には、途中で不正なパスポートを処分し、到着地で難民申請をする目的の人もいるのだそう。難民問題がこうした形で日本で現れることもあるという、考えさせられるエピソードでした。
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※画像はすべてイメージとなります。画像と実際のエピソードとの関係はございません。