全国にはユニークで魅力的な道の駅がいっぱい。どこも地域に密着しているスポットですから、行けばその土地のグルメを大いに楽しめます。そこで今回は新潟県の糸魚川にあるマリンドリーム能生(のう)を紹介します。
カニ好きは必見のユニークな観光スポット。夏休み後半にどこか行く場所を探している人は要チェックですよ。
カニを含めた魚介類をお腹いっぱい満喫できる道の駅
かにや横丁
マリンドリーム能生は、新潟でも富山県寄りの日本海沿いにあります。能生は「のう」と読み、日本海と北アルプスのせめぎ合う狭い平坦地に小さな町が広がっているといった感じの場所ですが、国道8号線(北陸街道)が通過するその海沿いのロードサイドに、マリンドリーム能生は位置しています。
能生漁港とほぼ隣接する道の駅で、いつ行っても敷地内には漁港から直送の日本海の海の幸が所狭しと並んでいます。特にかにや横丁には9軒のベニズワイガニ直売所があり、港直送の新鮮なカニをその場で食べるといった楽しみ方ができます。横丁にはベンチやテーブルが並んでいますが、洗面器のような巨大な容器にカニを山盛りにして、無言でカニをむさぼっている観光客がいっぱい。
鮮魚センター
隣接した鮮魚センターには3軒の直売所が並んでいて、能生漁港で水揚げされた新鮮なイカやホタテ、エビなどの浜焼き、夏には岩ガキなども楽しませてくれます。とにかく日本海の新鮮な魚介類をおなかいっぱい満喫したい人には、最適の道の駅です。
道の駅には新鮮な魚介類を満喫できるレストランもある
もちろん、かにや横丁や鮮魚センターの直売所エリアだけが、マリンドリーム能生の魅力ではありません。道の駅の館内には『海鮮丼・定食 凪』、『味千汐路 番屋』など海鮮丼や海鮮定食を楽しませてくれるお店が2階に入っていて、1階にはファミリーも気軽に入れる『リーフキッチン』や『ミルキーウェイ』もあります。
『ミルキーウェイ』ではカニラーメンやカニパスタも食べられますから、レストランエリアと直売所エリアをカニグルメではしごするという楽しみ方もいいですよね。
道の駅や周辺には見どころもいっぱい
マリンドリーム能生は、周辺観光の拠点にもなってくれます。道の駅がある国道8号線自体が日本海の絶景路ですし、夕暮れ時には道の駅広場や展望塔から日本海に沈む夕日が楽しめます。
周囲には弁天岩ジオサイト、能生海水浴場や能生白山神社があり、少し足を延ばすと、上越市でリニューアルオープンした人気の水族博物館『うみがたり』もあります。古来の旅人を悩ませた断崖の親不知、富山まで足を延ばせばヒスイが転がる朝日ヒスイ海岸もあります。
ヒスイ海岸もについては、過去記事「【富山】渚100選の海岸でヒスイを拾う旅。日本で拾えるのは2か所だけ!」をどうぞ。
北陸自動車道の能生I.C.からもすぐですから、新潟から富山へ抜ける旅の途中、逆に富山から新潟へ抜ける旅の途中に高速道路を降りて、寄り道でカニを満喫するという楽しみ方もできます。まだまだ夏にどこか行き足りないという方は、ぜひとも訪れてみてくださいね。
[All photos by Masayoshi Sakamoto]