台湾では日本統治時代の古蹟を今なお大切に保存して、再利用しています。最近どんどんリノベーションされたレストランができているのですが、その中でも珍しい、将軍官邸だった建物がレストランに変身しています。
素敵なレストランを現地ルポ!
孫立人將軍官邸
「孫立人將軍官邸」は現在では台北市府指定的古蹟で、レストランとして再利用されています。会議場、カフェも運営されていますよ。
日本統治時代の建物がステキに変身!
一番最初に建築されたのは1909年。日本統治時代の水道局課長官邸でした。すでに100年以上経っている建築物です。
台北の総統府を建築した建築家の森山松之助氏が日本明治末期に建築しました。当初は和洋折衷の建築スタイル。
当時から門の前は西洋風で、奥は日本家屋。また日本庭園も広がっています。面積は2000坪で、建坪は400坪だそうです。
レストランはまるで温室
リノベーションされたレストランはガラス張りの温室のような佇まいで中華風です。明るくて植物も配置してあり、開放的な空間。中には円卓が並んでいます。
他にもいくつか会議やお食事のできるお部屋があります。
奥には和風の長い黒光りした廊下の先にカフェがありました。床間や縁側のある日本家屋の中です。
この和風、中華風、洋風三つが、 それぞれ馴染んでいるところが良い雰囲気を醸し出しています。昔の木造住宅をこの湿度の高い熱帯気候の台湾で保存してあるのも すごいことですね。
孫立人將軍っどんな人?
孫立人將軍は中華民國陸軍二級上將で、以前総統であった蔣介石「五大主力」の一人で、軍長だった方です。優秀的な軍事才能を発揮されました。
軍の仕事を退役してからは、台中にて幽閉生活をされたそうです。
おいしい中華料理
お昼にランチをいただきました。メニューは中華料理です。
三人からコース料理があります。たまたま三人でしたので、コースをオーダーしました。
前菜、主菜、スープ、ご飯か葱油餅か銀絲巻か選び、スープも三種類から選べました。すでに二回利用しています。
蒸し鶏は柔らかくて美味しさが詰まっていました。
エビとアスパラの炒め物。アスパラはシャキシャキしていていました。
カフェも楽しもう!
食事後には奥のカフェでお茶をいただきました。以前は純粋の和室であったことが偲ばれるお部屋で、床の間もありました。
緑に囲まれた和風庭園を眺めていると、ここが人口密度世界有数の台北市内であることを忘れそうでまったりできます。
書斎を兼ねたカフェで、本の販売もされています。こちらは二度目に行ってお茶をした時です。
壁にかかっているお写真などで、 当時の軍人さんの生活を知ることもできます。
軍人将軍のレストランで素敵なお食事をしてみませんか?
http://www.artgo.com.tw/m/
電話:(02)2321-6910
住所:台北市中正区南昌路一段136號 (地下鉄古亭站7號出口步行約10分)
時間:月曜日から日曜日
ランチ11:30-14:00
ディナー17:30-21:00
見学時間:10:00-21:00
《雅鴿書苑》カフェ
時間 月曜日から金曜日12:00-20:00
土曜日 日曜日
11:00-21:00
[All Photos by taipeijin]