日本の都道府県にはさまざまな観光地があります。限られた予算と時間の中で全国各地に繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいですよね。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、TOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムでポイント化し、集計してランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は青森編です。
第5位・・・青森のまつり(8.8ポイント)
東北は各地で祭りが有名ですよね。青森県も例外ではなく、例えば青森のねぶた(ねぷた)は全国区の知名度を誇ります。今回の調査でも、
「ねぷたの迫力がすごいです。個性的なねぷたが暗闇で輝きながら通りを練り歩くエネルギッシュなお祭りで、次は何が来るのかな?と見ている人も、ワクワクしながら楽しめます」(Yoko Nixon)
と、青森ねぶた祭だけではなく、弘前ねぷたまつりを上位に推す声もありました。
ねぶた(ねぷた)の他には、上述した弘前の弘前さくらまつりを推す声も。弘前と言えば、桜の名所として全国的に知られています。弘前公園には約50種2,600本の桜が咲き誇り、下乗橋、本丸、桜のトンネル、西濠など見どころがたくさんあります。
「季節遅れで来日した外国人を連れて行くのに最高です!」(石黒アツシ)
といったコメントもありました。桜前線が北上していく中で、弘前の桜は4月下旬から5月上旬に見ごろを迎えます。関西や関東など、青森よりも緯度の低いエリアに住んでいる人が、「今年、もう一度桜を楽しみたい」と感じたら、迷わず足を運びたいスポットと言えそうですね。
第4位・・・八甲田ドライブ(11.2ポイント)
次は八甲田ドライブ。八甲田山とは十和田八幡平国立公園内にある山で、那須火山帯の一角を成す火山ですね。山中の酸ヶ湯温泉は湯治湯として全国的に知られていますが、八甲田山とその南にある十和田湖を結ぶ国道103号は「ゴールドライン」と呼ばれ、絶景路が続いています。
「緑の木漏れ日を感じながらのドライブは最高です」(西門香央里)
「私が行ったのは夏の時期で、空の青と山の緑のコントラストがとても奇麗でした。空気もおいしくてリフレッシュできます。冬の時期には大きな雪の壁ができるらしく、いつか見てみたいです」(Yoko Nixon)
県庁所在地の青森からもちょうどいい距離にありますので、青森旅行の際にはドライブを楽しみたいですね。
第3位・・・霊場恐山(13.6ポイント)
青森県の北端には、おののような形をした下北半島が突き出しています。その半島の先端付近に恐山山地があり、下北半島国定公園にも認定される同エリア内に霊場恐山があります。恐れとはこの場合、神々に対する恐れを意味しているそうで、霊場内には地獄と極楽を感じさせるスポットが点在しています。
「三途の川、賽の河原、さまざまな地獄、極楽浜など、死後の世界が表現されているのが興味深いです。恐山一帯の岩場は硫黄泉のにおいと蒸気が立ち込め、非日常的な世界が広がっています」(米田ロコ)
と、霊場恐山を青森県No.1のスポットとして推すライターも居ました。下北半島は、仏ヶ浦、大間崎、尻屋崎、陸奥湾など、美しい場所が他にもいろいろとあります。レンタカーを借りて、半島ドライブを大いに楽しみたいですね。
第2位・・・十和田市現代美術館(15ポイント)
(C)十和田市現代美術館
第2位には十和田市現代美術館がランクインしました。十和田市とは、上述した八甲田山や十和田湖の東側に位置する自治体で、「アートによるまちづくり」に力を入れている場所。その拠点が十和田市現代美術館になります。入り口にある『フラワー・ホース』は美術好きには有名ですよね。筆者も個人的に大好きな場所で、『スタンディング・ウーマン』も独特の迫力があります。
「見た目にも楽しいポップなアートが多く、現代美術館好きの方にはぜひお勧めしたい美術館です」(Yoko Nixon)
と、同地を青森県No.1スポットに推す声もありました。
「オノ・ヨーコもコミッション・ワークを制作した場所」(石黒アツシ)
という声もあるように、オノ・ヨーコさんの作品もあります。とにかく楽しめる場所ですので、青森旅行では必見のスポットと言えそうですね。
第1位に行く前に・・・番外編
蕪島
第1位に行く前に、青森編でも番外編を紹介します。青森は独特の地形をしていて、下北半島があり、津軽半島があり、その間には陸奥湾があって、津軽富士と呼ばれる岩木山もあり、地吹雪で有名な七里長浜もあり、種差海岸もあります。
総合ポイントこそ高くはなくランキング選外になったものの、プロのライターが1人でも「最高の場所」と評価した観光地は、他の人が行っていないだけで、魅力にあふれた絶景スポットである可能性が高いはずです。その意味で番外編では、誰か1人でも最高評価を与えた場所を紹介していきたいと思います。
青森編では、例えば津軽半島の先端にある竜飛崎をNo.1に推す声もありました。津軽海峡の地下を54kmにわたって縦断する青函トンネルの一端がある岬ですね。
「まさに津軽海峡冬景色の世界!できれば冬の、雪が舞う日が最高です。飛ばされそうな強い風は一度体感しておきましょう」(Nao)
他には蕪島(かぶしま)をNo.1に推す声もありました。八戸にある有名観光地ですね。
「海猫の楽園。インスタ映えする」(檀原照和)
どちらも有名な観光地。必見のスポットと言えそうですね。
第1位・・・奥入瀬渓流散策(16.2ポイント)
青森県の観光地と言えば、奥入瀬渓流が真っ先に思い浮かぶ人も多いと思います。その定番の観光地が、第1位に選ばれました。奥入瀬渓流は上述した十和田八幡平国立公園内にある景勝地で、春夏の緑が美しい時期、秋の紅葉が美しい時期は、特に美しい自然を楽しませてくれます。
「何度も行きましたが、夏には絶対に行きたい、涼しさを感じる場所です」(西門香央里)
「心がクレンジングされるような清涼感」(石黒アツシ)
などと、同地を青森県No.1に推す声は多かったです。奥入瀬渓流の表現として、「心がクレンジングされる」とは、なんだかしっくりくる描写ですよね。十和田湖から焼山までの約14kmにわたって渓流があり、その周辺にはさまざまな散策路があります。ぜひとも楽しんでみてくださいね。
以上、プロの旅ライターが選んだ青森の観光地トップ5を紹介しましたが、いかがでしたか? 1位は定番の観光地、奥入瀬渓流が選ばれました。やはり定番の観光地には、安定した魅力があるみたいですね。海外旅行経験が20回以上ある旅行通が答えた「死ぬまでにもう一度訪れたい場所」でも、奥入瀬渓流は第2位にランクインしています。くわしくは、『【ランキング】旅行通に聞く!「死ぬまでにもう一度訪れたい日本国内の場所」』をチェック!
十和田湖
[All Photos by shutterstock.com ]
【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
鉄道好きの絶景グルメ旅【8】弘南鉄道編 雪景色の弘前でアップルパイ&大鰐
Nov 18th, 2023 | 伊藤 宏美
鉄道好きで鉄道写真のために全国を回る写真家の伊藤宏美が、カメラを持って出かける「鉄道好きの絶景グルメ旅」。各地で見つけた絶景や絶品ローカルグルメなど、素敵な出会いを紹介します。今回は青森県を走る弘南鉄道の旅です。
鉄道好きの絶景グルメ旅【7】五能線編 険しい日本海とフルーツのようなにん
Nov 4th, 2023 | 伊藤 宏美
鉄道好きで鉄道写真のために全国を回る写真家の伊藤宏美が、カメラを持って出かける「鉄道好きの絶景グルメ旅」。各地で見つけた絶景や絶品ローカルグルメなど、素敵な出会いを紹介します。今回は青森県と秋田県を走る五能線の旅です。
【90秒でわかる「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」ってどんな宿?】現地取
Oct 31st, 2023 | TABIZINE編集部
TABIZINE10周年企画、第一弾は星野リゾートとコラボ! 国内55施設の特徴を、現地取材をもとに90秒でわかる厳選再編集でお届けしていきます。 第50回目は、四季折々の風景が楽しめて、アクティビティも充実している「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」です。
【90秒でわかる「星野リゾート 青森屋」ってどんな宿?】現地取材で見つけ
Oct 30th, 2023 | TABIZINE編集部
TABIZINE10周年企画、第1弾は星野リゾートとコラボ! 国内55施設の特徴を、現地取材をもとに90秒でわかる厳選再編集でお届けしていきます。第49回は青森の文化を満喫できる、アミューズメントパークのような温泉宿「星野リゾート 青森屋」です。
【90秒でわかる「界 津軽」ってどんな宿?】現地取材で見つけた魅力と過ご
Oct 29th, 2023 | TABIZINE編集部
TABIZINE10周年企画、第一弾は星野リゾートとコラボ! 国内55施設の特徴を、現地取材をもとに90秒でわかる厳選再編集でお届けしていきます。 第48回目は、さわやかな香り漂うりんご風呂と、かまくらにいる気分が味わえる露天風呂が魅力の「界 津軽」です。
【青森県・道の駅なみおか アップルヒル】りんごの季節に絶対行くべし!お土
Sep 5th, 2023 | Chika
青森市浪岡にある「道の駅なみおか アップルヒル」は、じゃらん 全国道の駅グランプリ2022で、全国第5位(全国1057駅中)・青森県第1位(28駅中)に選ばれた道の駅です。りんごの時期には、定番からレア品種までさまざまな品種のりんごがズラリと並び、新鮮な野菜や果物はもちろん、特産物、お土産、アップルパイなどもそろっています。玄米そばや大豆料理が味わえる「道草庵」もおすすめ! 青森県を訪れたら必ず寄りたい道の駅を現地ルポ。
【青森県のお土産おすすめ12選】可愛いりんごの人気お菓子やレアでおしゃれ
Jul 9th, 2023 | TABIZINE編集部
青森県のおすすめ土産をすべて実食でご紹介! 青森ならではのりんごのお菓子や、ばらまき土産にもぴったりな可愛い羊羹、レアでおしゃれなクッキー缶、SNSでも人気のご当地パンなど、人気のお土産12選をお届けします。
【青森県おすすめ土産】紅玉りんごの旨味をぎゅっと凝縮!バターとアーモンド
Mar 31st, 2023 | Sayaka Miyata
今回紹介するのは、青森のおいしい産品を使用した、昔ながらのお菓子がそろう、大正7年創業の老舗「おきな屋」のお菓子「たわわ」。バターたっぷりの自家製パイ生地に、輪切りにした紅玉りんごを使用したオリジナルのアップルグラッセをサンドしたお菓子です。1個から販売されているので気軽に購入することができ、個包装なのでばらまき土産にもぴったり。青森のお土産選びの参考にしてみてくださいね。
【青森県おすすめ土産】リピ買いしたいうまさ!ご当地カップラーメン「激にぼ
Mar 26th, 2023 | Chika
青森で買ってほしいお土産の一つが、ご当地カップラーメン「日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」と「日本うまいもん 青森味噌カレーミルクラーメン」です。カップ麺ながら、そのクオリティの高さとおいしさで、青森ラーメンを手軽に味わえる商品。青森で購入して両方実食してみましたよ。価格、購入できるお店、気になる味についてご紹介します。
【青森県のおすすめ土産】アップルスナック食べ比べ!りんごの品種ごとに味は
Mar 20th, 2023 | kanoa
青森県といえばりんご! そのりんごを使ったおすすめのお土産お菓子の1つが、「アップルスナック」です。ジョナゴールド・王林・ふじ・サンむつなどりんごの品種ごとに違う味わいや食感を楽しめるラインナップで、つい食べ比べをしてみたくなります。今回は、「アップルスナック マルチパック 4種詰合せ」を実食ルポ。