日本の都道府県にはさまざまな観光地があります。限られた予算と時間の中で全国各地に繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいですよね。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、TOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムでポイント化し、集計してランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は山形編です。
第5位・・・羽黒山(8ポイント)
最初は東北最大のパワースポットと言われる神域が選ばれました。出羽三山の修験スポットとして知られる羽黒山(はぐろさん)ですね。2,446段の階段、五重塔、杉並木などが特徴的で、埴山姫(はにやまひめ)神社は恋愛成就のパワースポットとしても有名です。TABIZINEライター陣には山形県に在住経験のある人も含まれており、まさにその在住経験者が、
「山伏体験で精神を鍛えられる」(石黒アツシ)
と、推している観光地でもあります。羽黒山では17名以上の一般参加者に山伏修行体験塾を開催しています。羽黒山斎館では精進料理も楽しめますので、スピリチャルな山形旅行を楽しみたい人は必見のスポットですね。
第4位・・・赤芝峡(10ポイント)
新潟県の村上周辺から山形県の山形に向かって、国道113号の山越えルートを車で横断した経験があります。その途中、まさに県境付近に、赤芝峡という名所がありました。今回の調査ではその赤芝峡が第4位にランクイン。磐梯朝日国立公園内にある景勝地で、特に紅葉が美しいと知られています。一部ではその紅葉の様子を「赤壁」と呼ぶのだとか。実際にTABIZINEライターからも秋の景観の美しさを推す声がありました。
筆者は歩いた経験がありませんが、赤芝峡には1.24kmの遊歩道があり、30分くらいの散歩を楽しめるそう。ぜひとも秋の山形旅行では楽しみたい観光スポットと言えそうですね。
第2位・・・さくらんぼ摘みと立石寺(各11ポイント)
第2位は同率で2つの観光地がランクイン。さくらんぼ摘みに関しては観光地とは言えないかもしれませんが、立派な観光イベントですよね。山形県と言えばさくらんぼの生産量が日本一です。佐藤錦を筆頭に、紅秀峰、ナポレオンなどさまざまな品種があり、山形盆地内にある寒河江、東根、村山などに果樹園が集中しています。特に寒河江市は、サクランボ狩りの発祥の地と言われていますし、山形からも近いですから、6月から7月中ごろの旬の時期に合わせて、足を運びたいですね。
「初夏に楽しめるサクランボ狩りは、摘み立てのサクランボをそのまま食べられます。子どもから大人まで楽しめるアクティビティです」(Yoko Nixon)
といったように、サクランボ狩りを山形県No.1の観光地に推したライターも居ました。
一方で立石寺も第2位にランクイン。立石寺に関してはTABIZINEの過去記事でも取り上げました。開山から1100年の歴史を誇る山寺で、松尾芭蕉も訪れた名所。悪縁切りの寺としての役割も知られているのだとか。
山形に在住経験のあるライターも、
「なんでこんな急峻なところに!絶景。神妙な気持ちになります」(石黒アツシ)
とのコメントを寄せていました。山形市からも近いですから、山形旅行では必見の観光地と言えそうですね。
第1位・・・蔵王(17.4ポイント)
アンケート調査の段階では、蔵王のエコーライン、樹氷、スノーリゾートなどを選択肢として分けていましたが、集計時は蔵王に関する票を「蔵王」とまとめて計算しました。
蔵王と言えば、東北地方を貫く那須火山帯に属する標高1,841mの名峰で、冬の蔵王で見られる樹氷に関しては、全国区の知名度を誇っていると思います。蔵王はまずスノーリゾートとして高い評価を受けていて、
「蔵王のスキー場が個人的には好きでした」(西門香央里)
と、冬の蔵王を山形県No.1の観光地としてプッシュする声もありました。
もちろん冬だけでなく、夏にはトレッキングを楽しめるリゾート地になっており、蔵王エコーラインの絶景ドライブ、蔵王温泉、正確には宮城県になってしまいますが御釜のエメラルドグリーンの火口湖などの見どころもたくさんあります。とにかく美しく爽快なドライブになりますから、必見ですね。
以上、プロの旅ライターが選ぶ山形県の観光地TOP5になりますが、いかがでしたか? 山形県と言えば、上述した観光地以外にも、出羽富士と言われる鳥海山、国定公園にも指定される神室山、磐梯朝日国立公園内の月山、朝日岳、飯豊山など名山のオンパレードです。「五月雨を集めて早し最上川」の句で知られる最上川が庄内平野をうるおし、天童では将棋駒の製作も盛ん。
女子旅では、鶴岡市立加茂水族館のクラゲドリーム館も人気の観光スポットです。
さらに、サクランボ以外にも西洋ナシやブドウの栽培も盛んで、フルーツ大国としての地位も誇っています。そばのレベルも高く、「そば三街道」と言われるエリアにはそばの名所がひしめいています。米沢牛のブランドの知名度は言うまでもありません。グルメに名勝にと盛りだくさんの山形県。未体験の人は、ぜひとも繰り出してみてくださいね。
鳥海山
[All Photos by shutterstock.com ]
山形の観光地についてくわしくは、『【旅好きが口コミランキングで絶賛】絶景スポット立石寺ってどこ?』『【冬の絶景】自然が生んだ芸術の世界、蔵王の樹氷』もぜひご覧ください。
【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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