【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」好きな日本人

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Sep 18th, 2018

総合旅行サイト“エクスペディア・ジャパン”がホテルに関してアンケートをとりました。ホテルについての嗜好に、日本人独特の結果が出ています。他国とは大きく異なる、日本人にだけ見られる嗜好性とは?今回は、日本人独特の、ホテル選びの基準についてご紹介します。

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人

暑過ぎず寒過ぎない、爽やかな気候の旅行のベストシーズンが来ました。秋は、旬の味覚や温泉、紅葉見物など楽しみがいっぱい。海外旅行へ出かけるにも、人気の高いシーズンです。

2018年2月22日~3月19日の間、総合旅行サイト“エクスペディア・ジャパン”が、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、香港、台湾、韓国、日本など世界23カ国男女約2万人に、ホテルに関してアンケートをとりました。アンケートでは、ホテルに関する意識の国際比較をしています。

世界各国と異なる日本人独特の好みとは

アンケートの回答から、ホテルについての嗜好に、日本人独特の結果が出ています。他国とは大きく異なる、日本人にだけ見られる嗜好性とは。

あなたのホテル選びの基準は?

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人

あなたが旅行の予定を立てる時、宿泊先の候補はどういった基準で決めるでしょうか。

●立地条件(交通の便、所要時間)
●観光地(あるいはビジネスの目的地)へのアクセスの良さ
●部屋の清潔さ
●価格(時期によってサービス料金)

などがポイントになるでしょうね。人によっては、トレンドのインテリア、ファッション性、落ち着ける雰囲気など好みが分かれることでしょう。

日本人は、世界一ブランド志向?

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人
(C)josefkubes / Shutterstock.com

“エクスペディア・ジャパン”のアンケートによると、旅行中のホテルを予約する時、日本人の約7割(69%)が第一候補として選ぶのは「大手チェーンホテル」であると回答。この割合は世界最多で、日本人は世界でもっとも「大手チェーンホテル」を優先的に選んでいることがわかりました。大手チェーンホテルは、いずれも立地条件が良く、ニーズに対する信頼性が高いのでしょう。第2位はアメリカ、メキシコの約6割(59%)でした。

マリオット系列(シェラトン、リッツカールトン、ルネッサンスなど含む)、インターコンチネンタル系列(クラウンプラザ、ホリディインなど含む)、ヒルトン系列(ウォルドルフ・アストリア、コンラッド、ガーデンインなど含む)、ハイアット、フォーシーズンズなど色々ありますね。

大手チェーンホテル好きな国ランキング

第1位. 日本 69%
第2位. アメリカ 59%
第2位. メキシコ 59%
第4位. スペイン 55%
第5位. 韓国 53%
第6位. シンガポール 49%
第6位. 香港 49%
第8位. フランス 42%
第9位. ブラジル 31%
第10位. インド 29%

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人
(C)2018 Expedia, Inc.  

日本人がホテルで魅力を感じていないもの

他国の旅行客は好むのに、日本人が重要視していないものがあります。あなたはどうでしょうか。

ホテルの「レストラン・バー」や「プール」に世界一興味のない日本人

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人
(C)Marco Crupi / Shutterstock.com

「レストラン・バー」、「プール」、「子連れ家族向けの設備」 を重要視する日本人の割合は世界で最少数。「レストラン・バー」は50%(第1位はブラジルの86%)、「プール」は25%(第1位はメキシコの81%)という結果が出ています。ホテル内施設である「レストラン・バー」、「プール」には興味が行かず、ホテルは「寝るための場所」なのでしょうか。観光やグルメはホテル外でという意識があるようです。

ルームサービス利用率が低い日本人

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人

「ルームサービス」 を重要視する日本人の割合は下から2番目の35%。旅先で観光やグルメをみっちり楽しみたい日本人は、部屋でのんびりするよりも早く外へ出たいようです。
第1位のインドは96%、第2位のブラジルは90%、第3位のメキシコは84%で、トップ3の国の旅行者は、ほとんどがルームサービスを楽しみにして利用しています。

「せっかくの旅行だから、あちこち行かなきゃ」という日本人に対し、他国は「旅の目的はリラックス(家事・雑事からの解放を含む)」と分かれるようです。生真面目な日本人は、寝巻きのままダラダラしながらルームサービスを取るのは慣れていないこともあるでしょう。

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人
(C)2018 Expedia, Inc.  

エクスペディア・ジャパン アンケート概要

■サンプル数: 計18,229名
■条件: 1年以内に飛行機に乗った、かつ、ホテルに宿泊した人が対象
■調査期間: 2018年2月22日~3月19日
■調査方法: エクスペディア インターネットリサーチ
■調査対象: アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、香港、台湾、韓国、日本

日本人が大手チェーンホテルを好む理由

私たち日本人の約7割が選ぶ、大手チェーンホテル。私たちはなぜ、大手チェーンホテルを選ぶのでしょうか。

大きく外(はず)さない

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人

同じ大手チェーンホテルであれば、違うロケーションであっても内装や雰囲気はほとんど同じ。初めて宿泊するホテルでも、大きく外(はず)すことはありません。ネット上で見つけたお洒落なブティックホテルなどは行ってみたら、ラブホを改装したものだったりしてガッカリする可能性もあります。

大きくガッカリするよりは、目新しさがなくても安定志向の日本人。石橋を叩いて渡る、冒険したくない傾向が見てとれます。

ロケーションが良い

大手チェーンホテルは、まず立地条件(交通の便、所要時間)が良いこと、観光地(あるいはビジネスの目的地)へのアクセスの良い場所にあります。観光やビジネス旅行の宿泊先としては、大事なポイント。

メンバー制度で特典が可能

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人

大手チェーンホテルは、頻繁に訪れる利用客にはメンバー制度の特典を与えているところが多いですね。各ホテルによって異なりますが、上級メンバーになると、無料の部屋のアップグレート、朝食無料、レイトチェックアウト、優先チェックイン&チェックアウトなどのメリットがありますよ。気に入ったチェーンホテルを決めたら使い続ける人が多いのは、メンバー制の特典を知っているからです。

アメニティグッズ

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人

日本人はホテルのアメニティグッズ(シャンプー類・石鹸・シャワーキャップ・化粧品などのセット。海外では歯ブラシは含まれない。)が大好き。あなたもお気に入りブランドのアメニティグッズを目当てに、ホテルの予約をしたことがあるかもしれませんね。そして筆者と同じく、手をつけないでお土産として大事に持ち帰る人も多いでしょう(笑)。

次の旅行の宿泊先はどこを選ぶ?

【ホテルについての日本人の特性】世界一「大手チェーンホテル」が好きな日本人

団体旅行やパック旅行などで大手チェーンホテルが利用されるのは、ロケーションが良いこと・収容人数が多いことが理由に挙げられるでしょう。あなたもパック旅行でセットされた大手チェーンホテルを利用してみて、気に入ったので個人旅行でも使っているかもしれませんね。また大手チェーンホテルは良い意味で個性が強くないので、個人経営の小さな宿で個性が合わなくて辟易したという目にも遭いにくいものです。

さて、あなたがこの次の旅行の宿泊先に選ぶのはどこにしますか?

外国人と異なる、旅先での日本人の特性についてもっと知りたい人は、『【飛行機での日本人の国民性】世界一通路側の席が好き。●●が苦手な日本人』『【飛行機での日本人の国民性】機内でも、世界一ソロ活が好きな日本人』もぜひチェックを!

[日本人は世界で一番ホテルで「隠さない」 大手チェーンホテルが好きな割合も世界一]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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