
楽しみにしている夏休み。飛行機に乗ってあなたが出かけるのは、国内それとも海外でしょうか。
2018年2月22日~3月19日の間、総合旅行サイト“エクスペディア・ジャパン”が、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、香港、台湾、韓国、日本など世界23カ国男女約2万人に、フライトに関してアンケートをとりました。アンケートでは、フライトに関する意識の国際比較をしています。
世界各国と異なる日本人独特の好みとは
アンケートの回答から、飛行機内の嗜好に、日本人独特の結果が出ています。他国とは大きく異なる、日本人にだけ見られる嗜好性とは。
飛行機内では靴を脱ぐ?

飛行機に無事乗り込んでやれやれやっと離陸。目的地まで快適なフライトを楽しむために、出来るだけリラックスしたいですね。
座席の座り心地(私たちのほとんどがエコノミークラスだと思いますが)を確かめて、頭上の空調を好みに調節して、冷えないようにカーディガンを用意して。さて、足元はどうしますか。あなたは飛行機内で、靴を脱ぎますか?
日本人の60%は飛行機内で靴を脱ぐ!

機内で靴・靴下は履いたままですか?(日本人のみに質問)
第1位 靴下は履いたまま靴を脱ぐ 44%
第2位 靴も靴下も履いたまま 40%
第3位 裸足になる 16%

(C)2018 Expedia, Inc.
靴下を履いたまま靴を脱ぐが44%、裸足になる16%を合わせて、日本人の60%が靴を脱ぐという結果が出ました。半数以上の日本人は靴を履いたままだとリラックス出来ないようです。
「機内で裸足になる」国別ランキング
第1位. 日本 16%
第2位. ブラジル 11%
第2位. スペイン 11%
第4位. シンガポール 10%
第5位. フランス 9%
第6位. インド 8%
第7位. 韓国 6%
第8位. メキシコ 6%
第9位. 香港 5%
第10位. アメリカ 3%

(C)2018 Expedia, Inc.
世界一裸足になるのが好きな日本人

靴下まで脱いで、裸足になってしまう割合は16%で日本が最多。世界一裸足になるのが好きな日本人。確かに靴下を履いているとさっぱりしない気はしますが、機内は自宅ではないですよね。隣席は他国の人だとしたら、裸足の日本人をどう感じるか気になります。
畳の国の人だから?

日本の家ではほとんどが玄関で靴を脱いで、家に入りますね。「室内で靴を脱ぐのは当たり前」になっています。「ただいま〜」と家に帰ってきて、靴を脱ぎ、靴下も脱ぐと解放感でいっぱいになるかもしれません。でも、飛行機は「機内」であって「室内」ではないですね。
エクスペディア・ジャパン アンケート概要
■サンプル数: 計18,229名
■条件: 1年以内に飛行機に乗った、かつ、ホテルに宿泊した人が対象
■調査期間: 2018年2月22日~3月19日
■調査方法: エクスペディア インターネットリサーチ
■調査対象: アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、香港、台湾、韓国、日本
ニューヨーカーに聞いてみました

(C)pio3 / Shutterstock.com
筆者の住むニューヨークでは、各国の人が集まっています。そこで、周りの人に飛行機内での靴を脱ぐか聞いてみました。
飛行機内では、靴を脱ぐ?
アメリカ人(20代女性) 3時間以上だったら脱ぐ。以下だったら脱がない。
韓国人 (30代男性) 長時間だったら脱ぐ。短時間だったら脱がない。
メキシコ人 (40代女性) 脱がない(別に窮屈じゃない)。
中国人 (40代男性) 脱がない。
タイ人 (20代女性A) 脱ぐ(リラックスできる)。
タイ人 (20代女性B) 脱ぐ(履いていると窮屈)。
ベネズエラ人(20代男性) 脱がない(何で脱ぐ必要が?)。
人によって好みが違いますが、文化による差を感じました。韓国、タイは日本と同様、家で靴を脱ぐ習慣があるそうです。そのため、足を靴から解放させるのがリラックス出来るのでしょう。同じアジアでも中国は国土が広いため、地域差があります。アメリカ、ヨーロッパ、南米などは靴を脱ぐ文化がなく、靴に靴ひもが付いているのもすぐには脱げないように固定しているためかもしれません。靴を脱いで靴下だけになる、裸足になることは恥ずかしく、抵抗があるようです。

日本人は裸足に馴れていても、他人の裸足が嫌いな人もいる

日本人は裸足に馴れていても、他国の人は公共の場所で裸足になる習慣がないかもしれません。靴を脱いで、靴下を脱ぐことが、衣服を脱ぐことに近い感覚に感じる文化もあります。ましてやアメリカ人などは、ベッドに靴のまま転がっても平気(!)という感覚ですから、日本人とは生活習慣がまったく異なります。元々は狩猟民族だった欧米系は、いつでも戦えるように靴を履いたままなのかもしれません。
日本人が玄関で靴を脱ぎ、室内では靴下を脱ぐのは、下記が私たちの習慣を納得させる説明だと思います。
そもそも古来、
日本人は大地をケガレと考え、家を神聖なる場と考えていた。聖なる場に入るためには大地のケガレ、外部のさまざまケガレをはらわなくてはならない。日本の住居によく見られる垣根、門、敷居、玄関、上がり框など、多くの装置はケガレの侵入を防ぐための境界、結界を意味している。そして、そのもっとも重要な装置が「沓脱石」であった。表面が平らな沓脱石は、聖なる場との境界を示す結界であり、沓脱の儀礼を表す石なのである。
『インテリアと日本人』(内田繁 晶文社 2000年)
靴を脱ぎたい人は、スリッパの用意をどうぞ

機内でリラックスしたい、足のむくみから解放したい場合は、スリッパを持参してはいかがでしょうか。100円ショップなどで購入出来る使い捨てで構わないと思います。筆者は長時間のフライトの際は、使い捨てのスリッパを持参します。
スリッパを履きたい理由
●文化の違いにより、靴下のみ、あるいは裸足を好まない国の人がいる。
●飛行機内は自宅の室内ではなく、「公共の場」。自分の好みだけを優先しないこと。
●あなたの足の臭いを、不快に思う人がいます。
●飛行機内のカーペットは、トイレに出入りしている人が踏んでいるので思う以上に汚れています。靴下のまま、裸足のままは不衛生。
日本人には当たり前のことが、他国では非常識なこともあります。それぞれの文化を尊重し、機内においてお互い気持ちよく過ごすため、気配りしたいものですね。
シリーズ記事「【飛行機での日本人の国民性】世界一通路側の席が好き。●●が苦手な日本人」「【飛行機での日本人の国民性】機内でも、世界一ソロ活が好きな日本人」もぜひ。
[Photos by shutterstock.com]
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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